2011.05.13
普通二輪免許を持っている中年が、大型二輪を取るためのガイド
この記事は、以前書いた
普通免許を持っている中年が、普通二輪を取るためのガイド- 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!
の続きです。
2011年3月の1ヶ月でとった普通二輪に続いて、5月の頭に期間2週間ほどで、大型二輪を取得しました。こちらも、興味がある人向けに、費用その他をまとめておきます。
1. いくらかかるの?
普通二輪をもっていて、かつ、ストレート卒業で(12時限)、9万円弱でした。学科はなし。私は幸い既定時間で終わりましたが、注意点として、卒検に落第した場合の受け直し費用が普通二輪よりかなり高くなっています。
卒検が12,600円、卒検を受け直すための技術教習が4,200円くらいだったかな。なので、卒検1回落ちるごとに、1.7万円ずつ飛んでいくので、例えば2回落ちると、9万円に+3.4万円とか、けっこうな追加費用になります。
2. 期間はどのくらい?
私が受けたところは、1段階で5時間、2段階で7時間でした。1段階は2時間ずつ、2段階は3時間ずつ取れるので、詰め込めば、4日くらいで終わります。
今回は普通二輪と違って、一気に予約をとる特急オプションをつけなかったのですが、かわりに、朝一番でキャンセル待ちをしながら仕事のすきま時間にばしばしと通ったら(朝1時間受けて、仕事に戻って、夕方にまた1時間受ける、とかしていました)、受け始めて2週間で、卒検まで終わってしまいました。
キャンセル待ちをしないで、オンラインその他の予約だけで受けようとすると、やはり1ヶ月くらい、かかってしまうと思います。
3. 取るの、難しい?
これは普通二輪以上にばらつきがあると思います。私は普通二輪から連続してうけてしまったので、特に癖がついていなくて、さくさくと終わりましたが、逆に乗り込んでいる人はいろいろとまた、修正をうけないといけないケースもあるようです。
さらに、技術教習よりも卒検でひっかかっている人をよく見ます。波状路、平均台(一本橋)、スラロームのそれぞれの秒数既定が普通二輪よりもかなり厳しくなっているので、検定中止にならなければなんとかなるのですが、あせって検定中止になる人がどうしても一定割合いるようです。
ほんと、これらの課題既定、普通二輪の時にはただ通ればOKという感じでしたが、大型二輪だと、バランス良く、メリハリのついた運転ができるか、ということも合わせて訓練が必要なようです。卒検で話をしていたときにも、大型はけっこう2回目、3回目受験の人がいました。
あと、入学時、例の大型バイクの「引き起こし」と「安定してまたがれるか」のチェックがあります。158センチの私で、230キロの重さ、780mmくらいの教習車のシート高でもう、いっぱいいっぱい、という感じでした。ただ、教習所によっては、より高さの低い大型車を用意してくれているところもあるようです。
4. 若い人ばかりで恥ずかしくない?
大型は逆に若い人、少ないです。大型バイクがそれなりに値段が張るのが理由ではないかと勝手に思っています。受けに来た人たちもほとんどが
○○のバイクが乗りたい
というような感じで、お目当てのバイクがあって、それを目指して免許を取りに来た、という感じでした。今日卒検で一緒だった大型受験者3人の内、私を含めて3人とも、すでにバイクを発注済みでした。
5. オートマ限定とマニュアル、どちらがいい?
大型の場合は、圧倒的にマニュアルをお薦めします。技術研修の時間もかえって少ないし、大型のオートマでは大型の課題系(波状路、平均台、スラローム)はかなーーーり操作、厳しいです。
さらに、日本のオートマ限定大型は650ccの大型スクーター専用免許みたいなもので、それを超えるオートマ、例えばDN-01やVTR1200Rなどはオートマ免許では乗れません。
なので、大型二輪のAT限定免許は実際にはほとんど取得者がいないようです。
6. けがしないの?
あれだけ普通二輪で教習内で擦り傷をつくりまくった私が、大型二輪は無傷で終わりました。それは技能が上がっていることと、車の安定性がいいことの二つだと思います。出力があるので発進も楽で、小回り操作などは大型で初めて安定してできるようになりました。
実際、路上でも大型になるほど、バイクは事故率が下がるそうです。それは運転者が技能が高くなることと、慎重になることの二つが理由ということでした。
ただし、出力が大きい分、事故を起こした場合は大けがになる可能性も高くなるので、注意が必要です。教習所内では時速40キロ制限ですが、ちょっとアクセル回すだけで、すぐに50キロくらいになってしまって、初めて急制動したときとか、けっこう慌てて停めてしまい、バイクを倒しました。
また、運転しているときにそれほど倒しそうになったときはないのですが、車庫入れの時には何度も倒しそうになり、ヒヤッとしました。それくらい、重いです。
ただ、市販の大型では中型と変わらない、100キロ台の重さの大型もたくさんありますので、それはあとでバイク選びの時に重量を考慮すれば、大丈夫だと思います。
まとめ
私は、普通二輪から大型二輪、連続して受けてしまって良かったと思っています。ライディングフォームもまた見てもらえましたし、クラッチ操作や前ブレーキ、後ろブレーキのバランスなども再指導してもらったので、ふだんの運転もずいぶん楽になりました。
二輪を取った後にライディングスクールに行くといいということを勧められたのですが、こちらも機会があれば近いうちにいこうと思っていますが、とりあえず、ライディングスクールの一つと考えても、十分に価値ある時間だと思います。
またなんといっても、運転ができるようになって教習を受けていますから、1段階、2段階というよりは、3段階、4段階のような気分で、四輪に例えると、普通二輪が仮免で、大型二輪が本免許のような錯覚すら、起こしそうでした。
まだ教習車以外、大型二輪に乗ったことがないので普通二輪との街乗りや長距離ライドの違いはレポート出来ませんが、いろいろと用途に応じてバイクを使い分けるということも楽しいかと思います。家には中型を置いて、ツーリングの時にはレンタルバイクで大型を借りる、みたいなイメージです。
さっそく私も、安全なところで大型バイクをレンタルして、乗ってみたいと思っています。
とりあえず、迷っている方は一度、教習所にいって相談してみてはいかがでしょうか?