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March 19, 2005

テレビのタイムシフト・ロケーションフリーから考える進化系

DVD-LS50

今回は、「タイムシフト」「ロケーションフリー」という二つのキーワードからテレビの進化を考えてみたいと思います。

ビデオやHDDレコーダーが出たころ、「タイムシフト」という言葉が話題になりました。

タイムシフトとは、タイムシフト視聴の略で、平たく言うと「録画をしたテレビ番組を時間をずらして見ること」です。

タイムシフトが問題になるのは、民放の多くがコマーシャル収入によって成り立っているためです。タイムシフトは多くの場合CMスキップを伴いますので、CMの効果がなくなるため、視聴者がスポンサーが払っているコンテンツを「ただ乗り」して見ることができます。

もっとも、個人が録画して見る分には、再利用により特に収入を得ているわけではないので問題ないというのが通説になっており、テレビ局の反対があっても、相変わらずビデオやDVDにはCMスキップ機能がついています。

タイムシフトが一般的になってきた今、次に起ころうとしているのが「ロケーションフリー」です。

これも平たく言うと、要はテレビはこれまで固定されたものを家で座ってみるものだったのが、どこでも見るようなことができるようになる、ということです。

具体的には、携帯やパソコンにTVチューナー機能がつく、ポータブルDVDが安くなってくる、DVD録画機が一般的になるなど、必ずしも家でテレビを見る必要がなくなった、ということが起こっています。

いくつかのリサーチにおいてわかっているのは、いくらインターネットが浸透したといっても日常的に1時間以上ネットを使っている人たちはまだ20%未満の人口です。そのため、国民平均にすると1人あたり10-20分くらいしかさわっていないことになります。

ところが、テレビを見ている時間は、国民平均でなんとまだ3時間半以上。

なぜなら、やはり人間は画像・音声による刺激の方が情報を取りやすいし、わかりやすい。文字を処理するのは大変だし、時間を要するので、よほどの目的意識があるか、習慣化しているそうでない限り、仕事以外で文字を読むのは嫌われるためです。

こうやって考えていくと、この先に来るものはどんな形になるかわかりませんが、「誰しもが現在のテレビ並みの簡単さで、オン・デマンド(=タイムシフト+ロケーションフリー)で画像・音声が聞くことができる仕組み」になると思っています。

それがテレビの進化系になるのか、パソコンの進化系になるのか、はたまた中間的な家電が出てくるのか、あるいはデジタル放送対応の携帯電話や次世代DVDがその役割を果たすのか、わかりませんが、この流れに従って、多くの通信・放送・ネットのプレーヤーが自分たちの生き残りを測るべく、今後もバトルを繰り返していくのだと思っています。

私は自分で勝手タイムシフト・ロケーションフリーで家のデジタル放送のSTBからDVD-RAMに録画して、パソコンの机や会社の机で見ていますが、難点は直ぐにそのDVDの入れ替えを忘れてしまうことです。これが、そのうち光ファイバーなどの高速ネットワークに機器がつながっていき、自分専用のサーバーにたまったものをいろいろなロケーションから見ていく、というプラクティスに移るのはそう遠くないことだと思います。

もっとも、技術的にはもう可能なことがビジネスになっていないのは、これまでの既得権を持っている人たちの抵抗と、あと次の収入を誰がどうやって得るのか、という点が明確になっていないためなので、最近メディアを騒がしているフジテレビ-ライブドアの争いについても、その構造からおもしろく眺めているところです。

テレビの進化系、みなさんもぜひ、ちょっと想像してみてください。きっといろいろとおもしろいことが今後5年以内くらいに起こるはずです。

2005 03 19 [2.実体験観察から] | 固定リンク

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