2013.02.01
水泳コーチに聞きました。「プライベートレッスンで、上手になる人とならない人の差を教えてください」
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こんにちは、勝間和代です。
相変わらず、水泳もこつこつと週に2-3回、習っています。もともとはトライアスロン挑戦の準備で始めたものですが、先日お送りしたとおり、一生のスポーツになりそうなので、いいものに出会ったなぁ、と思っています。
ただ、未だに、連続して泳げるのは、平泳ぎなら300メートルくらい、クロールなら50メートルくらいしかないので、まだまだ、「30分で1キロ泳ぐ」という最終目標からは遠いので、がんばっています。
まぁ、1年前に、ほとんどおぼれそうになりながら、ようやくクロールで25メートルしか泳げなかったのが、少なくとも25メートルならすいすい泳げるようになったので、こつこつと進歩していると言えば進歩しています。
そして、せっかくなので、私のコーチはいろいろな人にプライベートレッスンを主に経営者の人たちにしているので、どんな人が、水泳がうまくなるのか、聞いてみました。
「まず、一番先に言えるのは、普段の仕事などでも成功している人ほど、水泳でも『教えてもらう』という姿勢があるということです」
私が、その一言を聞いて「?」だったのは、あれ、だって、教えてもらうために行っているのに、なぜそれが基本、と思ったら、
「いや、そうでもないんですよ。僕が言ったトレーニングのうち、教えてもらうという姿勢が薄い人は、きついものはやりたがらなかったり、メニューに文句言ったり、できないいいわけを重ねたりする人、多いんです」
ということでした。
「それに比べて、教えてもらうという姿勢がある人は、大変なトレーニングでも、まず、僕を信用して、やってくれるんです。また、僕の指示がわかりにくいときには、『それはどういう意味ですか』ということをしっかりと聞いてくれて、あとから文句をいうことはありません。とにかく、よく質問します。だから、僕も真剣になります」
えーーーー、なぜ、教えてもらっているのに、文句言う人がいるのですか、と聞いたら
「なんか、教える、教わると言うよりは、正直『お金を払っているんだから、どんなにわがまま言ってもいい』と勘違いしているような気がするんです。だから、やりたい、やりたくないを気分で決めてしまうのです」
ということでした。すなわち、
-うまくいく人は、謙虚に教えてもらい、しっかり実行するけれども、一方で、たくさん質問する
-うまくいかない人は、教えてもらうと言うよりは雇っているという姿勢であり、実行しないし、質問もしない
ということでした。
さらに衝撃だったのは
「そうそう、あと、うまくならない人って、レッスン時間に遅刻しても、謝らないんですよ」
と言っていたことです。
「えーーーーー、なんで、遅刻しているのに謝らないんですか? そんな人、いるんですか?」
と聞いたら、
「結構多いですよ、謝らない人。たぶん、遅刻した分も、お金を払っているんだから、ちょっとくらいいいだろう、と思っているからではないですか?」
とまたまた、目から鱗の話。
ずっと、私のテーマである
「継続的に成功する人(定番)と、たまたままぐれで成功した人(一発屋)」
の違いが、ここでも垣間見えたような気がします。要は、キーワードは、継続的に成功する人は、ほかの人との関係が
「対等」かつ「謙虚」
ということなんです。
コーチと教わっている人ですから、極端に自分を誇示して威張る必要もなければ、コーチの言うことをわからないのに従う必要もないわけです。すなわち、「対等」、です。
加えて、明らかに水泳についてはコーチの方が、経験が深いですから、「謙虚」に自分との違いを理解して、相手のコーチに従う気持ちがある、ということですね。
一方、一発系の人たちは「上下の関係」であり、「傲慢」なわけです。もちろん、だから、成功が継続しないのかもしれませんが・・・。
実は、知り合いのワインバー経営者に、同じ質問をしました。
「常連さんの中で、長年の変化で、よりよくなる人と、そうでない人、どこが一番違いますか?」
すると、少し考えて
「一番大きい違いは、うちの従業員からのお礼メールにも、継続して成功する人たちは必ず返事をします」
ということでした。
経営者からのメールだけには返事をする人、経営者からでも従業員からでも返事しない人、両方返事する人、といるわけですが、どのパターンの人が、一番その人の味方を作っていくか、ということについては火を見るより明らかですよね?
ある意味、「学習欲」とか「向上心」、あるいは、「人への思いやり」みたいなことを、総合して表した言葉が
「謙虚」
なのかもしれないと、お二人の話を聞いて思いました。また、「レッスンに遅刻して謝らない人がいる」というのは、正直、ものすごく驚きました。
わたしたちは、知らないことがたくさんあるし、多くの人に支えられないと生きていられないし、できることとできないことがたくさんあります。
きっと、そういったことを補うため、また、成長を継続するためには、
「謙虚でいること」
が必須なのかもしれません。
今年の生き方のキーワードの一つとして心に刻みたいと思いました。