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男性が小遣いを増やすには、男女共同参画社会を進めることが鍵

今朝は、男女共同参画会議に出席しました。

男女共同参画会議とは、下記のような組織で、首相を初めとした主要閣僚と有識者から構成されます。私は有識者議員を務めています。

構成員(リンク)
議論内容(リンク)

今回は、第3次男女共同参画基本計画のとりまとめ答申が主な議題でしたが、その中で、家族社会学を中心として研究し、パラサイトシングルや格差社会、婚活などのさまざまなキーワードをあぶりだしたことで知られる山田昌弘さんが、なぜ男性にとっても男女共同参画が必要かということについて、実証研究から

日本の男性は主要各国の中で、もっとも収入に占める小遣いの比率が少ない
(日本は8%、中国は30%くらいだそうです。)

しかし、諸外国比、共働き家庭だけを取ると、決して少ないわけではない。専業主婦家庭の夫の小遣いが少なく、日本はその比率が高いため、加重平均で男性の小遣いが少なくなっている

したがって、男女共同参画が進むと、さまざまに男性側にあるメリットのうち、最も大きいものの一つが金銭的余裕が出ること、そして、お金を使う自由度が増えることである

という説を展開し、大臣各位に大受けをしていて、しばらくはこの話題で持ちきりでした。ここ10年間の家計調査を見ますと、たしかに男性の小遣いの減り方は顕著でして、このことが内需の足を引っ張っていることは実感としてあるためです。

さらに、サービス化経済に対して女性の力をより生かすことが経済成長や発展につながるということはさまざまな研究が実証しており、政府の方でも、クォータ制や入札への優遇などのほか、明確な数値目標をおいて実効性ある政策を、政府、経済界、労働組合、市民一丸となって進めるということを、確認しました。

女性の優遇ではなく、男性もより楽になるための共同参画へ、第3次計画はその方向に大きく舵を切っています。コツコツと進めていますので、ぜひ、男女共同参画の推進、ご理解と協力を、心から、お願いします。

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