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詭弁の代表的な3つの手法。性急な一般化、人に訴える議論、藁人形攻撃~香西秀信著「論理病をなおす!~処方箋としての詭弁」より

こちらのアマゾンの議論の考察の続きです。

ネット上で「義憤」を表明するときに使う4つの手法をまとめてみました- 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!

せっかくなので、詭弁のより詳しい専門家の本と私がまとめたものを比較してみました。

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すると、私がまとめた以下の4つですが、

1. 自分の考えを、「一般の人」「知性のある人」「男性」など、他の大きなカテゴリーに置き換えて、その代表であるかのようにコメントする
2. 全ての行動の中から、1つでも多くのミス・まちがいを指摘して、その人の信用力全体を否定する
3. 自分たちでルールを作り、相手がそれに従ったかどうかで行動を評価する
4. 最終手段として、「(カルト的な)宗教」になぞられて、ファンについては教祖とそれに従う人、そしてだまされている、という文脈で話す

香西さんのまとめでは、以下の3つでも説明できそうです。そして、間違いなく私も(そしてほとんどの人が!!)そのような詭弁を多くの場所で犯しているということがよくわかります。

以下、上述の本から引用します。

詭弁その1 「性急な一般化」

性急な一般化とは、少数の、あるいは不適切な事例の観察から、それらの事例に見られる性格を、それらを含む母集団全体の性格と決めつけてしまう詭弁である

これは、私のまとめの1とほぼ同じです。

詭弁その2 「人に訴える議論」

人に訴える議論とは、ある人物の議論に対して、その議論の妥当性を問うのではなく、その人物の人格、発言の動機、実際の行動や過去の発言との整合性を問題にすることで、その議論そのものを否定しようとする詭弁である

これは、私のまとめの2とほぼ同じです。あとは、4もこれの変形だと考えます。

詭弁その3 「藁人形攻撃」

藁人形攻撃とは、相手の主張を、こちらが反論しやすいように(故意に)歪めて表現する詭弁である。

これは、私がまとめた3に近いのですが、より広範に使われていると考えます。互いに相手の内容を言い直して、言葉の言い直し、歪曲化、文脈との切り離し、単純化、誇張、拡大、一般化などを行うことです。

☆ ☆ ☆

これらの詭弁を学ぶ効用を、香西さんは相手の議論の中に潜む詭弁を指摘し考えることができるし、自分自身の意見が詭弁でないか、自己チェックをすることができる、そして、さらに、人間そのものがもつ非合理な思考の癖を考えることができる、としています。

いずれにしても、詭弁討論には、それを明確に指摘するか、あるいはスルー、というのが正しいネット上の議論の手法なのかもしれません。

このテーマは引き続き、検討していきたいと思います。

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