2009.12.23
莫大な時間と手間を使った、コーヒー・ティーサーバ、Keurig顛末記
これは、私が新しいお茶サーバーと快適な環境を手に入れるまでに、どれだけ莫大な時間を使ったかという顛末記です。いまはとても幸せにお茶をいただいていますが、いやもう、たいへんでした。笑って読んでください。
私は家にいるときに、毎日4-5杯のお茶を飲みます。なので、どうやって、その時間をおいしく、快適に過ごすかと言うことは、私のQuality of Life (生活の質)に大きな影響を与えます。
これまでは、一度お湯を電気ポットでわかして、主としてティーバッグを使って紅茶や緑茶、ハーブティーをいれていました。
しかし、これには3つの問題点がありました。
1. お湯を沸かしておくのはそれなりにめんどう。わかしっぱなしにすると電気代が嵩む
2. 多種多様のお茶を用意しておくのは面倒。しかもすぐに、しけってしまう
3. 後始末が面倒。とくに、数分後にティーバッグを捨てるまでのタイムラグがめんどう
そんな問題点を抱えていたところ、よく、出張などでホテルでみかけるのが
「ネスプレッソ」
というコーヒーマシンです。1杯ずつ、カプセルをセットしてコーヒーをいれる機械ですね。これはいいなぁ、でも、私はコーヒー飲まないからなぁ、と思っていたところ、例によってちょっと時間があったので
ビックカメラ有楽町店
をうろうろしていたところ(私は特に目的なくとも、家電量販店で新製品を見るのが大好きです)、そこでみつけたのが、Keurigというサーバーでした。
店頭でみて、私が感じていた1-3の問題が全部解決することを発見したのです。しかも、コーヒーだけではなく、お茶もカプセルでありました。
とはいえ、結構スペースも必要だし、2万円弱とそれなりの値段もするので、お茶を試飲させてもらって、ああ、おいしいなぁ、とおもいつつも、一端はよく考えようと、買わずに店を出ましたが、やはり、思い返して、引き返して買ってきました。これが確か、10月のことだったと思います。
そして、このKeurigですが、日本では
というブランド名で、UCCが展開しています。最初のうちはおいしく飲んでいたのですが、どうしても、お茶の種類が
緑茶、ウーロン茶、ジャスミン茶、紅茶
しかなくて、ハーブティーがありませんし、紅茶もダージリンのみで、アールグレイやフレーバーティーがありません。
そこで、Keurigで検索をかけまくったら、米国在住の日本人で、Keurigの愛用者がいて、アメリカにはかなり豊富にお茶の種類があるという記述を発見しました。
「これだーーーーーーー」
ということで、英語サイトに行ったら、いや、あるわあるわ、コーヒー紅茶あわせて、100種類はくだらないカプセルがありました。ブランドも、トワイニング、タリーズ、Timothy's、バンホーテン、 Celestial Seasonings、なんでもあります。
そこで、まずはアールグレイやミントティー、カモミールにココア、フレーバーティーなどを買おうと思ったのですが、なーーーんと
「国外には出荷不可」
でした。これは、国外市場が小さいのでそれぞれの国の規制をクリアするのがめんどうだということと、それぞれの国の正規代理店を守るための2つの意味から、そうしているようです。
そこで、前々から計画をしていたアメリカ国内からの転送サービスを契約して、まずはそこに一端送ってもらって、そこから実費+数千円手数料くらいの金額で、日本に送ってもらうようにしたのです。
だいたい、100ドルくらいお茶を買うと、80ドルくらい送料と手数料がかかるので、ちっとも安くないような感じです。でも、よーーーくみると、日本では、12個1,000円、アメリカでは24個12ドルくらいなので、送料を合わせても国内で買うのとほとんど同じになってしまいました。
しかも、ここから先がミソです。トワイニングのお茶を、日本で買ったサーバーで入れると、どうも濃い感じがします。あれれれ、と思って、カプセルをみたら、そこには「8オンス用」と書いてありました。約200ccです。
ところが、日本のサーバーは、70cc、120cc、140ccから選ぶので、そもそも、8オンスを出すには、いちいち2回ボタンを押さなければなりません。いつもは140ccでいれていたのですが、140ccだと、けっこう一瞬でのんじゃうんですよね。
つまり、日本のカプセルは、もともと1個あたりの単価がアメリカの倍近いことに加えて、さらに、容量まで違ったのです。これはびっくりの発見でした。
そこで、サーバもアメリカから買うことにしました。このサーバーなら、スイッチ1つで8オンス、入ります。ただ、問題は、アメリカの電気は110V/60ヘルツなので、東京の100V/50ヘルツと合いません。こちらもいろいろネットで調べたところ、だいたいそれでも、普通に使えるようです。
とりあえずは、輸入してみました。そして普通にコンセントに挿して使ってみたら、使えたのですが、ここで2つ問題がありました。
その1 ヘルツが違うので、時計がどんどん遅れていく!!
その2 電圧が違うので、不定期に電源がオフになってしまう
その1は、解決するには数十万円もお金がかかるようなので、あきらめました。関西圏の人たちはうらやましいです。なので、せっかくタイマーもついているのですが、こちらは使えませんでした。
その2は、アップトランスといわれる、100Vを110Vにする変圧器を買うことにしました。ただ、コーヒーサーバーなので、電気容量が大きなものにする必要があり、これも、売っている場所を探すのがたいへんでした。
そして、こんなそんなを経て、ようやく、毎日、おいしいハーブティーや紅茶をスイッチ1つで飲めるようになったのです。
周りの人には、一連の解決が終わるまで、毎日、毎日、私がこのKeurigの話ばかりするので、ご迷惑をおかけしました(苦笑)。
すなわち
1. まずはネスプレッソをみて、ソリューションに気づく
2. 日本でKeurigサーバーを買う
3. アメリカのK-Cupといわれる、さまざまなお茶の存在に気づく
4. アメリカの個人輸入の手続きをする
5. 日本と米国の仕様の違いに気づく
6. アメリカのKeurigサーバーを買う
7. 電圧とヘルツの違いに気づく
8. 変圧器を買う
という流れを経て、やーーーーっと、安定して、お茶が飲めるようになったのです。
いまは、日本のお茶も、アメリカのお茶も、好きなだけスイッチ1つで飲めるようになって、満足です。また、来客にもこれまで振る舞えなかったコーヒーを振る舞えるようになりました。
ちなみに、K-Cupの私のお薦めは、Mango TeaとDark Chocolate Hot Cocoaです。
これらも、サイトで5つずつはいったサンプルを買えるので、何十種類か買って、実際に飲んで吟味したものです。
アメリカではスーパーマーケットに普通にK-Cupが売っているようなので、こんど行ったときにはぜひ、チェックしてこようと思います。
趣味は何ですか、とよく聞かれるのですが、私の場合、こういうような「日常のささいな生活の質を上げるための努力」だったりします。
長文、お付き合いいただいて、ありがとうございました!!