本の自炊の手順、そしてなぜ自炊をするのか
私はけっこう、本の自炊をしています。その理由は、自炊をするとものすごく、読む時間が増えるからです。
紙のままだと、その本を持ち歩かない限り読めないのですが、自炊をしてクラウドやSDカードに取り込めば、すきま時間にその本を持っていなくても読めるからです。
そして、いつ、どこですきま時間が生まれるかは分からないので、そのために本を持ち歩くのは大変ですが、いつも持っているパソコンや電子書籍端末、iPadのようなものでしたら、何か必ず手許にあるからです。
自炊の手順は、慣れると1冊数分でできるようになります。こんな感じです。
1. 本を裁断する
カバーを外して、裁断機に入るくらいに分けて、のりが付いているところよりやや内側ぐらいにして、ざくーーーっと切ります。プラスの裁断機が定番です。
2. 裁断した本をスキャンする
汎用品ですと数万円くらいからありますが、ネックはこのクラスだと、50枚ずつとかしか入らないことです。私は業務用の300枚まで入るタイプのものを使っています。なお、裁断した本は、私的複製の範囲であることを示すため、一応捨てずに保管しています。
3. スキャンしたPDFデータをトリミングして、表紙をつける
スキャンしたそのままだと、余白が大きくて文字が小さくなりすぎるので、余白をトリミングします。そして、別途スキャンしてあった表紙を追加して、整えます。こちらは私はすべて、Acrobatの純正のソフトで行っています。
4. PDFデータのサイズを縮める
スキャンデータは20~30Mbになってしまうので、このままだと扱いづらいので、Acrobatの機能を使って、ファイルサイズを縮めます。そうすると、5~9Mbくらいになります。
5. 電子書籍端末で読めるように転送する
私は主にPanasonicのRabooの端末と、iPad2で読んでいます。PanasonicはminiSDカードにコピペします。後者は、amazonのKindleのスペースにメールで転送して、そこからクラウドで読んでいます。
なぜ2種類使っているかというと、日本の電子書籍のダウンロードにはPanasonicの方が便利だし、海外の書籍はにはKindle for iPadのほうが便利だからです。
6. 後は、ひたすら、読む、読む、読む
待ち合わせの時間、食事を待つ間、仕事と仕事のすきま時間、これ、すべて読書時間です。端末はみんな、1日電池が保つかもたないかなので、複数の端末を使い分けて、なんとか1日保たせます。
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ここまでの手間暇をかけても、すきま時間に本を読む生活は、とても楽しいものです。ついつい、本がないとネットサーフィンやSNSに時間を使いすぎてしまいますが、手許にいつも何か、わくわく読むものがあると本を読み続けることになります。
慣れると紙以上に読みやすくなりますし、ブックマークやメモも簡単になります。ぜひ、まだ自炊がしたくてやっていない人、試してみてください。読書生活が楽しくなります。
そして早く、自炊をせずとも十分な電子書籍が出回るようになりますように!!