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失敗の技術~マルコムグラッドウェル傑作選2

訳書です。ケチャップの謎に続き、第2巻、「失敗の技術」、発売になりました。どれもすごくおもしろいエッセイですが、個人的には、11章がもっとも興味深いものでした。

ぜひ、お手元で確認ください。ちなみに、翻訳作業はやっていると、頭がガンガン、ガンガンしきます。なぜだろう・・・。

第7章 公開されていた秘密   
2001年に突如破綻した巨大エネルギー商社のエンロン。情報を隠蔽し、投資家の目を欺いた、というのが検察の主張だが、実は「充分すぎるほど充分な」情報をエンロンはオープンにしていた・・・

第8章 一〇〇万ドルのマレー
ホームレスのような問題は、ひとつずつ対処するよりも、一気に解決するほうが簡単かもしれない。なぜなら問題の本質は「大半のホームレス」ではなく、ごく一部の「慢性ホームレス」にあるからだ・・・

第9章 画像をめぐる問題点
イラク爆撃に使用された米軍航空レーダーと、乳がん検診に利用されるマンモグラフィー(乳房X線撮影)には「見たいものが見えない」「見えすぎて困る」など、共通の問題点を抱えている?

第10章 借りもの
NYで上演された劇をめぐり、筆者は盗作騒動にまきこまれる。執筆した記事の一部が脚本家によって勝手に使用されたのだ。だがグラッドウェルは考えを変えていく。「著作権は本来、どこかの段階で盗用されるものなのではないだろうか?」

第11章 点と点を結べ
同時多発テロが発生した当時、「なぜ事前に予測できなかったのか」とアメリカの情報機関は激しく批判された。だが、事前の兆候を「点と点を結ぶように」つなげながら、未来を予測することなど可能なのだろうか?

第12章 失敗の技術
スポーツの大会でも大学受験でも、なぜ人間は「いざという時」に緊張して固くなったり、あるいはパニックを起こして頭が真っ白になったりするのだろう?

第13章 爆発
原発事故やスペースシャトル爆発事故のような、科学技術が複雑に絡み合った現代の「事故」を防ぐ手段というのは存在するのか?

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