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October 23, 2005

階層化社会に直面すると言うこと

下流社会 新たな階層集団の出現 希望格差社会 不平等社会日本

昨日の土曜日の夜、NHKの「日本の、これから」という市民を招いた討論番組に縁があって出席してきました。

ただ、残念ながら、番組の構成上、50人の市民になるべく発言させようとしたこと、一部のゲストのやや偏った意見が多かったことから、私を含め、マイノリティの支援にたった側の意見が通りにくかったと思いますので、もういちどブログの形で、まとめてみたいと思います。

まず、番組の趣旨は「若者の問題について討論する」ということが問題意識でした。

そして、私が一番行ってほしくなかった結論は
今の若者はたるんでいて、チャンスはいくらでもあるんだから、がんばればなんとかなる
ということです。

案の定、結局そういう結論でまとまってしまいました。

では、なぜそれに反対なのか。私はその意見に、権力側の大きな欺瞞を感じるためです。また、もし努力の問題であれば、この問題はとっくに解決しているはずです。

若者の、特に非雇用の問題は、これは社会の構造の問題であり、1人1人の努力の範囲で解決できることは非常に小さいのです。

なぜ私がそんなにここにこだわるのか。それは、私がずっと続けている女性の労働問題についてと同じにおいを感じるためです。

ここに主張をまとめますが、より興味を持った方は、ぜひ、上にお勧めする3冊をざっと読んでみてください。他にもいくつも出ていますが、少し統計を見て、周りを見るだけで、十分に理解できるはずのことです。

問題は、そのことを大手のメディアや、政治がふれないことだと思います。

それでは、問題は何か。一言にまとめると若者に十分な成長の機会である雇用を与えていないこと、そこに社会の問題意識が行っていないことにつきます。以下、もう少し問題を分解します。

課題1 日本の内需が人口増加率の減少と、すでに満ち足りていることで、経済成長が減退し、雇用が減っていること
課題2 外需については、為替の問題や、現地化などで、国内には雇用がないこと
課題3 結果、日本国内の需要は、特に単純雇用を中心に、著しく減っており、十分な教育がなかった若者への就職機会が著しく減っていること
課題4 困っている若者につけ込んで、お金を稼ぐおじさんたちのビジネスがはびこっていること
課題5 教育のレベルが生まれた家庭でほぼ決まってしまい、ほとんど復活の可能性がないこと

課題1 日本の内需が人口増加率の減少と、すでに満ち足りていることで、経済成長が減退し、雇用が減っていること

これは、言うまでもないことでしょう。日本人が貧乏だったことは、買うものもたくさんあったし、人口も増えたので、いくらでも労働人口が必要でしたが、今は生産性が向上し、輸入が増え、国内に若者に十分に配るだけの雇用がないのです。

課題2 外需については、為替の問題や、現地化などで、国内には雇用がないこと

一方、内需がなければ、外需があります。しかし、残念ながら、日本には今の為替レベルで、かつ、貿易摩擦を起こさなくても儲かるようなビジネスは、ほとんど見あたりません。

課題3 結果、日本国内の需要は、特に単純雇用を中心に、著しく減っており、十分な教育がなかった若者への就職機会が著しく減っていること

1と2が組みあわさると、高卒や短大卒の若者に、定職がなくなっています。あるとしても大変きつい労働環境の仕事が多く、みんな身体が持たなくて途中でやめてしまうわけです。

一方、運良く就職できた若者も、リストラをおそれて、働き過ぎのくらい、働いています。

課題4 困っている若者につけ込んで、お金を稼ぐおじさんたちのビジネスがはびこっていること

これは根深い問題です。このようにフリーターが増えてくると、フリーターを雇って安い労働力で回すビジネスモデルや、フリーターにお金を使わせるようなビジネスモデルが増えてきて、「自分探し」とかいいながら、実は搾取をするわけです。

課題5 教育のレベルが生まれた家庭でほぼ決まってしまい、ほとんど復活の可能性がないこと

しかも、よく識者は「やる気の問題であり、なんとかなる」という論を主張しますが、なんのことはない。やる気も含めて、ほとんど生まれた家庭で決まってしまいます。

本人の責任かどうかはともかくとして、普通に生まれて、普通に高校を出て、就職先がなく、特別なスキルもなく、それで「やる気がない」と相手を追い込んでいいのでしょうか?

いままで、このような問題は女性の労働問題にはずっと、ずっと起こっていたことでした。要は、社会的に地位がある人たちが、弱者から搾取をする仕組みです。

本来、行政や政府はこのような行き過ぎをリバランスするために存在するのではないのでしょうか? なぜなら、この搾取のしくみの先には、社会全体として未来がなく、リスクが高く、全体のリターンも落ちていくためです。

今、行政を見回して、そのような問題意識を持っている人たちもたくさんいると思っていますが、特に小泉首相の方向性が、とても社会に対してこのようなセーフティ・ネットを用意しようと思っているとは考えにくいです。

手遅れになる前に、自分ができることを一つ一つ、やっていきたいと思います。この問題について私よりもより深い問題意識を持っている人もいらっしゃると思いますし、まったく初耳だ、という人もいると思います。

しかし、問題意識として、共有していき、解を見つけていきたいと思います。

2005 10 23 [2.実体験観察から, 3.お勧めの書籍] | 固定リンク

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コメント

投稿者: hideto (Oct 23, 2005 7:27:49 PM)

なんとなく見てました。
とりあえず、違った価値観や、知らなかった活動とかが見えたのがよかったなぁと思いました。
ただ、ムギさんが指摘してることや、ニート、特に引きこもり(元じゃなくて)があまりいないっぽかったのが残念です。

1はまあ、デフレだから相変わらず・・・ということですね。
2はあんまりわからないですが、現状。
3が問題ですね、現在私も迷ってますよ・・・。
4は・・・、でもそういうのから情報を引き出そうと考えてしまうので、思う壺って感じですね。

で、私が一番気にしてるのは、5なんですよね。
地方の人は自殺する人も多いわけで、逆に都会だとやる気があがらないわけで。(番組にでてた人は妙に活動的でしたが
環境の生き物といわれるぐらいなので、環境を変えるのが一番だなぁと思うんですが、そうなると政治経済教育など・・・。
支援とかは希望者のみ、就職情報・訓練、場合によっては起業方法(最近は個人事業~中小企業が増える傾向ですので)や投資などの知識を提供ってことも必要かと。
大学はまあ、ドラゴン桜とかで、東大ブームみたいになればいいんじゃないかなぁと思ったり。

って、そういうところまかせなのもどうかと思ったりしますが、現状ではやる気のない人がやる気を持つこと自体が不可能なんですよね。(私の周りもフリーター・ニート多いので・・・)
ついでに活動しないから体力低下で、それを取り戻すのも重要ですね。
ということは、体力アップ、およびやる気を出させて実際に行動的になれる技術の開発と、一般化させるということが必要なような。
大体、今まで怠けてた人が、やる気出せといったところで、無理がりますので。(初心者に42.195km走れみたいな状態)
なかなか難しいですね・・・。

長文失礼しました。

投稿者: しろいるか (Oct 23, 2005 10:57:35 PM)

現在、アメリカにいるので番組は見られませんでしたが、ムギさんが若年者労働について考えておられることには、大変共感できます。私も女性労働についての研究をしていたこともあるので、「同じようなにおい」というのもわかります。いずれも、複数の問題が絡み合っているので、一度に解決するのは難しそうですね。
ところで、アメリカに来て思ったのは、学問の世界も含めた権力側でどんなに立派な概念や理論、マネジメントシステムの構築をしていても、それが現場には全くと言っていいほど伝わっていない、例えば企業のトップがCustomer Satisfactionのようなこと謳いながら、現場で働く人はいつも無愛想で客を平気で待たせる、みたいな感じで社会がくっきり分かれてしまっているように思うのです。
これが、いずれ日本もたどる『格差社会』なのでしょうか?

そう考えるとムギさんご推薦の3冊を早速読んでみたいと思うのですが、こちらで買うとかなり割高なのがネックです(笑)。

投稿者: くぷぴ (Oct 24, 2005 12:14:16 AM)

上記3冊のうち2冊は読みました。

んで、昨日の番組も、ちと歯がゆくみてました。
なんだかなぁ..。大人(利潤社会に生きる男的人たち)に
都合よく?終わっちゃった感じです。
まぁ、あれがNHKというかメディアの限界なんですかね?

問題提起ってことにまで至っていない気がしました。
私もやはり5が気になってます。
わが子を含めた「若者のこれから」・・
#んでも、仕事で2に関わってたりする自己矛盾..

投稿者: こじま (Oct 24, 2005 1:27:53 PM)

NHKは見ていないのですが。

仕事上、いろんな年代の一般市民と話をしますが、年代全体で「この社会は自分たちの社会だ」と思えているのは、50代を中心とするおじさんたちだけだ、と実感しています。女性、若者はやはり、自分は社会から阻害されている、周辺で生きているという意識をもっています。当然ながら自分が社会の中心だと思っているおじさんたちが一番、世代の違う人、性別の違う人、国籍の違う人への想像力が欠けています。

自分が生きている社会のことを、もう少し戦略をもって考えれば、次の世代を今みたいに粗末に扱わないでしょうが、戦略という話が一番通じないのもこのおじさんたちです。これからのこの国は今の若い人たちで決まるのに、こんなリスクが高い国にしてどうするのかと思います。

そもそも、社会にはあなたの仲間以外にもいろんな人がいること、社会には連続性があって、あなたが今していることが次の社会に影響すること、個人は社会に規定されていることというのが、あまり分かっていないのでしょう。なので、若い人たちの状況を自分のしてきたこととは全く関係ないこととして語れるし、「やる気がない」などと個人の問題においておけるのでしょう。

そしてまた、おじさんだけがそうならまだいいのですが、おじさんのいうことを真に受けているおじさん以降の年代の人もたくさんいるのが歯がゆいところです。これは教育の問題かもしれません。

昨日の日経朝刊一面に、例の「ニート就業支援塾」に関する政府広報(内閣府・厚生労働省)がでていましたが、こんな内容でした。

「働けない」と思っている若者の皆さんへ
・若者自立塾に参加して、そんな自分を変えてみませんか?
働く意欲と元気がわいてきます!

問題はあなたにある、意欲と元気さえあればなんとかなる、と言っているんですよね?この文面にはちょっとびっくりしました。

投稿者: sayaka (Oct 24, 2005 11:47:39 PM)

若年層の失業問題は、先進国にはつきもので、日本ではまだ始まったばかり。というのは、日本では企業に就職してからのOJTが非常に有効に機能していたからですね。ところが、これは終身雇用制とペアになっているものなので、自分のところから出て行ってしまう可能性のある若者に教育投資はしないと言うことになってしまいます。
かわりに出て来るのが、専門学校、専修学校ですが、若者側からはお金を払って就職できないという理不尽なことが待っています。
と、長くなりそうなので、近いうちにTBして書かせていただきますね。

投稿者: ムギ (Oct 29, 2005 1:34:47 PM)

みなさん、こんにちは。

まとめたお返事で失礼します。

みなさんの示唆深いコメント、ありがとうございました。

そう、そうなんです。hidetoさんの言うとおり、学習性無気力症に対する解がないと、がんばれ、がんばれだけでは意味がありません。

また、しろいるかさんのおっしゃるとおり、組織の隅々までの意思付けも大変。

くぷぴさんの指摘の通り、私も、娘たちがいなかったら、ここまでこの問題に対して疑問を持っていなかったと思います。子どもがいなければ、あくまで人ごと、ですから。

で、こじまさんの意見にもおもしろくて、その通り、と思っていました。そう、おじさんたちは自分たちが主役だから、それ以外、みえないんです。まさしく、今回のゲストがそうでした。課長島耕作、の世界ですね。

sayakaさんの指摘もおもしろく、確かに、この話、人口学とセットなんですよね。いま、すこしこの辺を勉強しようと思っています。

ちょっと私もまだ、勉強を始めたばかりですので、またなにかわかったら、報告させてください。

投稿者: 土左衛門 (Oct 31, 2005 1:25:58 PM)

>自分たちが主役だから、それ以外、みえないんです。

これは、ここに書き込んでいる人も含めて、皆そうなんじゃあないのかな。そのおじさんたちの世界が「課長島耕作、の世界」にしか見えないなんて。
だって一番自殺する世代は、この人たちなんですよ。女性や若者には見えない世界が、実はいっぱいあるとです。
課題1~5にしたって、実際そうかもしんないけど、あまりに悲観的過ぎるな。確かに東大なんて、8割の連中の家庭が年収1千万円以上とかって言われてるけど、実際社会に出ると、大したことない奴ばっかじゃない。「灯台、下暗し」って感じでね。結局、階層社会の階層って、誰が決めるんだろ?上とか下とかって。自分が下にいるから、腹立つの?それとも自分が上だから、可哀想な下の奴をちょっと助けてやるか、なの?
問題点だけを論えば、いくらでも綻びが見えるでしょう。でも世界第2位の経済大国で、こんなに平和で紛争もない国なんてあんまりないんじゃない。実は幸せの裏返しなんじゃない。そんなことも少しは頭の片隅に入れといてほしいな。
確かにいろいろ問題はあるけど、30年前、40年前なんかに比べたら、少しづつ良くなってる。悪くなったこともあるかもしれないけど・・・
これからも少しづつ良くなっていくと思うけどな。

投稿者: ムギ (Oct 31, 2005 2:11:11 PM)

土左衛門さん、こんにちは。

いろいろな人の意見があってもっともだと思いますが、少しだけコメントします。

東大出身者が対したことがないかどうかも、階級社会も、みんな主観の問題なので、それそれの考え方かな、と思います。

ただ、必要でしたら、いろいろな数値データも開示しますが、よくなっている・わるくなっている、というのもその定義次第ですね。

私が言っているのは、

・所得の再配分が不公平になってきていること、
・所得で分けた階級層がひろがってきていること、
・ある所得に生まれた層は次もその層になる可能性が高くなってきていること、
・若年層の失業率が高まってきていること、

などです。

問題を定義せずに、あるいは問題を見ずに、主観論で話をするのは難しいと思います。

私は問題の紹介だけしますので、詳しくはぜひ、専門書をご覧ください。

問題にしているのは、私が子どもがいるからです。自分が下か、上か、等の次元の議論は悲しいので、避けたいと思います。

まぁ、悲観論ばかりでも仕方ないので、だんだんと楽しい社会にしたいですね。

投稿者: KON (Nov 1, 2005 1:46:26 AM)

私も同番組に出演していた者の一人です。放送後、多くのブログ等でこの番組についての意見が交わされていましたが、ムギさんの主張が、もっとも私の問題意識と近いように感じられ、思わず書き込みさせていただきました。若年層の雇用問題を「精神論」に収斂させようとする意見にはもううんざりですね。若年雇用の問題が社会構造上の問題であるとの認識があまりにも欠けており、議論の前提条件さえ満たすことができません。この認識が欠けている限り「夢見る使い捨て労働者」は今後とも大量に存在し続けることでしょう。

投稿者: くり (Nov 1, 2005 10:58:31 PM)

今の平均的サラリーマン家庭の経済状況はオイルショック以前ぐらいに後退していると、ある労働組合員から聞いたことがあります。 マスコミは経済について、六本木ヒルズに居住する方たち以外から取材する気があるのでしょうか?  また一部の大企業は今期のボーナス額が最高であると報道していました。 大企業が隆盛なので、景気が回復しているかのような錯覚を与えてはなりません。リストラと下請け泣かせによって、利益を出しているのです。 今、地方の景気は冷え切っています。何とか持ちこたえているのは、今までの蓄えを切り崩しているからです。個人消費もいずれ増税によって恒常的な低迷を余儀なくされるでしょう。 日本経済はもう復活しないという意見の中年が私のまわりに大勢います。所得格差による階層二分化は回避できません。おそらく政府も既に同様の考えでしょう。この現実を見つめずして将来はありません。 若者の将来イコール大人の将来なのです。 


投稿者: モッチー (Nov 3, 2005 1:55:47 AM)

ここにも書かせていただきます。
小泉内閣になってますます、この階層社会がはっきりとしてきたと考えます。
たぶん、彼もその考えのようですが・・
また、表向きは大手企業は収益を伸ばし、近年最高のボーナスとちまたでは、騒がしいようですが、それには企業が行ってきた大きなリストラと言った問題の陰があります。
まさに、近年で言われている勝ち組、と負け組ですね。
このままでは、日本はまったくちがうベクトルの方向性へ向かっていますので、将来が不安です。

投稿者: kazu (Nov 3, 2005 8:35:23 PM)

私は、別コメントにも記述しました通り、テレビを持っていないので、お書きの放送はみることができず残念です。

【女性の労働問題と、ニートの問題の同じにおい】
まさに、私も同じように感じます。そして、コメントのこじまさんがお書きのように
【この社会が自分たちの社会と感じているのは50代を中心とするおじさんだけ】
というのも、そう思います。

この人たちの都合の良いように社会が構築されていれば、当然、これが自分の社会だと思えるのも、この人達ってことになりますものね。その結果、それに当てはまらない人たちは、何かが違うと感じる訳です。でも、その事に気付いた50代以上の男性は、【引退しよう!】を推奨しておられます。

■女性の労働について

 求人を見ていると40歳までが多いと感じます。でも、女性が子どもを産み、育てるのに【身体】を家庭に置く必要があるのは、これぐらいの年代までが主なんですよね。有り得ない求人。私は、元総合職の女性で、今は、パートや派遣で、色々な職種に就いてみて、やってみて感じてることを、ちょっと書いてみますね。職種や企業規模などにもよるのかもしれませんが、皆さん、とても真面目で向上心をお持ちです。きちんとちゃんと教育の機会があれば、40歳を超えたオバサンだって、十分にその後の人生を労働者として生きていけると感じます。私は、幸い、バブル期の女性総合職だったので、フルに新入社員教育を受けております。それでも、なかなか企業で勤務する上においては、十分だとは思えないのに、2日程の研修で、お客様対応させるなんて、有り得ないと感じる次第です。まあ、この話は書き出すと長いので、別にします。(すみません、外れていく。)(企業で勤務するんだから、企業の歴史やら、理念、沿革、どこになにがあるか、どこで誰が何をしているか、分かってこそ、やっとフロントに立てると思うんですよね。それに加えて実業務。)

■ニート
意欲の問題とか言ってる人もいるけど。私は、デジタル世代とアナログ世代のモノの認識の違いなんじゃないかなと思うことが多いのです。私は、アナログ世代に含まれるんだと思いますが、諸事情から、デジタル系です。デジタルママという単語を作った人もいますが。アナログなやり方を若者に押しつけても、到底無理だし、感じるに、地位と名誉におぼれたオジサンよりも、ずっと若者の方が、まっすぐだし、真面目だし、良い子たち多いですよね。(いや、オジサンも、慣れないお仕事が増えてきている中、一生懸命にやっておられる方もいらっしゃるんですけど。^-^;)頑張れって言葉じゃなくて、どうやったら、働けるのか、その仕組みを考えていくことこそが、必要ではないかと思うのです。それと、IT化社会の拡がりの関連も面白いなと思っている私です。システム(コンピュータも含めて、人や組織の流れを作る)をつくれば、誰でも働いていくことができると思います。問題解決型の思考になっていくことを望みます。私も、社会の末席で、そのような心がけで生きていくことができればと思います。

こういうネタは、パソコン通信に入る10年前以前から、育児サークル時代から、市政モニターやらで、燃えてしまう系なので、長くなってごめんなさい。m(__)m

投稿者: ムギ (Nov 4, 2005 11:33:24 PM)

KONさん、こんにちは。

番組にご一緒させていただいていたのですね。

あの後、NHKのスタッフの方がこのブログを回覧していただいていまして、真摯なお返事もいただいています。

番組の問題提起はとてもすばらしく、これをきっかけにいろいろなところでこの問題について考える輪が大きく広がったことを考えると、決して無駄ではなかったのではないかと思いますが、いかがでしょうか?

また遊びに来てください。

投稿者: ムギ (Nov 4, 2005 11:54:30 PM)

くりさん、モッチーさん、KAZUさん、こんにちは。

まさしくおっしゃっている問題が起きようとしていると思います。

ただ、私がコンサルタントの頃に習ったのは、問題解決の第一歩は問題を見つけること、だということです。

そういう意味で言えば、とりあえず、日本も第一歩を踏み出したのかと思っています。

身の回りでできることを一つ一つやっていきたいですね。

投稿者: モッチー (Nov 6, 2005 8:51:32 AM)

このNHKは見たかったですね。
残念ですが。
ニート問題について
この国の根本的、教育問題に問題点があると感じています。
小学校までは、ある程度自由な教育になっていますが、
高学年になるとまさに、受験戦争の幕開けです。
その後の、中学校教育は高校の予備校とかし
高校は大学入試のための予備校教育です。
やっと、入学した大学では人文系の学生に多く、学習をしません。
当然彼らにとっては、安らぎの時間であるでしょうが
しかしこの、教育こそ間違いであることにだれもが疑問をもちません。
まさに、暗記がいい者が=頭がいい となるのです。
新しい発見や独想制などは、ほとんど相手にされません。
またそれを計る尺度もこの国には、ほとんどないのが残念です。また、多くの親は自分の学校よりいい学校に入れようと必死になっています。
教育の基本原則はまさに、学校でのあと社会に出て役に立つ教育が本来の基本原則ではないでしょうか?
それは、道徳やモラルに見られるような、一般教育
そのまま、職業に結びつくような、専門教育
があげられると考えますが、どちらも残念ながら日本においては少ない、いやほとんどないのが現状です。
そのような社会を許すかのように、ごく普通に感じているのが大人たち社会であるのはないでしょうか。
残念ながら、先進諸国社会ではそのような教育を行っている国はありません。それでは、ニートと呼ばれる若者が増えるのもあたりまえです。
ちなみにドイツでは10才で将来を決めます。
自分が将来何になるかです。
そのあと、その専門教育に入って行きますが。
日本にもそのようなシステムが必要ではないでしょうか。
ドイツのシステムが必ずしもベストとは言えませんが、少なくても日本よりはベターと考えます。

いつもすみません、話しがまとまらなくて。

投稿者: masa (Nov 7, 2005 3:25:26 PM)

最近ブログを拝見させていただきました。
初コメントになります。あまりこういう問題に詳しくはないのですが、ひとつお考えを伺わせてください。

僕はニートなどの問題に関しては原因が次の3つにありそうな気がしています。サポートする事実はないのですが・・・

・今の日本、とりあえず社会もしくは国に寄生して生きていけてしまうこと。(とりあえず生きてはいける)
・とりあえず生きていけるかわりにかなり世代として搾取されていること。(貯金の利子とか税金等)結果がんばった小さなことが報われず、ばかばかしく思うようになって諦めている。
・ロールモデルになるような目標が身近にいないこと


学生時代ボランティアなどで若年層から高校生くらいまでに
接する機会が多かったのですが、あまり夢について語ってくれません。どちらかというと身近な人々に幻滅しているような
そんな感じです。自分の10年後なんてあんなもんだよ・・・と

これらは課題5の家庭環境というよりは日本という社会環境だと思うのですが、いかがでしょうか。
家庭環境については昔も今も同じように個別のレベル差はありますし、これが現在が悪くなったというのがよくわからないのですが。。。

投稿者: kazu (Nov 9, 2005 7:54:52 AM)

mugiさん、お忙しい中、レスありがとうございます。
他の皆様方のコメント等も拝見しまして、結局、わたしたちが、どの方向に日本(とりあえず)を動かしていきたいか、なのかなと思いました。既成のシステムの中から見るのではなくて。
勿論、その中で、いつもmugiさんが、おっしゃってる、愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶも、非常に深いと感じます。ただ、学ぶ歴史も幅広く。結局のところ、シンクロニシティ(共時性)に一番、任せている私であったりもしました。
その当たり、実は、10年前からの出逢いの流れが復活しているので、ブログを中心に綴ろうと思っています。
個人的には、お金(サバイバル)の問題が、結構、切実になってきているので、仕事が欲しい!状況ですが。なかなか、お金に変換できない。(涙)お金だけが、幸せのもとでもないですが。

投稿者: hayapinsn (Nov 11, 2005 4:59:22 PM)

はじめまして、おもしろい考察なのでトラックバックさせていただきました。

まだ独身のおじさんですが、だれかに元気になってもらえる生き方をしたいと常々思います。それには自分が楽しくないといけませんから。子はなくとも、学んでもらえる生き方ができれば、間接的に関われるとも思うし。

結局、日本は周りが快適すぎて、一つでも失うと不安になっちゃう依存性のオトナが増えすぎているのでしょうね。失うことが、予定にはいっていなかったからでしょう。

でも人生って最後はみ~んな手放さなくてはならないもんです。

先日、自分が幼稚園生だったとき、冷静に両親を観察していたことをふと思い出しました。忘れていましたが、我ながら鋭かったと思います。

発展途上国に行けば、たくましく生き抜く子どもたちを目にします。日本だって子どもまでは同じと思います。それが少し年をとるととたんにダメになる。その違いはなんでしょうかね。

なんだか、生き方への考え方があまりに固定化しているのか、予定を立てすぎているのか。

時間は、ぼっとしても、ばかやっても過ぎていきます。第一不安なんてものは生涯なくなりゃしません。

これに気づけば、格好悪くても前に進むほうが楽です。なんかみんな格好付けすぎじゃないでしょうか。

私の子どもの頃って、まだ戦後20数年ぐらいだったから、テレビ番組も貧乏でもかんばるドラマとか多かったと思います。でも生き生きしていたと思う。

独りでもたくましいオトナも多かったと思いますね。ケータイもネットも、使い方では人を弱くするだけと思います。


ムギさんだから、敢えて、変化球を投げてみました。

投稿者: ムギ (Nov 12, 2005 12:25:25 AM)

モッチーさん、こんにちは。

うーーーん、うまくいえないんですけれども、成熟化した社会は、それなりの金属疲労が出てくるので、逆にそれを前提とした組み立てをした方がいいのかなぁ、と思います。

教育も理由の一つとしてあるでしょうが、まぁ、昔から問題はあったわけで、それよりも、その問題が増幅したのか、という印象を持っています。

教育は、とりあえず親の方でフォローしていくしかないかと思っていますが、いかがでしょうか?

投稿者: ムギ (Nov 12, 2005 12:29:28 AM)

masaさん、はじめまして。

たぶん、そのお話は、いかにして内的な動機付けを高めるか、という点にあると思います。

がんばったら報われる、というような学習を社会全体として勇気づける必要があると思いますが、その場合は、がんばってなくていても報われている人たちがいないかどうか、チェックする必要があるのかなぁ、とも思います。

がんばれる、というのもあくまで環境要因ですから、そのバランスは確かに、周りに左右されますよね。

とりあえず、小さな成功体験の積み重ねプログラム、のようなものがあるといいのかと個人的には思っています。

どうでしょうか?

投稿者: ムギ (Nov 12, 2005 12:36:45 AM)

hayapinsnさん、はじめまして。

トラックバックとコメント、ありがとうございました。時間について、大変興味深い考察でした。そう、大人が若年者の時間を夢や希望ごと、搾取するわけです。搾取する大人が罰せられる仕組みがないと、この現象は続くかと思っています。根深い問題ですね。なんらかのルールで縛るしかないのでしょうか?

また、ブログの中の別記事でも、文章についての紹介をありがとうございました。恐縮してしまいました。ピラミッド構造での文章の書き方は、確かに英語の文章を多く読んでいる影響が出るかもしれませんね。そういう意味では、日本語の構造そのものがあまり構造化に向いていないのかとも思います。

確かに、不安とつきあう方法について、もっと上手にできないかなぁ、と思います。夢って、やはり現状と将来のベクトルやギャップの差なので、確実に少しずつよくなっている、という手応えが何らかの形であるといいのかと思っています。

満ち足りた中で夢を見るしくみ、みたいなものですが、なんか、どうやったら働きたい人がみんな働いて、働きすぎる人がなくなるのか、みたいなこと実は考えたりしています。

所得の平等の前に、勤労機会の平等、のようなものがある気がしています。これから配分しなければならないのは、教育機会や均等機会であって、金銭や夢は、どうもその従属変数のような気がしています。

この辺の話は、またまとまったら、どこかに書いてみたいと思いますので、またお知恵を拝借させてください。

投稿者: U2QMS (Nov 12, 2005 2:19:13 PM)

はじめまして

ドラッガーさん死去のニュースで、私はまったくドラッガーという名前を聞いたことがなかった無知なもので、いろいろ検索していたらムギさんのブログにたどり着きました。
(あら、なんか小学生みたいな文章ですね)

テーマとなっているNHKの番組をみました。言ってることが途中でばかばかしくなって全部見ませんでしたが。ムギさんと同じくいってほしくないあの方向に番組がいったからです。

「あの方向」に欠けている視点としてムギさんが言及していないことを3つほど書かせてください。

1.自己中心の視点

結局他の人たちがどうなってもいい、というモラルや宗教観がない、ということがあの方向を生み出しているのだと思います。「思いやり」ということばでもかまいません。

2.自分の行動が社会の行動となりまた自分に影響するということ

難しいことを言わなくてもいいのですが、「情けは人のためならず、めぐりめぐってわれのためなり」というやつですね。
この視点が「あの方向」の思考をする人たちの中にはまったくないということです。いえ、自分には自分のしたことの影響がこないと思っている。よい影響だけがきて悪い影響はこないと思っている。
そうとしか思えません。

3.マチの人の発想

マチとイナカの違いの視点を無視しています。
これについては出演者にもそのような指摘をするひとがいましたね。

---
結局のところ「頑張れば何とかなる」ということを言いたい人、平気で言える人というのは「自分勝手で」「思いやりにかけていて」「想像力がなく」「自分の住んでいる環境が世界のすべてだ(少なくとも日本のすべてだ)」と思っている人たちなのだと思います。

結論が当たり前すぎてごめんなさい。

投稿者: ムギ (Nov 12, 2005 7:06:33 PM)

U2QMSさん、こんにちは。

ドラッカーさんの死去のニュースを新聞でみて、私もびっくりしていたところでした。

著作しか知りませんが、あこがれの人の1人でしたので。もう著作が読めなくなると思うと、とても残念です。

ぜひ、機会があったら、1冊手に取ってみてください。Next Societyあたりがお勧めです。

さて、いただいた件ですが、そうなんです。個人と全体、というバランスの視点の中で、人ごとの部分が多すぎるのでしょう。

それは私も女性の労働問題で、よくそのように話をしてしまうのでわからなくはないのですが・・・。

しかし、想像力が働かない領域には、淡々と事実を見るしかないと思うので、そういうレポートをメディアにも望みますし、自分でもできたらいいな、と思っています。

投稿者: U2QMS (Nov 12, 2005 11:19:37 PM)

ムギさん

お返事ありがとうございます。
お勧めの本、読んでみますね。

ムギさんの女性の労働問題に対する考え方、
http://www.unisys.co.jp/club/prefatory/009/
でしか拝見していませんが、私の考えと共通している部分がずいぶんとありました。

「淡々と事実を見るしかない」というのは、ドラッガーさんの本質的な態度とおなじですね。あの方は「自分は社会を観察してそれを著述しているだけだ」ということをおっしゃっているらしいので(いえ、そういう評価をしているどなたかの文章にそう書いてあっただけでご本人がおっしゃっているかどうかは知りませんが(^_^;;;))

投稿者: hayapinsn (Nov 15, 2005 6:15:56 AM)

ムギさん、予想通りいいコメントを返されますね。

最近、会計士がお金と時間を対比し、時間も会計的視点で捉える本を手にして以来、ものごとの考え方が変わりだしました。時間も長期投資・保険・税金などの概念が適用できるというアイディアです。まだ荒削りですが、こうした視点から、時間泥棒を見つける技術が発達するのもいいかと思いました。知識として正しく損得がわかれば、後は自己責任でしょう。

伝える工夫を考えているムギさんの文章は、対話しやすいなかなか見かけない良いスタイルと思います。日本語でブログを活用するには、こうしたコミュニケーション・ロスを軽減する工夫が発達すればよいと思います。

不安は漠然とするから怖いと思います。明文化すれば、それは単なる課題へ変わります。一応常に最悪の事態を想定して、それが起きないために何をすべきか、起こったらどう対処するかを考えるように努力しています。万一想定外のことが起こっても、それは学びの対象に変わってしまいます。これは一見ネガティブ思考ですが、実は確度の高いポジティブ思考になると思います。

転職経験がないので、なんとも言えませんが、働きたいなら、雇う側の都合も考える、そんな時代かもしれません。

少し適当なことを書きます。
不況で社会も雇用情勢も厳しくなっているのに、教育システムは不況前より悪化している点。ここが一番大きいと思います。このため、われわれ現役世代が正しく発信することは大切に思います。難しいけど。自立するために必要な支援には関心があります。この支援体制に不平等があるように思います。

今は学生側に、社会に出る・就職するとは、お金を稼ぐ・納税するという意識が皆無なのも問題です。実は、権利(夢/給料貰う)より、義務(稼ぐ)が強く問われる時代、企業は即戦力、早く実戦に使える人材をもとめますから。会社も厳しいのです。モラトリアムなオトナを時間をかけて仕立てる余裕がなくなったのです。

敢えて言えば、学生時代に自分なりの勉強の仕方を身につけ、実社会にでるかが、決め手に思います。実社会での勉強はルール無用、効果無限大ですから。

(自分のブログで書くことなくなっちゃった)

投稿者: ムギ (Nov 15, 2005 11:55:33 PM)

hayapinsnさん、こんにちは。

あ、確かにそうですね。金融では、価格以上に時間の方が大事ですから、会計もようやくそこに近づきつつあるのでしょうか。

ちょうど、日本も貿易黒字よりも金融黒字の方が大きくなった、という統計が出てきましたが、成熟した社会でのうまい役割分担、ということをいま、日本全体で模索しているのではないかと思います。

あと5-10年でよくなるような気がするのは、楽観的すぎますかね?

投稿者: hayapinsn (Nov 16, 2005 6:30:03 AM)

どうも

 自分の経験でしかモノを考えないたちなので、全体のことはてんでダメです。

 ただあの経済学者ケインズが、大恐慌の際、株式投機で60億円を儲けたと知ってから、「景気がいい」の意味がますますわからなくなっています。

 例えば、だれでもそこそこ儲けられる時代、雇用がある基準まで確保される時代を、景気がいいというのでしょうか。まさか各人が決めていることはないですよね。

投稿者: ムギ (Nov 18, 2005 8:34:14 PM)

hayapinsnさん、

景気は単に、ビジネスサイクルの日本語訳なので、どうしても需要と供給のバランスが時間差が出て循環してしまうのを指している用語だと思いますよ。

なので、各国が厳密な定義をしていると思いました。

要は、需要が供給を上回っている時期、みたいな感じです。

投稿者: hayapinsn (Dec 6, 2005 4:49:50 AM)

ムギさん、こんばんは。

景気について、専門外だけどちょっと勉強してました。私は楽観的になりたい気分です。が、欲張りな人たちによってまた壊される懸念もあると思います。
どうもお金をたくさんもっている人たちの心根如何のような気がします。また日本が良くても関係国の都合で悪くなることもあるとも思います。

国内でいえば、社会主義的業界と資本主義的業界のバランス如何もあるでしょうか。戦後社会主義経済の行き詰まりを打破するには、失業と倒産が不可欠な資本主義と、新しい事業と雇用を生む資本主義をどこまで適用するのかのような気がします。

個人的には景気のいい会社に勤めていても、自分の給料は景気がいいとは限らなかったことに気づいているので過度な期待も不安もありません(笑)。

投稿者: nomu_nomu (Dec 15, 2005 2:21:58 AM)

ムギさんに教えてもらって、GREEからこちらのページにやって参りました。

僕も偶然、番組は見てました。覚えているのはヤンキー兄ちゃんが「みんなつまんねーよ!よぉ。本当に大事なのはそんなじゃねぇだろうがよ。」みたいにタンカ切ってるシーンだけかも。^_^;

ところで、議論が割と課題5に重きが置かれていると思うのですが、もしムギさんの課題仮説が正しいとしたら、1と2の課題が解決されないと、即ち、内需または外需が伸びて、それにともなって国内雇用が伸びないことには、「若者にチャンスを!」と言っても「じゃあ、オジサンの定年を10年引き下げましょうか?」「退職者の年金給付額を半額に・・?」の議論じゃないですが、世代間摩擦を引き起こすだけかも知れません。

簡単にいうと、縮小化するパイ(労働市場)を大人と子供で喧嘩して取り合いして、子供が負けている、ということでしょう。

伸びない市場で、どんなに努力して価値ある仕事をしても、収入面は厳しい状況に変りは無いのは間違いないでしょう。

ということは、たとえ(課題5が解決されて)生まれた家庭の財力や教育水準で将来が決定してしまうことが格段に少なくなっても、所詮、多くの若者は努力が報われにくい社会であり続けるわけです。

この状況を変えるには、
①内需・外需を拡大する産業を育てる
②若者が海外の(成長)市場で働けるようにする
③収入が少なくとも、低い生活コストで幸福になれる社会低コストな社会にする
というようなことを同時考える必要があると思います。

②はあくまでも暫定対応ではありますが、僕だったら一番先に手をつけたい領域です。
理由は、若者が生産者ではなく社会的コストとなっている状況を食い止めることが出来る可能性があるからです。
(50代以降のオジサンをリタイアさせて外国に送っても多分、ダメだと思いますが若者なら出来るのでは・・・と思います)

そして、そうした若者のうち、成長した出世魚君たちが将来日本に帰ってきて、①内需・外需を拡大する産業を興すこともあるかも知れません。
いずれにせよ、①内需・外需を拡大する産業を興すことは、一夜にして出来ような簡単なモノではないのは明らかです。
日本が国家として、コミットメントをもって行動しなければ、国をあげて頑張っている他国の産業に勝つのは覚束無いかも知れません(政府が介入すると産業は衰退するという話もありますが、正しく関われば適切に成長するのが原則だと思います)

そして、そういうことと矛盾する価値観がからむのが③です。
まず、共有したい事実があります。
世界で最も幸福で満足な毎日を送っている国民はどこか?
それは、プエルトリコです。(World Values Survey, 2004より)
収入面では豊かな国ではありませんが、みんな笑顔で毎日生きているわけです。
ちなみに、日本は、世界82か国中、42位。富裕国家の中では最下位です。
統計から端的に言えることは、
「日本がより低生活コストでより幸福な社会に変化することは当然可能なはずだ」
ということです。
例えば、衰退が著しいと言われる日本の田舎ですが、逆にいえば一番いろんな可能性があるのではないか・・・なんて妄想しています。

夜もふけてきたのでこの辺で。お休みなさい。

投稿者: ムギ (Dec 15, 2005 11:39:55 PM)

nomu_nomuさん、こんにちは。

鋭いですね。そうなんです、労働のパイが大きくならない限り、所詮、世代間バランスの争いでしかないわけです。

あと、生活コストを下げないと、どうしようもないの確かです。

当たり前かもしれませんが、「日本というシステム」がさまざまな綻びを示している中で、一つ、一つ、解決していくしかないかと思っています。

私にできるのは、成長の可能性がある産業になるべく良質な投資が集まるようにすること(本業)、女性の働き方を共有すること(ムギ畑)、の二つしかありませんが、そのような方向性で、少しでも、より一人一人が幸せになれるシステムへの一助になれれば、と思っています。

まぁ、そんな大きなことを言っても、日々は生活に追われているだけなのですが、そのようなことを考えていると考えていないとでは、細かい行動が変わってくるかと思っています。

そういう意味では、もっともっと、一人一人が現状の正しい課題設定を共有していく、というのが必要かもしれません。

少子化もずいぶん前から始まっていたのに、課題として共通認識されたのはここ数年ですから、同じように、システムのほころびと解の方向性も、もっともっと、優先課題にしていきたいですね。

投稿者: セージ (Dec 19, 2005 6:55:35 PM)

ムギさん、はじめまして。

番組は見ていないのですが、ほぼ同感です。

私は今マクロ経済の調査・研究の仕事をしています。雇用については過剰感がほぼ解消し業種によっては不足感が拡大しつつある状況です。あくまでマクロではそうだというだけで、地方や業種別ではまだまだのところは多いでしょう。

また、仮に景気がかなり回復して雇用が顕著に増加したとしても、一旦新卒で採用されないと十分な職業訓練を受けられないので、今後中途採用として待遇のいい職に就くことはできないという問題もあります。敗者復活という道が残されていないのも問題です。日本人の気質にそういったものがないのであれば、企業や個人にインセンティブを与えるなり工夫すべきです。

ふつうの人がちょっとだけ努力してそれなりに幸せな生活を送ることができない社会というのは政治、行政の失敗だと思います。

ただのグチになってしまって恐縮ですが、感じたことを書かせていただきました。

投稿者: ムギ (Dec 25, 2005 8:44:49 PM)

セージさん、こんにちは。

引越でばたばたしていまして、お返事が遅れてすみません。

雇用については、確かに総量は改善しましたが、質的な改善はまだまだ必要だな、ということは今回の引越で痛感しました。

これまで、普通に中流と言われてきた人たちが、普通にお金を払えば享受できたサービスが、著しく、質が落ちているのです。

具体的には、時間までに約束した人が来ない、仕事が適当、などなど。これまで5回ほど引越をしていますが、今回がもっともひどかったです。それも、一つの業者さんだけではなく、一律ひどかったです。

これが競争原理導入の結果であれば、間違いなく、失敗の面があったと思います。

普通の人が普通に努力すれば普通に幸せになれるサービス、私も望みます。

政治、行政になにを訴えていくべきかも、別途考えたいと思います。

また何か、知恵があったらぜひ、教えてください。

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