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February 26, 2006

Psycho-Cybernetics 心の制御についての古典かつ名著を聴く

Psycho-Cybernetics

Psycho-Cybernetics by Maxwell Maltz

今回は、心と体の動きの仕組みを説いた古い名著であるPsycho-CyberneticsのAudio Bookを紹介します。この本は、累計で3,000万部売れているそうです。

Psycho-Cyberneticsは著者の造語ですが、直訳すると「精神が行動の制御に与える影響」といったところでしょうか。出版されたのは約20年前で、3年前にダン・ケネディにより新版も出ましたが、原盤の方がCD 2枚組でシンプルなので、こちらで十分だと思います。

この本の著者のMaxwell Maltzは医師でして、なぜ、同じ重症患者で、同じ治療をしても、治る人と治らない人が出るのかということに着目して、どうもそれは、心のイメージや考え方の癖のようなものから発生しているのではないか、という結論になりました。

今聞くと当たり前のように感じるかもしれませんが、当時はまだ脳科学も発達していなく、イメージトレーニングの重要性などもわかっていなかった頃で、非常に画期的な切り口だったわけです。この考え方は、現在のトレーニングや自己啓発書の基本思想に大きく影響してきました。

具体的には、著者は「Emotional Surgery」、つまり、「感情の手術」の重要性を説いており、心の持ち方を変えずに、対処療法を行うのは「Plastic Surgery」(形成手術、外科手術)のようなものであり、抜本的なところを直さないと意味がないのではないか、ということを事例とともに繰り返し説いていきます。

そして、幸せや成功は心の持ち方や行動の習慣から来るものであって、間違った心の持ち方の習慣に「Emotional Surgery」を行うことで、失敗や不安から離れ、自由な自分を楽しむことができる、と考えています。

具体的な「Emotinal Surgery」の方法としては、リラックスをして、そして、自分の心の中に、なるべく、具体的に、Visualになりたい成功のイメージを描くことを勧めます。そして、それが具体的なほど、私たちの心はそれが現実なのか、心の中のVisualなのか、経験なのかが区別をつけることができないため、どんどんとその心の中のVisualに現実の世界が近づいていくと説明します。

日本では邦訳などでは単なる成功法則の一つのような紹介をされてしまっていますが、どちらかというと、自己イメージを強化するための哲学であり、経験ある著者によって、半信半疑だった心と体のつながり方について、よりわかりやすく理解をでき、具体的なツボがわかる、という感じのAudio Bookではないかと思います。

最近はイメージトレーニングや心の鍛え方についての書籍がいろいろありますが、この本はその原典の一つで、よけいな商業指向や誇張がありませんので、心と体のつながり方に興味がある方にはお勧めしたいAudio Bookです。

2006 02 26 [3.英語-Audio Bookのお勧め, 8.自己研鑽・Selfhelp] | 固定リンク

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コメント

投稿者: kawamae (Feb 26, 2006 7:30:10 PM)

はじめまして

ココロとからだについて研究なさる上でのイメージトレーニングに、効果的な方法を記事にしました。
不躾ですが、トラックバックを失礼します。

どうぞご覧になってみてください♪

投稿者: みこつ (Jun 9, 2006 11:37:51 PM)

いつもお邪魔しています。unabridged判をaudibleよりダウンロードして聞いてみました。

この本には本当に助けられました、目が覚めた気持ち。忘れていたものを思い出しました。イメージトレーニングするなんてこと、とんと忘れていました。

調子が悪いスパイラルに飲み込まれ中の私にとっては
そこから出るきっかけの一つになりそうです。

ありがとうございました。


投稿者: ムギ (Jun 10, 2006 1:38:20 AM)

みこつさん、こんにちは。

そのように言っていただけると、こちらもうれしいです。いい本ですよね、本当に。

成功する、しないとかではなく、毎日を楽にするために使えたらなぁ、なんて思います。

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