June 2005 バックナンバー

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June 26, 2005

The Success Principles~実直な64の成功の法則紹介

The success principles
The Success Principles

いつも評判のアメリカ在住、Jさんのお勧めが1ヶ月半ぶりに届きました。題して「The Success Principles」、成功法則、です。日本でも神田昌典の非常識な成功法則などがベストセラーになっていますが、そのアメリカ版でしょうか。

以下はJさんのレビューです。

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The Success Principles
Jack Canfield

そのものずばり、「成功の法則」という本のオーディオCDをご紹介しようと思います。この分野は日本でも流行りだそうですね。

著者のJack Canfieldは「チキンスープ」シリーズの一連の本で大当たりした、アメリカのmotivational writing / speakingの分野の第一人者です。副題はHow to get from where you are to where you want to beとなっています。

3月にThe Wall Street Journalでオーディオブックについての特集記事があったのですが、その中でも本書が紹介されていました。

この本全体で64のsuccess principlesが紹介されています。オーディオCD5枚は一応要約(abridged)ということになっていますが、principlesの大半が朗読されています。6章構成で、大きな話からだんだんと具体的な話へと展開していきます。

第1章はThe Fundamentals of Successと題して、成功するための基本的な心がけが語られます。この章に出てくる24のprinciplesはほぼすべてCDで朗読されています。

-自分の人生は環境・他人・景気などのせいではなくすべてを自分次第であると覚悟すること(1. Take 100% Responsibility for Your Life)、
-人生の目的を明らかにし(2. Be Clear Why You’re Here)、
-具体的に何をしたいか・何になりたいかをはっきりさせ(3. Decide What You Want)、
-それらはすべて可能である(4. Believe It’s Possible)、
-自分ならできると固く信じること(Believe in Yourself)。
-具体的なゴールを設定し(7. Unleash the Power of Goal Setting)、
-そこに行き着くまでの手順を小刻みに描いた上で(Chunk It Down)、
-自分の心にかかっているブレーキを解き放つ(10. Release the Brakes)。

-そして、自分の望む状態を視覚的にに描き(11. See What You Want, Get What You See)、
-あたかも夢が達成できたかのようになりきって毎日を演じ(12. Act As If)、
-先が見えなくてもとにかく首を突っ込んでみる(14. Just Lean Into It)。

-不安や心配事をきちんと認識した上でそれでもやる(15. Feel the Fear and Do It Anyway)、
-他人の助けを積極的に借り(17. Ask! Ask! Ask!)、
-却下されてもめげずに一言“NEXT!”と言って次へ行く(18. Reject Rejection!)。

このような話が続きます。

第2章はTransform Yourself for Successと題して、どのように自分を変革していくかのヒントが示されています。本章以下のprinciplesはかなり飛び飛びの朗読になっています。

-ひどいひどいと文句ばかり垂れてる人たちと付き合わないようにし(25. Drop Out of the “Ain’t It Awful” Club)、
-自分を不必要に縛っている思い込みを脱ぎ捨て(33. Transcend Your Limiting Beliefs)、
-一年に少なくとも4つの新しい成功習慣をつくり(34. Develop Four New Success Habits a Year)、
-たくさん学習して収入を増やし(36. Learn More to Earn More)、
-その道の第一人者に仕えてモチベーションを保つ(37. Stay Motivated with the Masters)。

第3章はBuild Your Success Teamとして、時間の上手な使い方やメンターや個人コーチの使い方について、第4章はBuild Successful Relationships、第5章はSuccess and Moneyとして具体的にどのようにお金をため、増やしていくか、そして最後の第6章はSuccess Starts Nowの題で、63. Start Now…Just Do It!と64. Empower Others to Empower Yourselfとのメッセージで締めくくられます。

途中、visualization、self affirmation、mind mappingなどの具体的なやり方についても説明してくれます。また最後のCDはenhanced CDになっていて、いくつかの図表や自分で使えるフォーマットのPDFもついています。また本書のウエブページhttp://www.thesuccessprinciples.comにもいろいろな情報がありますし、無料登録するとさらにいろいろな資料がダウンロードできるようになっています。

Self improvementものは、本によっては結構ひどいものもあったりするのですが、本書は決して大げさでも軽薄でも自閉的でもなく、誠実、率直、かつ実用的に書かれているように思います。何となく疲れた時や、ちょっと弱気になりかけた時はこういうCDが効くこともあるかも知れません。またフィットネスクラブで運動する人は、ステアマスターやトレッドミルをやりながら聴くのにも適しているでしょう。
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このレビューをJさんからいただいたとき、ちょうど私も心が疲れているときでしたので、ああ、いいタイミングでこういうCDの紹介を受けるのだなぁ、と思っていたところです。

特に第2章以降の具体論にとても興味があるので、さっそく購入して聞いてみようと思いました。

(参考-これまでのJさんのレビュー)

Winning
flow
My Live
Difficult Conversations
blink
How Full is Your Bucket?
Execution: The Discipline of Getting Done
Spontaneous Fulfillment of Desire
What Should I Do with My Life?
Re-Imagine!
The Power of Full Engagement

2005 06 26 [3.英語-Audio Bookのお勧め, 8.自己研鑽・Selfhelp] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

June 20, 2005

The Future of Success(勝者の代償)~Geek(変人)とShrink(精神分析家)

The Future of Success

The Future of Success

今週は、ニューエコノミー論で有名なロバート・B・ライシュのThe Future of SuccessのAudio Bookを紹介したいと思います。

The Future of Sucessの邦訳は「勝者の代償」という題名で出ています(もう残念ながら絶版のようですが、中古なら手にはいるようです)。

The Future of Success(勝者の代償)の内容については、もう一つのブログの中で詳しく取り上げていますので、そちらも合わせて参照ください。

このCDは、New Economyがなぜ自分たちの生活に良い影響を与えないのか、日々のWorkバランスに悩んでいる方にはぜひ、お勧めです。決して解は提示されていませんが、少なくとも仕組みを知ることで、問題解決のヒントは得られると思います。

The Future of Successが主張する内容は至ってシンプルで、下記の3つのステップに分かれます。

1. The New Work
New Economyを供給者の論理から分析しています。

2. The New Life
New Economyについて、逆に自分たちが消費者・被雇用者として考えた場合、何が起きているのかを考えます。

3. Choice
ここがもっとも作者が言いたい部分でしょう。生産性を追いかければ追いかけるほど、失われていく生活の中の大事なものについて、どのようにWork-Lifeのバランスを取るのか、それを家庭単位、社会単位で問い合わせるものです。

この書籍で筆者が述べたいのは、New Economyによる生産性の向上が、逆に過度の競争を招き、私たちのライフスタイルを脅かし、必要な生活、コミュニティや家族・友人とのふれあいを失っていくというジレンマです。

Choiceの中で、作者は決して押しつけがましいアドバイスや方法論は述べません。あくまで淡々と、起きていることを事実として解釈し、説明を加えていきます。まさしくその中で、読者が自分のChoiceを行うわけです。

内容はかなりリッチなので、より詳しいコンテンツを知りたい方は、The Future of Successの目次を直接参照した方がいいと思います。

なお、作者の大きなコンテクストのなかの一部にすぎませんが、最後に、今後New Economyで生き残れる人の資質として、下記の二つをロバート・B・ライシュが挙げていたのが印象的ですので、紹介したいと思います。

資質1: Geek(邦訳-変人)

ある特定の媒体(コンピュータ、メディア、金融など)の可能性について、その可能性を認め、見いだし、新しい試みとして発展させることを喜びとする人たち


資質2: Shrink(邦訳-精神分析家)

人びとが潜在的に持つニーズを見いだし、そのニーズを満たす方法を考案することを喜びとする人たち

もちろん、資質1と2を両方兼ね備える人もいますが、通常はどちらかの資質が強いようです。

前者が比較的供給側からの新しい可能性追求であるのに対し、後者はマーケティングとして潜在するニーズを引き出すスキルです。

そして、1と2が合わさることで、例えば芸術家とマネージャー、デザイナーとマーチャンダイザーなどの組み合わせ、それは人の組み合わせかもしれないし、企業の組み合わせかもしれませんが、新しい市場が広がると考えます。

自分がどちらの資質があり、それがNew Economyの中で生かされているのか、考えてみるとおもしろいと思います。

ちなみに、言うまでもありませんが、私は圧倒的に資質1のGeekのカテゴリーなので、もう少しShrink的な力を自分でつけるなり、他の方法で補うなり、しなければならないな、と反省しました。

New Economyの仕組み、その中でのWork、Life、そしてChoiceを考えていく上で、非常に示唆に富んだAudio Bookだと思います。

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June 12, 2005

Poe's Heart and the Mountain Climber~不安と上手に付き合う10箇条

pakcage

Poe's Heart and the Mountain Climber

今回は、脳科学の観点から、自分に不安が生じたときに、脳の中でどのような変化が起きていて、どううまくこの不安と付き合えばいいのか、前回紹介したMozart's Brain and the Fighter Pilotと同じRichard, M.D. RestakのAudio Bookを紹介します。

邦訳は、脳トレ[不安に負けない編]という表題で発売されています。

最近、うつ病・NEET・自殺・社会の階層化など、私たちの不安を不必要に喚起するような出来事が増えてきているように感じています。

作者のリチャード・レスタックは、この不安について、脳の仕組みから正面勝負を挑み、「なぜ不安が生じるのか」「恐怖と不安、ストレスはどう違うのか」「動物も不安を感じるのか」「不安からとき離れたときに人間はどうなるのか」など、様々な不安に関するテーマについて、言及していきます。

この本を聞くと、不安の発生メカニズムや、その対処方法について、現実的な処方箋を得ることができます。

その中でも、私が特におもしろいと思ったのは下記の内容です。

1. マスコミや商用情報は、私たちの不安をあおることであえて視聴率や売上を稼ごうとしている

そう、人の注目を集めたり、ものを買わせたりするのにもっとも効果的で良い方法は、「人の不安をあおること」です。なので、現実の確率以上に病気の、テロの、健康上の不安をあおります。

「今の状態ではあなたは○○の不安を抱えているから、××に乗り換えるべきだ」というのが現在の主たる広告手法です。

これは、全うに受け止めると、こちらの神経が持ちません。

2. しかし、不安は脅威に対していち早く判断を行う能力であり、必要なものである

実験で、ボスザルに扁桃体と言われる不安を感じ、制御する部分を削除したところ、そのボスザルはボスザルとしての役割を果たすことができなくなり、ヒエラルキーの底辺に追いやられました。

一方、前頭葉がこの扁桃体に対して別の信号を送り、バランスを取るように脳が動きます。アメリカで、不安症や精神症の人を救うために行った、前頭葉を切断するロボトミー手術が結局は問題になったのは、この機能を切断し、人間らしさを保てなくなったためです。

3. 不安と上手に付き合うための10箇条

不安を上手に付き合うため、作者は下記の10項目を推奨します。

(1) 不安の原因を突き止める
(2) 不安を認めて、制御するための日記をつける
(3) 不安を感じていないときには、あえて感情に必要以上に関わらない
(4) 不安を煽るシナリオを反芻していたら、あえて蓋をする
(5) 不安なときには規則的な生活を心がける
(6) 不安が高まってきたら、自分の中の優先順位を守る
(7) 不安の温床となるような、暇な時間を作りすぎない
(8) 不安を抑えるため、些細なことよりは、大局的な視点を心がける
(9) 不安になったら、1人で我慢せずに、家族・友人に相談する
(10) 不安になったら、エクササイズをする

引きこもりやうつ病の一番いい対処方法は、「規則正しい生活をし、特に日光を浴び、運動をすること」だと言われているのも上記と照らし合わせると、うなずけるところです。

不安になってしまうのは仕方がないし、不安も必要なものなのですが、必要以上の不安を感じないよう、不安の仕組みを知り、その対処をうまくしていく方法を日常に組み込んでいく、という発想はおもしろいと思います。

不安は排除することは不可能だし、排除してもいけないものなので、上手に、上手に付き合っていきましょう。

2005 06 12 [3.英語-Audio Bookのお勧め, 8.自己研鑽・Selfhelp] | 固定リンク | コメント (5) | トラックバック

June 05, 2005

I Need Your Love - Is That True? ~ 探すことを止めることで愛は見つかる

I need your love

I Need Your Love - Is That True? by Byron Katie

いきなり強烈な題名のCDの紹介です。

このCDは、Loving What Is: Four Questions That Can Change Your Lifeという2003年のアメリカのベストセラーの続編になります。前編のLoving What Isは日本語では人生を変える4つの質問という題名で出版されています。

内容は、自己啓発と言うには軽すぎるし、軽い愛情のあり方の読みものというのでもありません。著者のByron Katieが仕事・子育て・そして精神疾患という人並みの苦労の末、突然、愛情・そして人間関係の真理にたどり着き、それから講演活動をはじめた、というエピソードがついています。

もともとこのCDに気づいたのは、AudibleでやたらとRatingがよい新作品があったことでした。とにかく、カスタマーレビューがみな、5ばかり。とにかく、内容も見ずにとりあえずダウンロードしました。

内容はかなり精神的なものですが、愛情のあり方について、人間関係について、悩んでいる人にお勧めです。7つの習慣が効率性を追求するための考え方でしたが、このI Need Your Love - Is That True?は、幸せになるための習慣、とでも言えるものだと思います。

著者自身が吹き込んでおり、この語りを聞くだけでも、文字以上のメッセージが入ってきて、価値があると思います。

著者の言っていることをまとめると、以下になります。

「愛情は、こちらから求めたり、探していると見失ってしまう。愛情は、あるものであり、気づくものであり、求めるものではない」

そして、エクササイズとして、愛情に気づくため、自分が見失っていることに気づくため、自分が考えていることについて、特に不満が出たときに、以下の質問をすることを推奨しています。

1st step : "Is it ture?"

まずは、自分が頭に来ていることや不満に思っていることが、自分の単なる勘違いではないか、ということを確認します。

例えば、「彼はもう私を愛していない」「彼は自分を友人として取り扱って」ということが単なる思いこみなのか、事実なのかを確認します。

2nd step : "How do you live with and without the thought?"

次に、その考え方があることで、では自分にどんな影響があるのか、確認してみます。考え方が間違うことで、人間関係がどのようにおかしくなるのか、確認できます。

3rd step: "Who or what would I be without the thought?"

そのような考え方がなくなれば、とのような良いことが起きるのか、想像してみます。

Final step: "Turn around - reversing the question"

立場を変えてみます。「彼が私を大事にしてくれない」のではなく、「私が彼を大事にしていない」のではないのか、「彼女が私を怒らせている」のではなく、「私が彼女を怒らせている」のではないか、と確認します。

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著者は、いろいろな歌や小説で、「I love you, I need you」とLOVE=NEEDとなっていることに疑問を投げかけます。

そして、シンプルな考え方をすることで、誤解や悪い考えを心から取り除き、自然に周りにあふれる自分の愛情に気づくことを推奨しています。

CDの中では、この考え方を、豊富なエピソードやエクササイズ、対話を使って、コツコツと著者が説明してくれます。

周りに求める愛から、気づく愛へ、と日本語で書いてしまうと陳腐ですが、著者が当たり前に思えることを、でも、心からの声で、とても納得できる形で語りかけてくれます。特に、4つめの質問、「立場を変える」というのは新鮮だと思います。

「相手にこういうことをしてほしい」「相手がこういう人になって欲しい」という条件付きの愛情を止めて、そのような考え方から離れ、心穏やかにすることで、逆に相手が自然と態度を変えて、愛情が確認できる、というのがメッセージになっています。

私がそこまでの心境に至れているかというと、もちろんまだまだですが、心がけていきたいと思います。

みなさんも、ぜひ聴いてみてください。

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