2011.03.18
「レジリエンス」を高めよう~「3D運動」の根底にある考え方
こちらで、「できる人が、できることを、できる限り」という「3D運動」を推奨させていただきました。
「3D運動」の勧め~「できる人が、できることを、できる限り」を合い言葉にしていきませんか? (3D作戦、から改称)- 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!
その考え方の背景にあるのは、
「レジリエンス(resilience)」
ということばです。日本語に訳すと、「困難な状況にもかかわらず、うまく適応できる力」となります。
震災から1週間たった今日、ぜひ、1人でも多くの方が、レジリエンスの概念を知っていただきたいと思い、以下、私が今日のメルマガでお送りした内容を、再掲します。
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おはようございます。勝間和代です。
大地震でお亡くなりになられた方々に、心より哀悼の意を表します。
また、被災された方、そのご家族・関係者のみなさまには、心よりお見舞い申し上げます。
3月11日に起こった大地震で、日本は一変してしまいました。第二次世界大戦以後、最大の災害です。日々、衝撃的なニュースや映像が流れているため、毎日を不安に思っている方も多いと思います。
このような時に、ぜひ、みんなで共有したいキーワードが
「レジリエンス(resilience)」
です。
日本語に訳すと
「困難な状況にもかかわらず、うまく適応できる力」
となります。
レジリエンスが強い人は、次の3つの特徴をもっています。
1.肯定的な未来志向性
-未来に対して肯定的な期待を常にもっていること
2.感情の調整
-感情のコントロールを行えること
3.興味・関心の多様性
-さまざまな分野に興味・関心をもっていること
レジリエンスは、これまで特に災難の経験が多かった人が必ずしも強くなるわけではありません。
困難な状況からの回復には、心の持ちようのほうが、これまでの経験よりも効果があることがわかっています。
そして、
・安定した家庭環境や親子関係があること
・セルフ・エスティーム(自尊心)や共感性が育っていること
・コンピテンス、スキル、ユーモア、コミュニケーション能力があること
などにより、レジリエンスの特徴が高まることがわかっています。
すなわち、過度に困難な状況を心配するよりは、
「どうやったら自分が持っている、あらゆるものを駆使して、困っている他人に貢献できるか」
「そして、そのことを通じて、自分自身の自己肯定感を高めることができるのか」
を考え、行動し続けていくことこそが、人々の回復を助け、日本の回復をも助けるのです。
どうか、自分が何に貢献できるかを考えてください。
正しい情報を集め、人を非難することなく、できる限りの力を仲間のために、尽くしていきましょう。
( 勝間 和代 )