2010.11.18
事業仕分けについて、テレビ放送の3日連続した「ネガティブな切り取り内容」と「事実」の比較 (タイトルをテレビ報道→テレビ放送に変更)
(タイトルや本文において、「テレビ報道」とあったものを、報道番組との混同を避けるため、「テレビ放送」に変更しました。)
これまで3日間、事業仕分けが終わりました。前々から、一部のテレビ放送が、さまざまなできごとについて、事実でなく、扇情的におもしろおかしく内容を伝えるものがあると感じていましたが、自分が当事者となったときに、あまりに多くの印象操作が行われていることに再度気づきましたので、事実との相違をメモ書きします。
なお、3日連続したということは、これは偶然ではなく、業界としてそういう「しくみ」「体質」になっていると考えます。また、確認できた範囲では、ニュース・報道系ではそのような偏向報道はなく、情報・ワイドショー・バラエティ系の番組に集中していたことも付け加えます。
明日木曜日が、最終日です。
初日
テレビ放送-説明者の発音を私がバカにして揶揄したような映像
事実-いきなり英単語3つのことばを言われたので、聞き取れなくて、単に聞き返しただけです
二日目
テレビ放送-説明者の発言を私が常に遮っているような映像
事実-私を含めて、多くの仕分け人は忍耐強く聞いていますが、それでも説明者が言い訳になったり、堂々巡りになったり、わざと答えなかったりするときに、先方の説明を時間の制約もあり、打ち切っています
三日目
テレビ放送-短い尺の中で、わざとわたしのあくびが出ているところを報道、つまらなそう、バカにしている、という印象をもたせます。
事実-毎日10時間、緊張した会議を3日間続けて、疲労から、あくびのひとつも出ない方が、奇跡です。
この種類の話について、私があまりにもしつこく書くといいわけと取られる人も多いでしょうが、大事なことなので、淡々と事実を記載します。
なぜなら、私はこれからの政治改革も、さまざまなしがらみから脱却し、市民としての自由を加速するためにも、メディアの透明性・中立性を高めることが不可欠だと考えているためです。
既得権益を守り、改革する人たちを揶揄し、これまでと違うものを笑いながら排除するメディアは、私たちの無意識層を操作し、新しいものを排除する、自由への阻害要因です。
もちろん、私も週にいくつもレギュラーを持つメディア側の人間です。だからこそ、自分の責任・権限が及ぶ範囲では透明中立なものを常に心がけていますし、おかしなものにはいくら無謀と思われても、いくらしつこいと思われても、声を上げ続けたいのです。
参考
事業仕分けで「話を遮る場面」だけを編集して放送することに対する危惧- 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!
地上波マスメディアにおける「切り取り」の問題点- 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!
「事業仕分け」にあるよくある5つの誤解と事実- 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!