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November 12, 2004

本を日常的に読む人はマイノリティなことを知っていましたか?

自分が「趣味は読書です」と言い切れる方、どのくらいいますか? 前に家計簿の記事で書きましたが、私は一家5人の一ヶ月の食事代よりもたくさん本を買います。

身の回りも、常に本を手放さない人ばかりなので、まさか自分がマイノリティだとはしりませんでした。ところが、最近、生活時間調査やレジャー白書、各種の統計を見るたびに、実は「趣味は読書です」と言いきれる人、あるいは言っていい人は、せいぜい成人人口の10%に満たないことを知りました。

読書に関する各種統計調査については、下記の本の前書きにもよくまとまっています。この本では、どれだけ読書人口が少ないのか、またベストセラーと呼ばれる書籍は、いかにして普段読書をしない人たちに買わせるかが勝負である、ということをコンパクトにまとめた、抱腹絶倒本です。趣味は読書、と言いきれる方にまさしくお勧めです。

趣味は読書
表紙

読書に関する統計の話題に戻りますと、具体的には、NHKの国民生活時間調査では、日本人の読書時間は1日平均9分!! なぜなら、活動参加率、といいますが、読書、と言う習慣を持っている人がそもそも12%しかいないからです。12%の人たちは平均1時間以上読書しています。
(国民生活時間調査自体はとてもおもしろい統計資料なのですが、ここでは本題ではないのでまた後日)

一方、テレビへの参加人口は92%で4時間以上です。また、別の資料で上記の本では触れられていませんが、小遣い調査の中で年代別の書籍購入費を見たことがあり、月に最も高い40代男性でもせいぜい2,000円弱、最も低い30代女性はなんと400円くらいでした。

だからこそ、新聞・雑誌を除く書籍市場は、ざっと1兆円の市場規模しかないわけです。1.2億人が1年間に平均して8,000円しか本を買いません。8,000円ですよ????

テレビと書籍の違いは何か。テレビは待っているだけでも受け取れるが、書籍はわざわざ店に行ってお金を払い、さらに読み解かなければいけない、という能動性に皆がコストを払わないのでしょう。

ここで、ブログの可能性に転じてみたいと思います。

現在、常時接続の普及はだいたい1,300万回線というところです。また、みなさんの普段のライフスタイルを思い出して欲しいのですが、読書よりもネット・サーフィンしている時間の方が長くないですか? また、別の統計資料では、ネットをしている時間、きっちりとテレビを見る時間を減らしている人が多いようです。

すなわち、ブログは利便性とコストの面から、書籍を上回るインパクトを出せる可能性がある、という仮説が得られます。現に、書籍とは別にざっとブログを見て回る習慣が私には最近ついてきました。

テレビは大きくライフスタイルを変えました。携帯電話も大きくライフスタイルを変えました。一方、パソコン常時接続はまだそこまでのインパクトがなかったように感じています。

ところが、ネットにおけるブログの可能性は、ユーザー発のコンテンツ情報を通常のFTPによる形式よりもよほど自由に簡単に流通させる、というブレークスルーが生まれています。人によってはオークションのように一過性のブームで終わると考えている向きもあるようですが、私はブログの可能性は本物だと思っています。

これから、ブログの世界がどのように発展していくのか、非常に楽しみです。

2004 11 12 [3.お勧めの書籍2.実体験観察から] | 固定リンク

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コメント

投稿者: いづみ (Nov 16, 2004, 9:34:30 PM)

斉藤さんの本はどれも秀逸っすよねー!

ちなみに、ベストセラーっていうのは、「普段本など読んだことのない人が手にとって読もうとする=そんな人でも読める」本だと思っておりまして(笑)>わし。
はあ、こう書けば売れるのね、といつも勉強しております>笑。

上記をつくづくかみ締めた最大の本は、「バカの壁」でした。
どうしたんだ、養老毅。。。。。

でもさあ、時になんでこれが? って本がベストセラーにはいっていると、ちょっとうれしくなりますよね。

ちょっと前ですがそれかみ締めたのは、パウロ・コエーリョの「11分間」だったりしました。

世の中末期だ、、、と思いつつ、ああ、世の中捨てたもんじゃないと、本の売れ行き見ながら思ったりするわしです。

ちなみに斉藤さんの本は新刊でこれも秀逸っす!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582832415/qid=1100608370/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-4575864-5671530">http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582832415/qid=1100608370/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-4575864-5671530

投稿者: ムギ (Nov 16, 2004, 10:33:21 PM)

いづみさん、こんにちは。コメントありがとうございました。

そうか、いづみちゃんも実はちゃんとベストセラーねらっていたのか。いろいろ試してみてください!!

斉藤さんの新刊も買ってみますね!!

養老先生、私でも好きですよ。別のブログで紹介している養老先生の講演CDもかなーーーりいいできでした。

三色ボールペンで読んだり、声に出したりするよりは中身があるかなぁ、と。


おっと、11分間はまだ読んでいないです。アルケミストは好きでしたが。そうか、売れているんですね。買ってみます。

私もこのブログ、そういえばこっそりと@niftyの「運がよければ本にしてくれる」コンテストに登録していました。どうなるでしょうか。

投稿者: いづみ (Nov 17, 2004, 9:18:29 PM)

ムギちゃん~。

ベストセラーは本を普段は読まない人でも読める本ってことよ。
そういう人のために本を作っていっぱい売りたいと思う人は
なるほど、こういうセオリーで作ればいいのね、、と。
勉強になりますわ、ってことで。
ごめん、これ100%皮肉のつもりで書いたんだが>笑。

ベストセラー一発やっちゃたら大変って気もしますしね。
酒井順子さんみたいになりたいと思う人と
ああなったら何も動けなくなると思う人と
世の中には2種類いると思いますよ。

ってなことで。

で、養老毅は、いったいどうしちゃったんだよ、、、と
思っていますよ、ってことが言いたかったのよ>笑。
彼の20数年前からの路線から言ったら、バカの壁は
どうなっちゃんだいという感じで
結構がっくしきましたが、私は。
あれれ。

1冊の本から広がる脳内ワールドも
ほんまにひとそれぞれ、、ってことで。
おもしろいですねえ。

投稿者: ムギ (Nov 17, 2004, 10:33:57 PM)

いづみさん、

わはは、そうだったんですかぁ。私も意外だなぁ、とは思ったのですが、そういうことですね。どうも読みが浅くて、失礼しました。

養老さんは、なんか、結局こういうことか、という感じである意味悟ってしまったのかと思っています。

負け犬の遠吠えは買ったけれども、そのままさくさく、と読んですぐにBook Off行きでした。あの本は超単純に、ネーミングが最高に良かっただけなんだと思っていますが・・・。

ああいう、価値観系を語るエッセイは読み手によって反応が違ってしまうので、ある意味、本当に勇気があったとは思いますが、本人、あれで印税以外に何を得られたのかは聞いてみたいです。

脳内は互いに覗けないからおもしろい、ということで。無理矢理マインドマップやブログで覗いても限界ありますからねぇ。

投稿者: フジキセキ (Jan 6, 2008, 12:11:00 AM)

はじめまして
私は読書時間を最近表計算をして算出しました。
通勤電車などの移動時間や外食の際、読む時間を計算すると
隙間時間に独創する時間は年間230時間程度です。
家では休日に読む習慣がありますから年間ざっと91冊
から104冊程度でしょうか。
3~4日に1冊程度読んでいる計算です。
勝間さんほど本代にはかけていないにしても1年間で
パソコン1台は買える計算です。

TVを毎日4時間も見る人は理解できません。
それと読書は習慣なのかもしれません。
子供の頃からTVを制限されて育った人に読書家が
多いと私の体験から思います。

その代わり私はネットの動画をよく観ます。

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