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July 17, 2005
The World Is Flat ~ グローバリゼーションの流れを多面的な視点から読み解ける
The World Is Flat by Thomas L. Friedman
今週は、NY Timesのジャーナリストで、レクサスとオリーブの木―グローバリゼーションの正体という本でも有名なThomas L. Friedmanの最新作、
The World Is Flatを紹介します。
この本は、2000年以降の政治的・経済的・文化的な流れに焦点を当てて、特にインターネットやIT技術をきっかけとして、どのように世界での各国の融合が進んでいったのかをひもときます。
その中では、アメリカ、インド、中国、イスラム圏、アフリカ諸国などがどのように影響を受けていき、結果として9.11につながっていくのか、ということをわかりやすく、順序立ててストーリーにしています。
5月に発売されたばかりの本なので、まだ邦訳は未発売です。
各種のエピソードがありますが、中でも私がおもしろいと思ったのは以下のものです。
-Y2K問題により、どのようにしてインドの役割が高まり、現在でも高まり続けているのか
-イスラム圏はとのような状態に置かれていて、なぜテロに走ったのか
-中国はいまどのようなチャレンジに置かれていて、将来はどのような方向に進むのか
-アフリカ諸国など、グローバリゼーションの恩恵を受けられない国はどのような現状にあり、今後何が必要か
-アメリカはこれまでどのような役割を担ってきており、著者が間違えていると感じること、今後どのような役割をすべきかと考えているか
イメージで言いますと、NewsweekやThe Economistのエッセンスをまとめて1年分聴く、という感じです。私はUNABRIDGED(非要約版)だったので15時間くらい聴いていましたが、その1/3くらいの要約版もあるようです。
普段、日本で日経新聞や朝日新聞ばかり見ていますと、あまりにも日本の視点から見たニュースだけに偏っており、なかなか何が起きているのか、わからないことがあると思います。
毎週、毎週Newsweekを読むのは大変ですが、たまにはこういうもので不足しがちな流れや知識を補うことはおもしろいと思います。
2005 07 17 [3.英語-Audio Bookのお勧め] | 固定リンク
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