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April 24, 2005

お金を貯めるためにはメンタル・アカウントを活用しよう

お金は大事だよ

今回は、「メンタル・アカウント」という概念の説明です。

よく、クレジットカードを使うと使いすぎるとか、お金を貯めるには給料天引きで定期預金を組むといい、住宅ローンを組んだ方が資産が家という形で残りやすい、などといいますが、これはどういう仕組みで来るのでしょうか?

これは、私たちは自分が稼いだ同じお金でも、頭の中で口座を別々に管理しており、それぞれにおいて予算管理や効用が異なる、ということから来ているものです。

例えば、メンタル・アカウントの概念を説明するのに有名な実験があります。以下の二つの場合を考えてください。

(1) コンサートに行こうとして、前売り券を1万円分買っておきました。ところが、コンサートの入り口についたら、その券を家に置き忘れたことに気づきました。もう、取りに戻っている時間はありません。あなたは当日券をもう一度1万円買いますか? それともコンサートをあきらめて家に戻りますか?

(2) コンサートに行こうとして、財布に1万円余分に入れておきました。ところが、コンサートの入り口についたら、なぜかその余分に入れた1万円がありません。どうやら、どこかで落としてきてしまったようです。あなたは当日券を別の1万円で買いますか?

多くの人は、(1)では家に戻ると答え、(2)では別の1万円で当日券を買う、と答えます。しかし、冷静に考えると経済的効果は全く同じなのです。しかし、なぜ行動が変わるのでしょうか?

その理由は、このコンサートに行こうとした人は、(1)の前売りを買った時点ではすでに1万円、コンサートという勘定に支出を行っており、もう一度支出を行うと、コンサートというメンタル・アカウントへの支出が2万円になってしまって、そこまで払うかどうか、という躊躇が生じるためです。

一方、(2)の場合は、まだコンサートのメンタル・アカウントに支出が行われていないため、比較的躊躇なく別の1万円を支出できるようです。

この概念を応用すると、お金を貯めるにはどうしたらいいのか? 以下の3つが答えになると思います。

(1) 自分が使えないメンタル・アカウントにどんどん資金を貯めていく
(2) 日常的に使えるメンタル・アカウントの額を制限する
(3) 必ず家計簿をつけて、自分の使った感覚と、実際に使った額のすりあわせを行う

以下、具体的に説明します。

(1) 自分が使えないメンタル・アカウントにどんどん資金を貯めていく

要は、目の前から現金をなくせばいいのです。保険・住宅積み立て・退職金・定期預金、なんでもいいです。初めからなかったもの、とできるような金額をどんどん、目の前から消し去ります。

住宅ローンも組むと苦しいし金利もかかりますが、土地と建物、という明確なメンタル・アカウントを作ることで、貯蓄に関しては効果があります。

(2) 日常的に使えるメンタル・アカウントの額を制限する

クレジットカードを持ち歩かない、銀行の口座を生活預金とそれ以外に分ける、現金を持ち歩かない、等々、とにかく、手持ちで自由に使えるお金を少なくします。

よくクレジットカードローン破産や消費者ローン破産がおきますが、限度額を設定した場合、このメンタルアカウントのマジックから、ユーザーの一部は、たとえば与信額が50万円合った場合に、それを50万円の借金ではなく、50万円の預金、と勘違いするようです。

そして、例えば30万円使っていた場合、それを30万円の借金と認識するのではなく、あと20万円、自由に使えるお金がある、と考えるわけです。

(3) 必ず家計簿をつけて、自分の使った感覚と、実際に使った額のすりあわせを行う

使ったお金は必ず記録します。使ったつもり、と実際に使っているお金、は大きな差があります。特に、引き落とし系には要注意です。例えば、月々500円のサービスでも、1年間で6,000円、3年では18,000円にもなります。

現金で払っていない支出については、家計簿をつけることで体に、「これは使ったお金なんだ」ということをしみこませるわけです。

とにかく、ためるためには目の前からお金を消し去ってしまう、そして使った記憶がないお金を作らない、それがメンタル・アカウントの概念を応用した蓄財の秘訣になります。

お試しください。

2005 04 24 [2.実体験観察から] | 固定リンク

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コメント

投稿者: hideto (Apr 24, 2005, 8:20:49 PM)

面白いですね~。
私の場合は、サイフに残りの額、例えば5000円とか入ってると安心して、なるべくそれ以上は使わないようにしてますね。(Muvoは別でしたが)
ただ、これだとついつい、衝動買いしちゃうんですよね。
なんかいい漫画ないかなぁ~なんて。(汗)
そのへんも管理できると、もうちょっと溜められるかな?
といいつつ、収入はまだ、アルバイトかお小遣いなんで、限られてますが・・・。
家計簿のつけ方とか、覚えておくといいかもですね。

投稿者: おざわよ (Apr 24, 2005, 8:46:22 PM)

以前は時間がなくて買い物できなかったのですが、今日日、ネットで24時間いつでも簡単に、そして何度も見られるような状況で買い物できるので、大変危険です(笑)
私友人から写真のあひる貰いまして、「よーく考えて~」と鳴らしてすり込もうと半分本気で思っています。。。ってそんなんじゃだめでしょうかね。

投稿者: ムギ (Apr 25, 2005, 10:47:41 PM)

hidetoさん、こんにちは。

そうなんです、でも、人間、やはりお金持っていると使うみたいですよ。

なので、私も会社の先輩から「一日に使う以上の現金は持たない」というの習って以来、なるべく実践するようにしています。現金がないと、タクシーも乗らなくなる(乗れなくなる)し、無駄遣いもなくなって、いい感じです。

家計簿は、とにかく雑でも何でもいいから、使った金額をこまめにメモするといいようです。私はレシートを貼るだけ、というものを使っています。

本当は、あと「これだけためてこれをするのだ」というつよーーーい目標があるといいみたいですね。

それはまた別途作りたいな、と思っています。

投稿者: ムギ (Apr 25, 2005, 10:53:57 PM)

おざわよさん、こんにちは。

そうなんです、目の前で買い物ができると、ついつい、余分に買いますよね。

私も生協のオンラインで買い物をするときには気をつけています。

迷ったら、買わない方にする、等々。

うちは私の方針で、子どもは小遣い帳を持ってこないと、次の週の小遣いがでないことにしています。

でもそうすると、ちょっとずぼらな次女なんか、平気で3週間分くらいため込むので、これも効かない人には効かないようです。

ともかく、自分も子どももお金教育はちゃんとしたいですよね。

投稿者: カードローンはどうしたら (May 19, 2005, 9:01:09 PM)

いろいろと事情があって、まったく余裕が無く
住宅ローンの返済に
カードローンの利用を考えていますが、
サイトによっては安全とかいってるようですが、本当のところはどうなんでしょうか。かなり不安はあります。

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