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January 03, 2005

ブログとユーザーの流れを考える~その3 デザインから見る「よいブログ」の3つの要件

新年明けましておめでとうございます。今年も週に数回のペースを保って更新していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。

新年は、「ブログとユーザーの流れを考える」のその3で始めたいと思います。今回は、デザインから見る「よいブログ」の3つの要件です。

これまでのシリーズについては、下記を参照ください。
その1 ブログランキングの分析から
その2 「よいブログ」の5つのポイント

優秀なデザイナーから学んだ3つのポイント

デザインについては、私は専門家ではありませんが、テレビ東京の「てとまにあ」などのデザイナーの西野純子さんや、Suicaのデザインを開発した山中俊治さんとの交友をもとに、自分なりにまとめたものです。

特に西野さんには私が作ったウェブをいくつくか直してもらったり、ロゴデザインを作ってもらったり、大変お世話になりました。

前置きが長くなりました。よいブログとわかるデザインに共通した思想は
1. デザインの意味から考えた書き手の細部へのこだわり
2. ユーザー視点からの発想
3. デザインによる書き手とユーザーのコミュニケーション
の3つになると私は考えています。

以下、具体的に説明していきます。

1. デザインの意味から考えた書き手の細部へのこだわり

西野さんに以前、自分が作ったウェブのページを直してもらったときに、以下の点を学びました。

(1) 不要なものを徹底的に排除する発想
デザイン上、必要がない線、ポイント、スペースなどは徹底的になくします。ユーザーにとって必要がないものは、あること自体が悪い、という発想です。

(2) 色、文字、形への意味づけ
すべてのウェブ上の文字の大きさ、段落、色、形には意味があるという発想です。例えば、文字を墨色にするのか、黒にするのか、ポイントの大きさをどのように持たせるのか、インデントをつけるのかつけないのか、それはすべて、デザインする側が考えてコントロールします。文字の大きさ・インデント・色で文字情報を3次元にも、4次元にも膨らませるわけです。

(3) 論理的な構成
(2)にも関連しますが、デザインはすべて構造を持ちます。上位構造の中に下位構造があり、それぞれが色やデザインで意味づけがされます。したがって、トップページとサブページの間には明確な意味合いで関連づけられ、私たちコンサルタント用語でMECE(ミッシーと読みます。Mutually Exclusive, Collectively Exhaustiveの略でもれなく、だぶりなくという発想です)が再現されているわけです。

2. ユーザー視点からの発想

これは、主に山中さんとの交流で学びました。

デザインはユーザーにガイダンスを与えるために存在します。従って、ユーザーがこれまでに蓄積した経験の中から、このデザインを見たときにどういう行動を起こすのか、想定をして、ユーザーをデザインによって好ましい方向にガイドをするわけです。

例えば、横書きの場合、ユーザーは通常、左上から右下にものを読む、Z字型に目を走らせるわけです。従って、ウェブの構成もあまり過度に複雑なものにせず、Z字型スキャニングでいかに読ませるか、を作り込みます。また、その順番に応じて、重要なものから並べていくわけです。

さらに、例えば下線が引いてあるものはリンクである、というウェブ上の暗黙の了解がありますから、リンクでないものは逆に下線を引かない、さらに訪問済みリンクとそうでないリンクはしっかりと色をわける、などユーザーに負担をなるべくかけない導線の設計が必要になります。

3. デザインによる書き手とユーザーのコミュニケーション

デザインとは、一定の制約条件下で最も効率的なコミュニケーションを行い、アウトプットを生み出すために規定するガイダンス、と私は捉えています。そういう意味では、文字もデザインの一種であり、その言い回しやボキャブラリーの選択、使い方によって、ユーザーの理解度を大きく左右すると考えています。

特に、人間同士でコミュニケーションする場合には、あくまでデザインは窓、あるいはプロトコルにしか過ぎないので、互いにもっているこれまでの蓄積や英知をつなげるために、どういう交流口としてのデザインを設計するべきか、ということが必要だと考えています。

結論-デザインのよいブログの3つの要件

したがって、デザインのよいブログ、とは、

(1) いかに書き手のもっている世界観を上手に、細部までこだわりながらすっきりと見せて、
(2) それをユーザーの視点から配置や色合い、デザインを考え、
(3) 互いにもっとも短時間で最大の思考の交換ができるか、

という3点を満たしたブログであると考えています。

そして、そのような要件を満たしたブログについては、中身のテキストを読まなくとも、多くの場合、優れた内容であるケースが多いようです。

一度ぜひ、みなさんの周りのブログをその物差しに合わせて分析してみてください。

2005 01 03 [7.ブログ・アフィリエイト関連情報] | 固定リンク

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