« フォトリーディング・セミナーに行ってきました その2 | トップページ | 紙の辞書 vs 電子辞書~英和活用大辞典とトンネル・デザイン »

December 15, 2004

脳の仕組みと科学的勉強法~脳は消去法で記憶する

脳の仕組みと科学的勉強法

表紙

あまりフォトリーディングの話ばかり続けるとみなさんが飽きそうなので、似たようなテーマでちょっと違った切り口の話をします。

ここで紹介する書籍は定価714円、ページ数94ページのとても小さな本です。しかし、この本、すごいおもしろいです。特に、中学生以上のお子さんがいる方にはお勧めです。お子さんに読んでもらってください。

内容については、マインド・マップにまとめていますので参照いただきたいのですが、非常にシンプルに、かつわかりやすく脳の働きの仕組みをまとめています。

この中で、特に印象深かったのは、「脳は消去法で記憶する」というという部分でした。これは具体的にどういうことなのか。

よく、試行錯誤が大事だと言うことを聞きます。また、学習が累積曲線であるという結果も私たちは学んでいます。では、なぜそうなのか。

どうも、人間の脳は大変あいまいなできになっているそうで、正しい記憶をするためには、試行錯誤を何回も、何回も繰り返すことによって、外周を埋めていく、つまり「間違った手順」を消去法によりなくすことにより、「正しい手順」を残す必要があって、いきなり正解にたどり着くということはまず、あり得ないそうです。逆に、早くに正解にたどり着いてしまった記憶は弱い記憶となり、あまり役に立たないと言うことでした。

つまり、正しい手順を記憶するのではなく、曖昧模糊とした母集団の中から、なんとなく正解なものと間違っているものを判断する能力を身につける、ということです。なぜなら、正確無比な脳、例えばコンピュータのような脳では役に立たないためです。例えば音声認識や指紋認証など、人間ではらくらくと認識できるものについても、コンピュータはとても苦手で、わざわざファジー理論を組み立てなければならないくらいです。

そう、人間は消去法でしか物事を学ばないしくみになっているのです。失敗学のすすめ、などの本も出版されていますが、失敗するという経験でこそ、次のステップに移ることができるわけです。

ふだん、なんて自分は失敗ばかりなんだろう、と正直、私はくよくよする面があったのですが、この本を読んで世界観が変わりました。また、なぜなかなか自分で「気づき」を得るまで時間がかかるのだろう、とも思っていたのですが、外周を埋めていかないといけないわけですから、当たり前ですね。

この消去法でものを考えるという発想、全く同じ思想が絵を右脳で描くという本の中でも使われています。模写をするときに、うまくなるコツは対象物そのものを描くのではなく、対象物が作り出す空間を形どる、という方法で上手に描けるようです。

消去法、なんかものすごい、学習、と言う物事に対する考え方のパラダイムシフトだと思いませんか? ひょっとしたら、教育関係者の方たちには常識なのかもしれませんが、素人の私にとってはガーーーーンと頭を殴られたような考え方でしたので、紹介します。

さあ、みんなでもっともっと失敗しましょう!!

2004 12 15 [3.お勧めの書籍5.生涯学習の勧め] | 固定リンク

トラックバック

この記事のトラックバックURL:

この記事へのトラックバック一覧です: 脳の仕組みと科学的勉強法~脳は消去法で記憶する:

» 速読/脳内の可能性について from 新世紀・生還論
「平成・進化論」にも載った速読の学習法にまつわるお話し。話題のソフトも紹介します。 続きを読む

受信: Dec 26, 2004, 11:41:27 PM

コメント

カテゴリー