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February 07, 2006

中学受験の経済学

ようやく中学受験の季節が終わりました。1月の終わりから2月の頭にかけて、小6の受験生を持つ親は、すっかり振り回されたのではないかと思います。

今回、あまりにもお金がかかった気がしたので、ちょっと計算してみました。さて、子どもを私立中学に入れる総費用はだいたいどのくらいでしょうか?

細かい計算は後で説明しますが、人件費とかを一切考慮せず、直接費用だけで、ざっと250万円でした。しかも、これは授業料抜きです。これに公立中学であったら払わなくてよかった授業料3年分を足しますと、さらに200万円が加わり、計、450万円。高級国産車が1台買えてしまう値段です。

その内訳は、下記の通りです。

受験塾の費用 2年半でおおよそ188万円(含む、夏期講習や冬期講習代)
塾に通うためのお茶代や弁当代、12万円。
受験費用 10万円(2万円×5校)
滑り止めの掛け捨てのための費用 10万円
入学金などの費用 30万円

これで、入るまでで、計250万円です。

さらに、入学してから、月々5.5万円×12ヶ月×3年間で、なんと198万円。これに交通費や制服代、旅行代の積み立てなどが加わります。

どうも、何かがおかしいような気がします。教育には糸目をつけない、という親の気持ちにつけ込んでいるのではないかとすら、感じるくらいです。

よい教育は子どもがよいスキル・仕事をつけることができて、よい環境や収入を得ることができ、より幸せにつながりやすい、というのがロジックだと思いますが、果たして本当なのでしょうか?

自分も中学受験をしてきたし、周りもしているので当たり前のようになってしまった中学受験、という慣習ですが、このエコノミクスが合うのかどうか、その結果が出るのは数十年後なので、今回の投資が回収できるかどうかは、また20年後ぐらいに分析したいと思います。

とりあえず、中学受験生の親御さんたち、お疲れ様でした。

2006 02 07 [2.実体験観察から] | 固定リンク

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受信: Feb 11, 2006 11:40:23 PM

コメント

投稿者: HuiHui (Feb 7, 2006 10:16:00 PM)

ムギさん、

読んでいて「どうも、何かがおかしいような気がしま」した。

そもそも、ムギさんがご子息を公立中学ではなく私立中学に進学させたい理由はなんだったのでしょう?

現在の公立中学をとりまく環境を鑑みれば、ご子息を私立中学に進学させる「価値あり」との判断で、250万はその対価としての出費のはずです。マーケティングされたこの金額をどう受け留めるかは各人次第ですが、私立がその価値を保っていくためには、経済的な敷居を高くするのも止むを得ない事と思います。不満であれば、公立中学に行けばよいのです。

そろばんをはじきながら、息子さんへ「投資の回収」なぞ心配するよりも、公立・私立の区別なく、子供の貴重な青春期を応援するのが、素敵な母親の役目では、と生意気ながら感じた次第です。

投稿者: ムギ (Feb 7, 2006 10:27:12 PM)

HuiHuiさん、

いや、単純なことです。公立か私立か、というイチゼロで、しかも、私立ならばじゃあ、450万という仕組みに違和感を感じているだけですよ。

誰だって、子どもにはベストを尽くそうとしているか、そういうことになるわけで。

ただ、メタ認知をする自分が、変だなぁ、と思うだけです。なので、基本的には第三者である自分が母親の自分を見て、ふーーん、と思っている、という構造です。育児ブログではなく、マーケティングブログですので、ご理解ください。

ところで、HuiHuiさんはたぶん、私のことをあまり知らない方ですよね? でなければ、息子さん、という言葉は出ないと思いますので。私のプロフィールを一度でも見たことがあるのなら、そうは言わないと思いますので。

あまり知らない相手へのプライベートで失礼なアドバイス、しかも、こちらがプロフィールを公開していて、しかもそれも読まずに、そちらは公開せずに、批判だけするのはフェアではありませんね。

少なくとも、私は気分を害しました。それはお伝えしておいた方がいいと思います。

投稿者: りょう (Feb 8, 2006 3:17:02 PM)

皆さん、こんにちは。

個人的には、親にお金を出してもらった身なので、
なんともいえませんが、いやはや・・・・。
当人の知らないところでそこまでお金がかかっていたのですね。
まさに、親の苦労子知らず、といったところでしょうか。

2001年の統計では、アメリカのおよそ18倍ものお金を
日本の10代の学生の教育に費やしているといいます。
昨今、当たり前のように日本で存在している一大産業は、
実は、海外ではみられないユニークな産業なのですね。

自分自身、広告の一番右のところにお世話になったのですが、
やはり中学受験からの生活を通してみると、
いかに競争に優位に立つか、そういった意味では
投資の効果はあるように思えます。

しかしながら、メンタル的なものや、哲学的なものなど、
獲得した能力の有効な使い方(つまりスペシャリストの育成)
については、若干の疑問を感じます。
個人的には、ある程度のハードルを乗り越えてきたのだから、
もう少し生徒の能力を信頼した教育をしてほしかったなぁ、
そう思います。
たとえば、マーケティング手法やデータ分析のABCとか。
幸い、討論の機会は豊富にあったのですけどね。
弟の学校では、POWER POINTを用いたプレゼンの実践や
統計学の授業、微積の実践的な使い方などをやっているらしく、それらは非常に役に立つと思います。
まぁ、これも、受験が無いからなせる技なんですけどね。

このような、今後の受験産業、もしくは学校教育の一環に、
資格、たとえばMBAやスペシャリスト教育の基礎などといった、
単なる進学教育だけでない新しい形の、資産としての教育
などが今後のトレンドになって欲しいかな、とおもいます。


とはいえ、一番学んだ事は、これだけお金を
かけてくれたのだから、がんばらなきゃなぁという事、
それと、受験は少ないほうがいい!という事ですか。
これからも、がんばってください^^

投稿者: かずよ2 (Feb 8, 2006 5:12:24 PM)

はじめましてムギさん。
同名なので親近感を覚えてROMさせてもらってました。
私は中3男,小6男,小2女の3子があり,Working Motherです。私も夫も中部圏で育ち,ここ十数年間は私の仕事の関係で最近電車が通ったTに住み,夫は東京へ通勤しています。子ども達は公立で育てています。

環境って大きいのではないかと思います。私達夫婦は公立しか経験していないので,私立の良さがわからないし,受験準備の大変さはわかっても,その必要性を理解できません。

長男が初めての受験なので,いろいろ考えることが多かったのですが,塾に行くと,家族揃って夕飯が食べられないとか,土日も模擬試験に行くとか,ちょっと私の大学受験時代よりもハードで驚きました。

もちろん,次男もはなから私立は考えていませんでしたが,私立中学に入れるというのは,小4ぐらいから塾通いさせるということですよね。それを素直に受け入れられる子はいいのですが,うちのサル達はとてもじゃありませんが,できそうにありませんでした。その上,共働きしていると私にそこまでの余裕はなく(金銭的にはあるのでしょうが,気を配る余裕はなく,)放し飼い状態でした。周囲でも私立中学に行く人は増えてきていますが,もっぱら自分達が親にしてもらったから,という理由が多いような印象を受けます。

たぶん,公立で育った私達夫婦が働き続けているのは,少ない投資でそこそこ成果を得たという感じだと思いますが,子どもに大きく投資すると大きな見返りを求めてしまいそうな自分が怖いです。

長男はこれから公立高受験が控えていますが,私立の躾の良さというか,締め付けの強さに本人は既にびびっていますので,たぶん公立が受かればやはり公立に進むのでしょう。

親心というのはよく理解できますが,本人のためを思うとたくましく育てたほうがとも思いますし,従順な子どもでないと操るのは結構難しくて,,。これが,東京のように私立へ行く割合が高いとなると私達も,,となったのかもしれません。

支離滅裂ですみません。

応援してます。

投稿者: かずよ2 (Feb 8, 2006 9:47:38 PM)

最初聞きたいと思ったことは書き忘れてしまったので,教えてください.

塾に通うためのお茶代や弁当代、12万円

というのは,塾に行っても行かなくても食べたり飲んだりするでしょうし,これは例えば専業主婦の家庭では,経費には組み込まないと思うのですが,受験にかかったというとちょっと抵抗あります.
マーケッティングではどういう扱いになるのでしょう?食費+サービス代でしょうか?
確かに付属して必要な経費だとは思うのですが,,.


投稿者: オペラ好き (Feb 10, 2006 10:51:46 AM)

はじめまして。以前から楽しく読ませていただいていたのですが、齢30をこえても受験ネタは琴線の触れるものがあるのでついにコメントデビュー!してしまいます。

コスト計算という点で考えると、私にもちょっと??と思える点がありました。というのは公立中を選ぶと高校受験をしなければならないので塾や受験費用というのはそこでかかるわけですよね。おそらく中高一貫に行けばそこはかけないでしょうからその部分に係るコストは結局大差ないのでは、と思います。

ちなみに私は中学受験に失敗し、その後高校・大学ともに受験したのでその意味では塾に関するコストパフォーマンスは最悪な子供でありました。あの時中学に受かっていればいまごろそのコストが取り戻せるくらい高収入だっただろうか・・・などと夢想してしまいました。国私立の一貫高に行くか行かないかでどのくらい生涯収入が変わってくるか、面白い気はしますけど、また階級社会の固定化を促進するような気がしてちょっと悲しいです。でも自分のことに関してならやはり「勝ち組」に入りたいのが正直なところですし。

これからも楽しみにして読ませていただきますのでよろしくお願いいたします。

投稿者: タンゴ (Feb 10, 2006 2:34:00 PM)

中学受験は、塾なしには現実的には合格は難しいですよね。
そこがそもそもおかしいのではないかと思います。かといってそのしきたりにならわなければ入学はできないし・・・。

ただ、入試を行っている学校側もそれを知らないはずはないので、少なくとも中学入試の準備をさせることができるような経済力と、教育熱心な保護者のいる家庭の子を望んでいるのかなあなんて勘ぐってしまいます。学力以前に。

ちなみに都立高校だったら、進学校でも独学で入学することは充分可能です。
(勿論、塾に行けばより効率よく受験勉強ができるでしょうし、塾に行かなければダメな性質の子もいるでしょうが)

都立だと進路指導があまり熱心でないのは事実ですが、高校生ともなればそのあたりはもう本人の意識の問題で、実際、そこから東大や早慶などの一流大学に進学することはそう特別なことではありません。

というわけで、最終学歴だけが勝ち負けの判断材料ではないかもしれませんが、私立中か公立中かの違いで、さほど「勝ち負け」に差がでるようには思えないのです。といってもこれは自分の「感覚」でしかないので、ムギさんの20年後の分析が楽しみです。

ただ、私立中高ならではのすばらしい環境や人脈などのメリットもあると思います。いい環境の6年間を得られると思えばこれだけのコストがかかってもいいという考えも多いのかもしれません。(私たちの時代は「公立には不良がいるから」という理由で私立に行く子なんかもいましたし)。

公立の中高一貫校なども出てきているようですし、今後はまた状況も変わってくるかもしれませんね。

投稿者: ムギ (Feb 10, 2006 10:41:38 PM)

りょうさん、こんにちは。

そうなんです、良質な教育はあった方がいいのですが、ただ、もう一つパラドックスがあって、あまり受け身の教育になれすぎると、今度は自分で考える力が育たなくなります。

ほんと、あちらをたてればこちらが立たず、という感じです。なので、コメントいただいたような、いろいろな考え方やスキルの教育も、気づきの機会としては絶対にあった方がいいのですが、あまり手取り足取りでもまずいし。

最後の最後は、結局学ぶことが自分に一番得なんだ、ということを子どもたちが体感するしかないんですよね。

それはなかなか難しいです、自分の学生時代を思い出しても(苦笑)。社会人になってから、大学時代にとった授業の数々、まじめにやっていればよかったなぁ、なんてつくづく思いましたから。

でも、ほんと、親が子どもに残せるのは教育と自活力しかないと思っているので、できるだけのことはしたいと思っています。

投稿者: ムギ (Feb 10, 2006 10:43:44 PM)

かずよ2さん、こんにちは。

同じ名前ですね。よろしくお願いします。

12万円ですが、キャッシュアウトの差額、というイメージです。飲み物でも、食べ物でも、やはりちょくちょくと一人分をコンビニで買う方が、うちでまとめて生協やスーパーで買った分よりも高くつきますので。

イメージわきますか?

投稿者: ムギ (Feb 10, 2006 10:47:20 PM)

オペラ好きさん、こんにちは。

そうですね、確かにどこで受験しても、コストはかかりますよね。ただ、なんか、中学受験の学校の方が、より高いイメージがあるので。今度チェックしてみます。

階級再生産の話は根深く、教育については日本の問題はどちらかというと、奨学金制度など、セーフティーネットの不備があるというのをどこかで読んだ記憶がありますが、どうなんでしょうか?

ぜひまた、遊びに来てください。

投稿者: ムギ (Feb 10, 2006 10:50:31 PM)

タンゴさん、こんにちは。

ほんと、おっしゃる通りだと思います。就職面接の面接官側をしていて思うのが、学歴だけではすべてを計れない、ということです。

もちろん、参考にはなるのですが、同じ学歴・同じ学校でもばらつきが大きすぎて、結局は突き詰めていろいろテストを受けてもらって、インタビューをしないと、なんともいえないんですよね。

それでも、やはり採用は難しいのですが・・・。もっとも、育成はもっと難しいです。

まぁ、理想を追いかけてもしかたがないので、与えられた条件の中で、できる範囲でいいと思えることをしていくしかないかな、と思っています。

投稿者: karen (Feb 11, 2006 5:37:44 PM)

私も中学受験ネタにはやはり反応してしまいます。
そして一部の意見に対してムギさんのフォローではないのですが少々。

自分がもしムギさんと同じ環境だったら、仮に私に深い理由は
なかったとしても、無理をしても私立受験をさせるだろうと。
(子供本人が嫌がらない限り)

私は妹共々中学受験をしてずっと私立でしたが、親の理由は
両親共ずっと私立だったから当然の如く、というものでした。
親の話では代々東京都心部暮らしの人は学校=私立が普通で、
受験戦争のない昔から都心に私立の学校は多かったそうです。

私は受験準備の為小学校時代からずっと日能研通いでしたが、
子供時代一番楽しい場所は日能研で、今でも親友の多くは
当時からの付き合いです。子供心に学校より楽しい場でした。

逆に子供なので「小学生の塾通いがかわいそう」という
意味も分からなければ、親が負担するコストもわからず。
友達と塾の傍のファーストフードへ行くのも楽しみでした。

そして中学へ入ると日能研か四谷へ通っていなかった子は
1人もいなかったので、皆すぐ仲良しになり今に至って
います。(毎週のテストの順位表で名前は皆知っていた)

自分に中学受験世代の子供がいたら、迷わず子供時代に
自分が一番楽しかった塾通いの経験をする機会を与えたい。
そして当時親の経済負担がわからなかった分、その苦労を
無理をしてでも味わう責務があると思ってしまいます。

その後大学受験の時、多くの友人が医学部志望なので始めて
医者の娘ばかりだった事を知りました。彼女達によれば
両親も親戚も医者しかいないから、子供の時から
大人になったら誰でも医者をすると思っていた位だったと。
逆に企業勤めは想像がつかない世界だから不安、とのこと。

親が企業勤めの私にとってはその逆の思いがあり、
彼女の医学部進学理由に口を挟む言葉は見つかりませんでした。

結局、教育や進路方針は親が受けた教育環境の影響が強いので、
私立育ちの親と公立育ちの親が同じ論点を持つのは難しいのではと思います。

ただ私立育ちの場合は、自分の子供の受験を機に、
当時自分が親にどれだけ負担をかけていたか思い起こして
色々反省すのは、必要な親孝行だと思います。

私はムギさんが弾いて下さった数字を見て、子供時代の
悪行の数々(サボリ等)が頭をよぎり、クラクラになりました。(笑)

投稿者: De Bijenkorf (Feb 11, 2006 11:45:23 PM)

興味深く拝読し、トラックバックもさせていただきました。
「なぜ親は子どもの教育にお金を出すのか」を経済学的に説明するのはなかなか難しいですが、頭の体操としてはいい素材です。

投稿者: ムギ (Feb 12, 2006 11:13:35 AM)

karenさん、こんにちは。

おっしゃる意味、すごくよくわかりました。そうなんです、結局環境の再生産なんですよね。

中学受験についても、うちもするか、しないか、という選択ではなく、する、ということが最初からあって、それで組み立てていましたし(他の親族の家も同じ)。

そして、その場では子どもの立場では、なぜそうなのか、確かにわからないんですよね・・・。

私は中2からパソコン(当時はマイコン、軽自動車くらいしました)を買ってもらったことがきっかけで今の自分があると思っていますが、よく考えると、大変な投資だったと思います。

いずれにしても、子どもは自分の子どもができて、初めて親への感謝が生まれるので、そういう時間差のある投資効果でいいのかなぁ、と思っています。

どうでしょうか?

投稿者: ムギ (Feb 12, 2006 11:19:30 AM)

De Bijenkorfさん、こんにちは。

コメントとトラックバック、ありがとうございました。

親から見ると、確かに教育は投資ではなく消費ですが、保険という意味では、自分が恩恵を受けるため、よりは、自分がこれ以上の負担をしなくていいため、というほうがニュアンスとしては少なくとも私は強いと思っています。

大学を出せば、まぁ、あと10年しか扶養負担がないのに、ここで自立できないと、自分が生きている限り、扶養しなければならない、ということにもなりかねませんので。

実際、私も高価な教育投資の結果か、19歳の時に会計士補になってからは、小遣いくらいは自分で稼いで、21歳からは独立していますし。

なので、実は、親としては、負のキャッシュフローを少しでもゼロ、あるいはプラスにもっていくための投資なのではないでしょうか?

しかし、利回り3パーセント台ですか。しかも下がっている。意外と低いですねぇ(苦笑)

投稿者: まっち (Feb 13, 2006 8:17:05 PM)

ムギさんこんにちは。娘さんの受験、ご苦労様でした。
都心ではとてもレアケースだと思うのですが、田舎で育った私は塾に通った経験がありません。公立小中学校から公立高を1校のみ受験し、その後国立大学へ推薦で進みました。
しかし、以上のバックグランドを持つ私でも、都心に住んでいる現状から、私の子供には中学受験をさせるかもしれないし、塾には当然のように行かせるだろうなあと想像してます。
環境の再生産という言葉に包含される概念だと思うのですが、私の歩んできた人生を基本とするなら、塾+中学受験は、その基本に”追加する”ものと考えてしまう自分がいます。ムギさんが歩んできた塾+中学受験という人生をムギさんの基本的な考えとするなら、そこから塾と中学受験を”マイナス”するような気がしてしまう人生を娘に歩ませるのは、親であれば選択しないですよね。本当は、マイナスではなく、別の道という”置き換え”になるのかもしれませんが・・・、置き換えられた人生を親は進んだ経験がないので、勇気がいることですよね。塾+受験を、私の人生プラスアルファと考える私の場合は、私(親)が進んでいない人生を娘に提案することのハードルは低いようです。

投稿者: sayaka (Feb 13, 2006 11:54:55 PM)

なるほどねえ。

うちは小学校高学年頃から不登校気味になって、塾に行くも行かないもない状態になってしまったので、「親が行かせる」というチョイス自体が消滅してしまいました。全国平均では、こういう子どもが、各クラスに1人ずついる計算で、事実、子どもの中学(公立ですが、この地方都市では名門です)では、各クラスに一人ずつ長期欠席生徒がいました。あんまり、計算どおりなので笑ってしまいまったぐいらい。

中2のときには、高校に行けなかったらどうしたらいいのだろうと真剣に悩みましたが、蓋を開けてみたら、どんな不登校の子でも高校には入学できるのですね。巨大産業になってしまった教育産業を支えるために、かなり巧妙な情報操作が行われているなあ・・・でも、実態がわかると子どもが勉強しなくなるので、みんな目をつむっているのかも知れないと強く疑うようになってきました。

公立も私立も生徒が集まらなければ潰れる時代になり、ますます生徒を引きつける経営手腕が問われているように思います。塾はなおさらです。

なんせ不登校だからと言って、教育産業とは無縁ではないのです。不登校の子についても、フリースクール、都立、私立、通信制、大検サポート校と奪い合いの対象になってきています。学校に行かない=お金がかからない ではないのです。

また、中高一貫が少ない地方の私立高校は、都会とは違って、同じ高校に多様なクラスを備えたデパートのような構造になってきています。東大を目指す子も、高卒就職を目指す子も、全部一緒に引き受ける巨大高校が人気です。学校のネームバリューは「特進」の子どもたちが作り、実質は専門学校を目指すクラスで経営を支えるわけです。

教育を投資と考えれば、投資に見合っただけの中身があれば結構ですが、下手をすると、もう教育バブルになっているかも知れません。お買い物はしっかり中身を見据えて、実のある投資をしたいものです。

投稿者: hideto (Feb 17, 2006 11:56:00 AM)

教育に関しては、いわゆるゆとり教育が問題視されてますね。
学校で授業の内容が薄くなったということで。
公立だとそれにあわせて授業をしますが、私立だとたしか、学校によっては今まで通りだったりという感じだったかと。
そのため、私立に入った方が有利?という判断の元に、今の学習じゃ受験で失敗すると思ったらさらに塾にも通わせる、おまけに学歴社会ということもあり、いい学校に入った方がいいと思っている人が多いということで、必然的に塾+私立の組み合わせが増えてるようなきがします。
となると、需要が多い分、私立は金額を高く設定しやすい、ともいえるかと思いました。

教育に関しては、学校の教育も重要だとは思いますが、個人的には子供の好きなことをやらせて、そこを中心的に放射状に広がっていく(マインドマップみたい)、積極的学習方法がいいかなぁと思いました。
好奇心にしたがって学ぶことは、効率的で、勉強自体が楽しくなると思います。(そういえばフォトリーディングの考えもこれに近いっぽいですね)

投稿者: ムギ (Feb 19, 2006 10:13:59 PM)

まっちさん、sayakaさん、hidetoさん、こんにちは。

そうなんです。教育の過剰投資の悪循環、というのが今も続いていますし、これからもあるのかと思います。

海外でも、例えばドイツなんかダブルマスターが当たり前になっていますし、それは気をつけないとなぁ、思っています。

難しいです。まぁ、これからもうちもまだまだ教育投資は続くので、考えていきたいと思います。

投稿者: 斉藤哲也 (Feb 23, 2006 10:48:17 AM)

ムギさん、こんにちは。
朝日新聞beのフロントランナー欄掲載、おめでとうございます!
たぶん掲載直後は。問合せ含め、たくさんのメールが届いたのではないかと思うので、ちょっと時間を置いてみました。

さて、今回のテーマの教育の件について一つ。
スウェーデンでは、公立も私立も市民団体が運営する学校も、子どもに掛かる費用は一律同じです。確か東大の神野直彦教授の本(「人間回復の経済学」だったかな?)に書いてありました。
誰にでも教育を受ける権利はあるし、それは教育に掛ける費用で差をつけるべきものではないというのが根底にあるのでしょうか。
いずれにしても、公立か公立でないかは、教育の方針と運営が異なるというだけで、自分の家庭の教育方針にあった学校を費用に関係なく選ぶことができるという点は、優れていると思いました。
(もちろんスウェーデンの教育事情が、必ずしも優れているとは限りません。念のため)

投稿者: ムギ (Feb 25, 2006 5:58:27 PM)

斉藤哲也さん、こんにちは。

人間回復の経済学、おもしろそうですね。さっそくアマゾンに発注してみました。

教育費、そうなんですよね。特に子どもは環境を選べないのですから、その部分はフェアにならないといけないと心から思います。

投稿者: みと (Jul 16, 2008 2:18:22 AM)

今までも何度か勝間さんのブログは拝見しているのですが、初めてコメントをさせていただきます。

このブログの記事は大変興味があります。中学受験や、受験関係などは、私の仕事そのものだからです。

何かがおかしいとの勝間さんの率直な感想ですが、個人的な意見としては、結論から言いますと、塾が存在できる日本の教育業界はおかしいといわざるをえません。

自分の仕事をなくすような意見を持つのはプロではないのかもしれませんが、現在の日本は塾が必要な環境にあります。それも公教育が隙だらけだからなのです。

そしてそれを利用して、親の不安感をあおり、こどもの時間を奪っていく。

それも、情熱的で教育に命をかけるような先生が多くいるのならまだしも、大手学習塾の講師のほとんどが学生アルバイトや、司法浪人、教採浪人なのです。つまり、塾講師はあくまでも時間つぶしのための職業と思われてしまっているのが実態です。そのような先生でも、学校の先生よりは、優れていると思われてしまう、日本の公教育。

もちろん、すべての大手を見て周ったわけではないので例外もあるかもしれませんが、この業界(公私含めての教育業界)はまだまだ改善の余地があります。

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