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November 16, 2004

日本人の生活時間・2000~生活時間という切り口から見るおもしろさ

日本人の生活時間・2000

表紙

本を日常的に読む人はマイノリティなことを知っていましたか?という記事で簡単に触れた統計資料の紹介です。NHKが約5年おきに編纂しているもので、平均的日本人の1日の時間の使い方を時系列に追っている、とてもおもしろい資料です。

例えば、なぜ本を読む人はマイノリティなのか。それは、平日・土日も含めて本を読む、という行為に参加する人はわずか11-12%。従って、日本人の平均ではたったの9分しか、一日本を読んでいないのです。一方、本を読む人の平均だけ取ると、1時間14分になります。

一方、テレビは91%以上の人が参加するため、全員の平均と行為者の平均時間がほとんど変わらず、約3.5時間ずつです(ちなみに、私は残りの9%のマイノリティです)。

さらに、睡眠時間が時代と共にどれくらい減ってきているか、社会のスピードの増加と共に深刻な現状を投げかけます。例えば、1960年に平日平均8時間13分寝ていた日本人は、2000年には7時間23分しか寝ていません。しかも、この睡眠時間削減は国際的に見て、日本独特の現象だそうです。

睡眠時間を削る反面、増やしていたのはテレビ・レジャー活動、そして仕事でした。しかし、睡眠の大事さという記事で説明したとおり、睡眠の役割は人間の活動の基軸になっていて、このまま無限に削ることはできません。

一方、別の統計資料として、20代女性の有配偶者率が、1960年には53.5%だったものが、2000年には28.6%まで下がっています。これも驚くべき数字です。

-だんだん眠らなくなり
-だんだん結婚しなくなる社会

これでは少子化問題も進んで当たり前だと思います。少子化問題が解決する根っこには、日本人がもっともっと睡眠を取るようになることがあるかと思うこのごろです。

かくいう私も平日は5-6時間しか寝ていません。反省。

2004 11 16 | 固定リンク

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