選挙に当たって、判断すべき5つの論点まとめ~こちらを共有して、ぜひ、投票に行ってください!!
こんにちは、勝間和代です。
これから選挙に向けて、みなさんにメッセージがあります。賛同していただけたら、ぜひ、ブログやツイッター、facebookなどで拡散をお願いします。オフラインの方には、こちらにPDFも用意しましたので、メールでも、直接手渡しでも、ぜひ、共有してください。
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5つの論点
とにかく、いま、さまざま問題が日本には山積みに見えますが、なぜこれまで、こういった問題を解決できてこなかったかというと、本当にその大元である優先順位が高い問題に対して、避けてき、手がつけやすいところだけに集中してきたからです。
したがって、誰をリーダーにすれば問題が解決できるのか、みなさんの判断材料とするため、5つの論点を掲げます。
選挙に当たって、判断すべき5つの論点まとめ
1. どのリーダー、政党が、「国民との約束」を実行できるのか
2. デフレから脱却するため、日銀に対して実効的な手段を講じられるリーダーは誰なのか
3. 本当に必要な「投資」と、「冗費」を区分できるリーダーは誰なのか
4. 財政立て直しに、ほんとうに消費税増税は必要なのか
5. 日本の安全保障を立て直せるリーダーは誰なのか
1. どのリーダー、政党が、「国民との約束」を実行できるのか
まずは、2009年の政権交代について、レビューをする必要があります。民主党の当時のコミットメントで現在実行されているものは、はたしていくつあるでしょうか? 私たちは民主党の戦略、そして、約束に期待しました。しかし、今何が起きているかは、ご存じの通りです。
なぜ、マニフェストが実行できなかったのか、その説明責任は果たされているでしょうか? その判断を第一に行うべきです。
同時に、さまざまな政党が戦略を掲げていますが、本当に実行能力があるリーダーは誰なのか、メディアの言動に惑わされずに、自身の目でご判断ください。
今こそ国民の評価を投票で示す時です。
2. デフレから脱却するため、日銀に対して実効的な手段を講じられるリーダーは誰なのか
リーマンショック以降、日本のデフレはより深刻化してしました。1ドル110円前後だった円相場は、リーマンショック以来1ドル70円台という空前の超円高に見舞われました。
多くの企業が倒産し、ルネサス、JAL、シャープといった大企業までもが犠牲になりました。
大学生は大学を卒業しても就職できません。リストラされたサラリーマンは住宅ローンで破産したりしています。
デフレが続く原因は、日銀がお金の供給を増やさないからです。どんないいわけを日銀がしても、それはデータと、現在の相場が答えです。がんばっているんだけれども、といって、結果が出ていないのであれば、それは実効的な手段が執られていない証拠です。
他の通貨ができて、なぜ、円だけができないのでしょうか? それは、中央銀行の技量と権限と責任体制の問題です。
この点について、現在、過度の独立性があり、責任逃れが可能である、日銀法の改正が必須になっています。
今こそ国民の評価を投票で示す時です。
[参考]
日銀法改正に賛成している政党 自民党、みんなの党、維新の会
日銀法改正に反対している政党 民主党、公明党
3. 本当に必要な「投資」と、「冗費」を区分できるリーダーは誰なのか
まずは、民主党の戦略であった、「コンクリートから人へ」はどのくらい有効だったのでしょうか?前の安倍政権のころ25兆円だった国債発行額は、民主党政権になって44兆円に増えました。
私自身が、事業仕分けに参加をしてよく理解しましたが、戦略なきパフォーマンスは、現場の混乱と反発を招くだけです。必要な投資はすべきであり、それこそが政府の役割です
民主党政権は自民党時代に比べて10兆円も歳出を増やしましたが、その大半は社会保障給付でした。そして、それは有効に働いていますか?
本当に必要な投資と、冗費を判断できるリーダーは誰なのか、必要以上に投資を削ることは、どんな影響を国にもたらすのか。
今こそ国民の評価を投票で示す時です。
4. 財政立て直しに、ほんとうに消費税増税は必要なのか
野田政権は党内の議論をある意味封殺し、消費税増税に突き進みましたが、これが良いことだったのか審判を下しましょう。
デフレが続く状態で税率を上げても、景気が悪化して名目GDPが減少して結局税収は減ります。このような状態で無条件に増税しても財政再建はできません。
まるで、飢饉で収穫が減って、全体で年貢が減ったから、お代官様が年貢の率を上げる、そして、民には種籾すら残らない、私には今の消費税増税は、そのような姿に見えてしかたないです。
デフレを脱却して税収が増える状態まで待つのか、なりふり構わず増税すべきなのか。
今こそ国民の評価を投票で示す時です。
5. 日本の安全保障を立て直せるリーダーは誰なのか
竹島、尖閣など日本の領土が外国によって侵略されています。尖閣に押し寄せた漁民を、公務執行妨害で逮捕せずすぐに釈放したこと、竹島に韓国の李明博大統領の上陸を許したこと、これらについて政府の対応は適切だったのか?
国は何のためにあるのでしょうか。私たちの権利と財産を外国から守るためにあります。外交も、安全保障も、その一環です。そのうえで、私たちは近隣諸国との共存共栄があります。これまでの安全保障政策は、果たしてその役割を果たしているでしょうか?
あるいは、その点を誰が明確に示しているのか?
今こそ国民の評価を投票で示す時です。
☆ ☆ ☆
今回こそ、マスコミが流す、ある意味偏った情報を鵜呑みにせず、これらの論点についてご自身で考えた結果を投票に反映させてください。
今回こそ、地縁血縁だけで投票しているまわりの人を見つけたら、「今回は日本の正念場。とにかく、地縁・血縁でなく、国のために投票してください。お願いします。」と感情をこめて訴えてください。
どうか、この5つの論点で投票することを、一人でも多くの人に訴えてください。そしてもちろん、あなたご自身も、ぜひ、5つの論点について吟味し、新しいリーダーを選んでください。
今回の衆院選にはデフレ脱却と日本経済復活の天王山です。ここで間違った政策が採用されれば、将来に大きな禍根を残すでしょう。私たちの未来のため、私たちの子孫の未来のため、一緒に戦いましょう!!
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5つの論点