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May 22, 2005

Mozart's Brain and the Fighter Pilot ~ 頭をよりよくする28の具体的なヒント集

Mozart's Brain  and the Fighter Pilot

Mozart's Brain and the Fighter Pilot

今週は、脳に関する数々のベストセラーを著してきたRichard, Md. RestakのMozart's Brain and the Fighter PilotのAudio Bookを紹介します。この本を読むと、特別なトレーニングや研修に行かずとも、本代だけで頭の使い方に新しい「なるほど」を得ることができます。一つ一つのノウハウは地味ですが、おもしろいです。

アメリカではかなり売れた本なのですが、日本では邦題が「脳トレ」というあまり魅力的ではない題だったせいか(装丁も、原作の素敵さに比べると、赤一色でかなり地味です)、あまり売れませんでした。

アメリカでは1990年代、脳の仕組みに関する研究が進んでおり、各種加速学習や無意識を利用した目標達成など、いろいろなプログラムが開発されています。このAudio Bookはその考え方の元となるノウハウを、神経・精神科の医者であり、優れたライターであるRichard, Md. Restakがまとめたものです。

日本では、同じような本をいろいろと書いている池谷裕二さんが、この本の翻訳を監修・推奨しています。

理由はわからないのですが、日本語の本や英語の本で読んでもあまり「なるほど」という感じがしないのですが、このAudio Bookは著者が吹き込んでいるせいか、本の文章で滑ってしまうような内容について(かなり概念的な内容を無理矢理日本語にしたせいか、邦訳は正直読みにくいです)、妙に納得できる内容になっています。

本の中で紹介している28のノウハウの内、特に私がおもしろいと感じたものをいくつか抜粋します。

-読書記録を取る
毎日本を読むのはもちろんのこと、読んだ本について、どのように自分が感じたのか、日記を作ること。これは、著者との会話を通じて、頭の中に有機的にネットワークを作ることになる。定期的に読書記録は見直すとよい。

-コンピュータに日記をつける
最近のラップトップは何十Gものハードディスクがあるため、一生分の記録を取ることができる。コンピュータを単に情報処理やウェブ検索の道具として使うだけではなく、日々の気づきや疑問をファイルの形で残していくことは非常に貴重である。

-腹式呼吸と仮眠でストレスを解消する

胸式呼吸から、ゆっくりとした腹式呼吸に変え、自分の睡眠時間の中央の12時間後前後に10分くらいの仮眠を取ると、頭に悪いストレスが軽減される。

-注意力の低下は画像や感情による直線的な思考から来ていて、克服するには論理力をつける必要がある
これはいくつかの章で繰り返し出てきていますが、著者は人が科学技術の進展に伴い、集中力を逆に失ってきていることを懸念しています。これを克服するには、感情・直感で考えるのではなく、確率論や事実に基づく論理を働かせることを推奨しています。

こういう脳科学ものにしては、英語も比較的平易で聞き取りやすいので、隙間時間にちょっとずつ聞くのに向いているAudio Bookだと思います。

脳科学が好きな方は、ぜひお試し下さい。

また、この本の続編とも言える、同じ著者の「Poe's Heart and the Mountain Climber」は、Audibleからダウンロードしたのですが、まだ聞いていません。おもしろかったら、また報告させてください。

2005 05 22 [3.英語-Audio Bookのお勧め2.音声学習のこつ] | 固定リンク

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コメント

投稿者: suzuki (May 30, 2005, 1:13:39 AM)

「論理力」と集中力の関係に興味を惹かれました。
ぜひ、聞いて(読んで)みたいと思います。

投稿者: ムギ (May 30, 2005, 5:00:29 PM)

suzukiさん、こんにちは。

はい、この本はアメリカではけっこう手に入りやすいと思います。

論理と集中力の関係は、科学技術が発展していなかった中世において、わからないものは恐れたように、論理だてて見通しができることが増えてくると、自然と集中力もつくようになるのか、と思っています。

また聞いたら、ぜひ感想を教えてください。

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