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林原の事業再生ADR申請について

昨年、何度か取材で訪問をした岡山のバイオ企業「林原」が私的な債務整理を申告した件について、コメントします。

参考
林原関連記事-山陽新聞社

複数のメディア報道によりますと、過剰な投資が経営を圧迫し、債務整理に至ったということです。単なる研究開発だけではそこまでの負債の負担に至らなかったと考えますが、岡山駅前を初めとした不動産開発やホテル経営などもあり、不況とデフレを受けて、資金繰りが悪化したようです。そして、担保価値が下がることで、負債の借り換えが難しくなり、債務整理に至った模様です。

しかし、ここでこの報道を受けて、これまの「研究開発型企業としての見本である」という「大絶賛」から、「やはりあそこは同族経営による放漫経営だった」と手のひらを返すのは、けっして、とるべきでない態度であると考えますし、とらないようにしたいと思います。

これまで、林原がインターフェロンやトレハロースなど、世界的な商品開発を実現してきたことは実績として賞賛すべきであり、その上で、なぜこのような事態になったのか、銀行の対応を含めて、実際のデータをみて詳しくヒアリングしない限り、けっして、真実は分からないからです。また、現在着手中の研究開発も今後、どのくらいの価値があり、将来の財産として実るかどうかも、まだわからないからです。

したがいまして、自分の目と耳で確かめるまで、現在の一時点での輪切りの情報を鵜呑みにせず、かといって過度に林原を擁護することもなく、今後の推移を把握し、実際に何が起きているのか、起きてきたのか、より事実をもとに理解したいと思います。そして、今後、より新しい情報がありましたら、みなさまと共有をしたいと思います。

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