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事業仕分けとアナリスト業務の類似性

今回、事業仕分けに参加する中で、事業仕分けは、アナリストが企業のIR資料や事業計画をレビューする業務に非常に近い性格であるということを感じながら実行していました。

すなわち、まずはプレゼンを行う側が用意をした大量の資料があり、事業計画や数値目標があり、これまでの実績があり、担当者が今後の計画について狙いと実現性を説明します。

うけとった大量の資料を即座に目を通した上で関連性を確認し、足し算・割り算・引き算・掛け算などをしながら、目標や政策の構造をMECEに分解、必要なデータやポイントを短時間に探り出し、バックアップデータとぶつけながら、矛盾点があるかないか確認し、その資料には隠れている論点を即座に検索をしたり、他の専門家と議論をしたりしながら、評価をする、そのようなイメージのプロセスです。

仕分け人はもともと、監査法人やシンクタンクから来ている人が多いし、議員の方々もビジネス畑の人がほとんどのため、説明を受けた内容については「critical(批判的)」にみることが出来ますが、そのような訓練を受けていない人を煙に巻くのは、やろうと思えばできることだろうなと感じました。

したがって、それを防ぐためにも、常に今後も、政府のプロジェクトは

びー・ばい・しー
(Benefit ÷ Cost B/C)

と呼ばれる成果指標から議論すべきでしょう。3倍や4倍など、そこの部分はかなりハードルを高くしておけば、数値に基づかない事業は排除されます。そして、数値目標が明確になりにくいものでも、極力、代替となる指標を置くべきでしょう。

政府は民間企業でないため、売上高目標や利益目標が設定されていません。だからこそ、B/Cの議論が重要になるはずです。

効率が悪かったり、まちがった政策が実行されるということは、単なる税金の無駄遣いにとどまらず、よりよい代替のサービスを実行するための機会をうしなっている、ということにも留意すべきだと思います。

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