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March 24, 2007

ものぐさのコスト

数ヶ月ぶりの更新です。今回は、ものぐさにかかるコストについて、考えてみました。

結論は、ものぐさは高くつく、ということです。月額、だいたい数千円から数万円のコスト増でしょうか。逆に、消費者のものぐさを利用することこそが、商品開発の金鉱なのでしょう。

きっかけは以下の2つのできごとです。

1. 音楽の値段

よく担当していただくネイリストさんが、音楽ダウンロード機能付きの携帯を買おうかどうしようか迷っているというので、パケット代が高いから、MP3やエアチェックにすればといったら、それは面倒だといったこと

2. スポーツの値段

以前から、バランスボールをするように友人から勧められていたのですが、ものぐさでやらなかったけれども、ジョーバをかったら、どうも、機能がそっくりなことに気づいたこと

1については、例えば、いわゆる着うたフルをダウンロードしようと思うと、着うたフル代金そのものは決して高くないですが、高いメモリーの購入、パケット定額制の契約などが必要になり、月額、数千円以上の追加投資になります。

私は、ケーブルテレビやFM放送によるエアチェックも、苦にならないし、PodcastやAudibleなどで安くコンテンツを手に入れることに慣れているので、携帯の音楽ダウンロードなど、めまいがするくらい高く、まったく手をつける気になれません。

なので、そんな方法を勧めたら、パソコンは持っているけれども、セッティングが面倒だし、MP3に落とすのもさらに面倒だから、携帯でいい、というのがネイリストさんの返事でした。ほーーーーっと、びっくりしていたのですが、ふと考えると、私は一方、スポーツでは同じくらい、ものぐさコストを払っていることに気づいたのです。

最近、子どもにせがまれて、ジョーバを買いました。ロデオボーイ系と迷ったのですが、数日前にトナーのパチもの(再生品)を買って懲りた経験があったので、とりあえず、ジョーバにしてみました。

ジョーバの機能自体は申し分なく、エクササイズDVDもついていて、なかなか続きそうなのですが、ふと、気づいたのが、どうも、この機能、知っているような・・・。

そう、これは、宇宙人仲間のCさんに「やりなさーーーい」と厳命されて、ただでもらってきたバランスボールとほとんど機能がいっしょなのです。バランスボール、やっていないことはないのですが、毎日は続いていなくて、子どもたちの方がすっかり上手になってしまいました。

で、値段はどのくらい違うかと言いますと、バランスボールは数百円から、高いものでも数千円。ロデオボーイは2万円、ロデオクイーンが3万円、ジョーバが5万円から、といった感じです。価格差はざっくり15倍から20倍くらい。

そうなんです。ちゃんとバランスボールで続く人だったら、実はロデオボーイもジョーバも必要ないんですね。そして、まったく同じことが、同じく別の宇宙人仲間のLさんに勧められて買ったストレッチポールと、ほしいなぁ、と思った快眠プログラムマットも同じ関係でした。こちらも偶然でしょうが、価格差はざっくり20倍くらい。

いろいろ思い出すと、スポーツクラブも、私は自力では続かないので、トレーナーの予約を取って、無理やりいっています。これも、自分ひとりでいけるのでしたら、トレーナー代はかかりません。

そうなんです、私はとってもスポーツにものぐさで、多大なコストを払っているようです。ものぐさな場合とそうでない場合には、価格差は数十倍にも及ぶようです。

では、音楽はものぐさではなく、スポーツがものぐさなのは、やはり、成功体験の有無ではないかと思います。スポーツですばらしい体験があった、という成功体験がまだまだ欠けているので、義務的なコストは支払えても、精神的なコストが支払えないのでしょう。

これは、個々人によって、みんな心の中に、違う効用曲線があるため、きっと、違う結果になっているのだと思います。逆に、私のように、ものぐさだけれどもやらなければならない、と思っている消費者は、企業側のいいカモになります。

どうも、道具を買う前に、どうやったらものぐさを直せるか、考えた方が良さそうです。みなさんの悩みのものぐさには何がありますか?

2007 03 24 [2.実体験観察から] | 固定リンク

コメント

投稿者: ふあな (Mar 24, 2007 1:01:25 PM)

こんにちは。
以前「私的な・・」にjuanaでコメントしたものです。
ものぐさのコストと聞いて、すぐに思い浮かんだのが、ダイエット用サプリです。
もともと高いし、原材料がよくわからないものをネットで購入して、劇症肝炎なんてなったら、さらにすごいコストですね。

投稿者: hideto (Mar 24, 2007 3:23:40 PM)

ものぐさレベルは、超高いと思います。(汗
スポーツは挫折したし、試験前勉強とか一切やらなかったので・・・。(最近はフォトリー+マインドマップで30分はしましたが
あ、音楽に関しては、聴くときにCD取り出すのが面倒なので購入したらすぐiTunesでmp3にしてます。

資本主義だと物質でと、市場合理的な西洋風な思考になっちゃうわけですね、ただ個人ではコストが・・・。

一般的には、目標書いていつも見るみたく、常に意識して・・・らしいですが。
目標達成型じゃなく、成り行き型なので、あんまり効果ないみたいです。

あ、ダイレクトラーニングが効果あるなら一発で解決ですね。(笑
ただ、ネット上ではあんまりダイレクトラーニングの記事みつからないし・・・どうなのでしょう?

長くなってしまいました。

投稿者: ムギ (Mar 24, 2007 3:57:58 PM)

ふあなさん、こんにちは。

そうなんです。生活習慣から直さないといけないので、サプリじゃしかたないんですよねぇ・・・。

hidetoさん、こんにちは。

ダイレクトラーニングですか。ちょっと、試してみるのもいいかも。考えてみます。

投稿者: 涼風 (Mar 25, 2007 11:56:53 AM)

こんにちは。いつも読ませてもらっています。今回の記事「ものぐさのコスト」を私のブログで参照させていただきました。

http://blog.goo.ne.jp/vergebung/e/e05b621cf566ef2e77a2cb95764f08a3

「ものぐさだけれどもやらなければならない、と思っている消費者は、企業側のいいカモになります」という言葉からは、いろいろな例を思いつきますね。

私がすぐに思い出したのは語学学校でした。私が以前通ったところは、一週間に一回で半年で5、6万円しました。私は二年ほど通いましたが、ちょっと無駄だったかなぁと思います。

スペシャリストになるためや外資系で働くには語学学校は必要なのかもしれませんが、一般の人が語学を勉強したいのなら、本当は自分で書籍・CDを買って家で毎日少しずつでも勉強した方がよっぽどいいのだと思います。

片言の外国語を話すために何万円も払うのはとっても無駄だし、話さなければならない状況になったら片言であればすぐに話せるものだとも思います。

でも、「語学は面倒だけれどもしなくてはいけない」と私たちは思い込んでいるので、自分に強制を課すために語学学校に通うのかなぁと。

今回の勝間さんの記事を読んで、嫌なことでもお金を払えばなんとかなるという考え方を私は身につけてしまっているような気がしました。

投稿者: ムギ (Mar 25, 2007 1:28:56 PM)

涼風さん、こんにちは。

いえいえ、いやなことでもコストを払って続けているうちに、そのコストを払わなくてすむようになる、というのが理想です。

一応、スポーツクラブはコツコツと、その域に近づいています(笑)。

とにかく、お金は大事ですから!

投稿者: サワコ (Mar 25, 2007 3:17:15 PM)

文明は、「めんどくさいな。やらずに済ます方法ないかな?」というものぐさ魂を原動力に発達しているのだと、私は信じています!
(自己弁護?)

投稿者: りょう (Apr 10, 2007 9:56:22 PM)

ものぐさマーケティングは、
多分この先永遠のテーマになるんだろうと思います。

けれども、"スポーツ"ものぐさや"ダウンロード"ものぐさ
といったように、ある程度、人それぞれの価値観が
似ているもの同士で似たような消費行動を起こしている
ように思われるので、
細かい家庭歳出入を統計化することで、
ある程度、消費者のダイバーシティーが見えてくるかもしれませんね^^
もしかしたら、それぞれの歳出入の度合いをスコアリング
することで、市場の分析に役立てられるかも知れません。

むぅ。
おもしろい!!

投稿者: ムギ (Apr 30, 2007 1:10:57 AM)

サワコさん、

はい、技術はほんとうにものぐさではっ呈しますよね。でも、ドラえもんのブリキの迷宮、みたいにならないよう、気をつけないといけませんね。

りょうさん、

家計支出の傾向を見て、セグメンテーションを作るというのはできそうです。でも、なんだかんだいって、結局所得がいちばん大きなファクターになりそうなんですよね、とういうの・・・。

投稿者: neuro (Nov 16, 2007 12:47:49 AM)

私はcost performanceって、短期間だけでは断定できないだろうと考えます。ロディオボウイの購入も、複数所持されている自転車も、いろんなcondition(これは日本語にできないcondition)によっては十分にpayするはずです。
なにがvalueがあるかは他人からは計れないもので、「ずぼら」であることには、心理学者が把握できる以外のメリットや理由があるはずです。

投稿者: ムギ (Nov 30, 2007 1:31:10 AM)

neuroさん

そうですね。経済学的にいうと、効用関数と優先順位の問題だと思います。

投稿者: 三連符 (Apr 21, 2008 10:40:31 AM)

ものぐさな私も、「テレビを見ながら、バランスボール」だけは継続できています。詳しくは、ブログの記事をお読みいただければ幸いです。

投稿者: momo (Sep 24, 2008 7:51:16 PM)

ムギ さんはじめまして。
ものぐさコスト、この話題で思いつくのが「ネイル」です。
私はジェルネイルの「お直し」の時間とコストが勿体ないと思い、習いに行って、自分ですることにしました…
しかし、自分でもちょっと迷いがあります。
果たしてこれは「ものぐさコスト」なのかどうか!?

あと、洗車も少しですが悩むところです。
完全に任せてしまうか、自分で洗車機に通す(セルフ洗車場というもの)か、自分で全て洗うか…

投稿者: ryomesh (Oct 5, 2008 8:25:03 PM)

この記事を見て、バランスボールを買いました。

それはともかく、私は「しなくちゃいけない仕事があるのに、持って帰ってきても結局この週末はできなかった」を3週続けているものぐさです。クリティカルです。ディザスターです。

投稿者: hide (Oct 9, 2008 12:56:39 AM)

ものぐさコストは確かに高いですよね。

自分の時間給と比較して
良い方を選択していらっしゃるんでしょうか?

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