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スーパーにとって、閉店間際の値引きはなぜ必要なのか

あいかわらず、北見によくいます。昨日の夜、こちらでイオンは午後9時に閉まるのですが、午後8時半に買い物に行ったら、翌日までが賞味期限の生鮮のお刺身が安くなっていたので、ぱぱーーっと買いました。特に、うにが980円でこんなに買えるなんて!!

こちら、3品で、元の値段の合計が3200円、買値が1180円、約3分の1です。おおむね、食材費の仕入れコストはばらつきはありますが、生鮮食品はだいたい原価率が70~80パーセントぐらいが平均ですから、3分の1で売ると、原価割れ、ということになります。

というわけで、イカは皮を剥いて、サンマは一口大にして、ウニは盛るだけ。

立派な海鮮丼ができました。仕入れコストが1180円、あと玄米が数十円だから、原価1200円、というところでしょうか。

山わさびをたっぷり振りかけて、いただきます。山わさびは100円で、半分くらい使いました。これで、1250円分の食材費。

味の方は、もちろん、最高でした。おそらく、これだけウニをいれると、お店で食べると2000円は切ることはできないでしょうし、だいいち、本当にこんなにいれたら、3000円以上になってしまいます。

さて、イオンの立場に戻ってみたときに、この原価割れの食材を売ることの意味ですが、直接的にはもちろんマイナスです。しかし

・私がもう一度イオンに行って、別の食材を黒字で買う効果
・ある程度の処分費用を見込んで仕入れることで、売り逃しを防ぐ効果

からみれば、スーパーマーケットにとっては、一定量の値引きは許容範囲だと考えます。しかし問題は、どの程度までが許容範囲かと言うことですよね。

例えば、話を単純にして、仕入れ値に対するマークアップを30パーセント、値引き後の値段をマークアップ後の半額としますと、値引きをしない商品は買値の30パーセント儲かり、値引きをしてしまった商品は

130パーセント÷2=65パーセント

だから、買値の35パーセント損をすることになります。

買値の30%儲かる商品と、35パーセント損する商品をミックスしたときに、損をする商品のミックスから、全体のマークアップが下記のように決まります。

3分の1・・・平均 8%
5分の1・・・平均 17%
10分の1・・・平均 24%
20分の1・・・平均 27%
50分の1・・・平均 29%

となっていきます。

するとやはり、値引き商品を少なくとも10分の1、できれば20分の1以下に抑える、でも、適度に欠品はしないようにする、ということが必要だと思います。

ただ、売り逃しはその瞬間に機会損失マイナス30%ですから、50分の1のように、本当に売り逃さないようにすると、全体では損益が逆に悪化する可能性が高いこともわかります。

いずれにしても、私のように、閉店間際にいくひとがいてもいいという、理論的背景(いいわけともいう)の説明でした。

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