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リスク・ホメオスタシスという概念の理解~「交通事故はなぜなくならないか」書評

今回の事故を受けて、積ん読だったこの本を読んで見ました。

なるほど、目から鱗。要は私達は「許容リスク水準」を

・リスクを取ることによるメリットとデメリット
・リスクを取らないことによるメリットとデメリット

の4つを常に計算しながら、許容リスク水準にあわせて行動しているということでした。

なので、衝撃的なのは例えばタクシーにABSをつけても事故率は下がらないとか、飲酒運転の取り締まりを強化すると、飲酒運転でない事故が上がってトータルでは事故が減らない、などです。

日本で交通事故が減っているのは、技術よりは厳罰化の効果が大きく、ただし、1人当たりの走行距離×走行あたりの事故率における事故の総数はさほど下がっていない、という分析もあります。

今回、私はけがでリスクをとることによるデメリットを体感したわけですが、許容リスク水準を見直さないと、ABSをつけても事故率は下がらないという教訓になりました。

興味ある方、ぜひ、ご一読を。

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