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October 03, 2010
「やればできる」と「残酷な世界で生き延びるたった一つの方法」は実はかなり似ていることを言っているのではないでしょうか?
いろいろな方に「書かれているよ」と勧められたので、橘玲さんの、「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」を通読しました。
私が書いた、「やればできる」は本当か、ということを繰り返し、引用されています。
ところが、ぜひ、橘さんにお伺いしたいと思ったのが、橘さん、「やればできる」を正直、通読していないのではないかという印象を受けました。
なぜなら、「残酷な世界で~」と「やればできる」でいっている手法は、ほぼ、同じだからです。
それは、「自分が相対的に得意な能力を生かせる仕事に就こう」、この言葉に凝縮されます。
それをなぜか、「やればできる」を自己啓発の能力開発手法の典型として、いわゆるマルチプル・インテリジェンスの論理・数字的能力を中心とした開発手法として引用されている印象を受けました。
ちなみに、やればできる、は
しなやか力
したたか力
へんか力
とんがり力
にわけて、長所をみつけ、それを伸ばして、上手に環境に合わせて、ある分野でとんがる、そのための考え方・手法の本です。
もし、このエントリーを橘さんや、その関係の方がご覧になったら、ぜひ、ご意見いただけると興味深いです。
したがって、本の内容にはほとんど違和感はありません。ただ、以下の2点については、相違があります。
違和感1. 能力が遺伝であるということにやや強調しすぎているのではないかと思います。
最近の研究では、遺伝の影響は半分を超えないし、人種による能力差もない、ということで一致してきていると考えています。
ぜひ
頭のでき、などを読んでいただければと思います。
違和感2. 愛情空間と貨幣空間のルールの差について
橘さんの本で秀逸なフレームワークが
愛情空間
貨幣空間
の考え方です。私はこの区別は、わかりやすいし、必要だと思います。
ただし、私は愛情空間の延長に貨幣空間があってしかるべきと考えていまして、それほど橘さんほど、両者に強い区別があると考えていません。貨幣空間も、ウェットであるべきと考えています。そうすると、橘さんの指摘する「残酷さ」が実は貨幣空間にも広がることになって、よくないのかもしれませんが。
いずれにしても、たいへんおもしろい本でした。筆力がある著者さんなので、エピソードも含めて、すーーーーっと読むことができます。お薦めです。
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