May 2005 バックナンバー
- Rich Dad, Poor Dad ~ いまさらながら「金持ち父さん貧乏父さん」はおもしろい (2005/05/29)
- Mozart's Brain and the Fighter Pilot ~ 頭をよりよくする28の具体的なヒント集 (2005/05/22)
- Winning~ジャックウェルチの最新経営指南書を聴く (2005/05/15)
- Gorilla Game, Inside the Tornado ~ ハイテク・マーケティングの名著を聞く (2005/05/07)
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May 29, 2005
Rich Dad, Poor Dad ~ いまさらながら「金持ち父さん貧乏父さん」はおもしろい
今週は、2000年に発売され、日米及び世界でベストセラーになった「Rich Dad, Poor Dad」、邦訳名「金持ち父さん貧乏父さん」を紹介します。
すでに邦訳で読んだ方も多いと思いますが、平易な英語で、かつ物語形式になっており、エピソードも豊富なため、こういう、「わかっているんだけれども、できない」とか「ついつい意識が鈍る」ようなことを潜在意識にたたき込むためにも、CDはお勧めです。
まだ内容を知らない方のために簡単にさわりだけ説明します。
ロバートの実の父親(=Poor Dad)は高学歴の教育者で人格も立派な人ですが、いつもローンなどの支払いに追われており、キヨサキ家は貧乏でした。そのため、同級生が別荘に誘ってくれないなど、ロバートは恥ずかしい思いをすることがありました。これが9歳の時です。
一方、ロバートの親友のマイクの父親(=Rich Dad)は、学歴は高くありませんが、いくつもの会社を経営し、億万長者です。そして、ロバートとマイクは、ロバート父親が教えられなかったこと、学校でも教えてくれない「お金持ちになる方法」をマイクの父親から、実地訓練で学んでいきます。
ロバートはその方法を身につけることで、無事40代までに財をなし、リタイアし、その後は学校で教えてくれない蓄財方法の教育者として、余生を捧げることになります。
さて、その方法とは・・・。
方法については、ぜひ、このCDを聞いて直接学んでいただきたいので、あえてここではまとめません。
一言だけヒントを示すと、下記になります。
Poor Dad ... Work for Money
Rich Dad ... Money work for him
私もRich Dadになる教育は受けておらず、その仕組みも2003年くらいまで、まったく知りませんでした。結果、ロバートが言う「Rat Race」(=収入が増えるほど、支出が増えて、お金が貯まらないこと)に陥っており、このままでは親が自分に残してくれたほどは、自分は子どもたちに財を残すことができない、ということに強い危機感を持っています。
一方、このRich Dadになる仕組みを早期に学んでしまった人たちは、意外と身の回りに多く、みなすばらしい結果を残しています。
私もPoor MomからRich Momに移行するべく、コツコツと手を打っては居ますが、あとこの考え方を10年早くはじめることができたら、今頃こんな苦労はしていなかったのに、と悔やむばかりです。
ですので、非常に単純な仕組みですが、でも学校でも、あるいは人も教えてくれないこの方法を、なるべく早くに気づくことをお勧めします。そして、その気づきを得るきっかけとして、とてもいいCDだと思いますので、お勧めです。
アマゾンなどでCDでも販売していますし、Audibleでもダウンロードすることができます。残念ながら、日本語版の吹き込みはないようです。
ほんの数千円の投資が、あなたのこれからの蓄財の概念を変えるかもしれません。
2005 05 29 [3.英語-Audio Bookのお勧め, 7.投資・ファイナンス関連] | 固定リンク | コメント (8) | トラックバック
May 22, 2005
Mozart's Brain and the Fighter Pilot ~ 頭をよりよくする28の具体的なヒント集
Mozart's Brain and the Fighter Pilot
今週は、脳に関する数々のベストセラーを著してきたRichard, Md. RestakのMozart's Brain and the Fighter PilotのAudio Bookを紹介します。この本を読むと、特別なトレーニングや研修に行かずとも、本代だけで頭の使い方に新しい「なるほど」を得ることができます。一つ一つのノウハウは地味ですが、おもしろいです。
アメリカではかなり売れた本なのですが、日本では邦題が「脳トレ」というあまり魅力的ではない題だったせいか(装丁も、原作の素敵さに比べると、赤一色でかなり地味です)、あまり売れませんでした。
アメリカでは1990年代、脳の仕組みに関する研究が進んでおり、各種加速学習や無意識を利用した目標達成など、いろいろなプログラムが開発されています。このAudio Bookはその考え方の元となるノウハウを、神経・精神科の医者であり、優れたライターであるRichard, Md. Restakがまとめたものです。
日本では、同じような本をいろいろと書いている池谷裕二さんが、この本の翻訳を監修・推奨しています。
理由はわからないのですが、日本語の本や英語の本で読んでもあまり「なるほど」という感じがしないのですが、このAudio Bookは著者が吹き込んでいるせいか、本の文章で滑ってしまうような内容について(かなり概念的な内容を無理矢理日本語にしたせいか、邦訳は正直読みにくいです)、妙に納得できる内容になっています。
本の中で紹介している28のノウハウの内、特に私がおもしろいと感じたものをいくつか抜粋します。
-読書記録を取る
毎日本を読むのはもちろんのこと、読んだ本について、どのように自分が感じたのか、日記を作ること。これは、著者との会話を通じて、頭の中に有機的にネットワークを作ることになる。定期的に読書記録は見直すとよい。
-コンピュータに日記をつける
最近のラップトップは何十Gものハードディスクがあるため、一生分の記録を取ることができる。コンピュータを単に情報処理やウェブ検索の道具として使うだけではなく、日々の気づきや疑問をファイルの形で残していくことは非常に貴重である。
-腹式呼吸と仮眠でストレスを解消する
胸式呼吸から、ゆっくりとした腹式呼吸に変え、自分の睡眠時間の中央の12時間後前後に10分くらいの仮眠を取ると、頭に悪いストレスが軽減される。
-注意力の低下は画像や感情による直線的な思考から来ていて、克服するには論理力をつける必要がある
これはいくつかの章で繰り返し出てきていますが、著者は人が科学技術の進展に伴い、集中力を逆に失ってきていることを懸念しています。これを克服するには、感情・直感で考えるのではなく、確率論や事実に基づく論理を働かせることを推奨しています。
こういう脳科学ものにしては、英語も比較的平易で聞き取りやすいので、隙間時間にちょっとずつ聞くのに向いているAudio Bookだと思います。
脳科学が好きな方は、ぜひお試し下さい。
また、この本の続編とも言える、同じ著者の「Poe's Heart and the Mountain Climber」は、Audibleからダウンロードしたのですが、まだ聞いていません。おもしろかったら、また報告させてください。
2005 05 22 [2.音声学習のこつ, 3.英語-Audio Bookのお勧め] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック
May 15, 2005
Winning~ジャックウェルチの最新経営指南書を聴く
Jさんからのお勧めが1ヶ月ぶりに届きました。GEを復活させたジャック・ウェルチの新しい経営指南書です。まだ邦訳はありませんので、早めに読みたい方にお勧めです。
--------以下はJさんのレビューです。
Jack Welch with Suzy Welch
20世紀最高の経営者(CEO of the Century)と呼ばれるJack Welchの2冊目の本が先月発売されました。今回は、2001年にひと騒動起こした末結婚したSuzyさんの協力を得て書かれました。
旧姓Suzy Wetlaufer、4年前(当時41歳)Harvard Business Reviewの編集長を務めており、執筆陣の多様化、より実践的な内容へのフォーカス、月間化など大きく舵取りをしていました。Welchのインタビュー記事を企画しましたが、インタビュアーを務めたSuzyさんとWelchは恋に落ちます。
その後離婚訴訟やGEからの退職待遇が公にされるなど世間をひとしきり賑わせた後、結婚しました。(雑誌記事によると二人はいわゆる「ラブラブ」状態だそうです。)
本書はWelchにとっては巻き返しの気持ちが込められているそうです。彼の1冊目 “Jack: Straight from the Gut”は270万部以上売れましたが、酷評する一流メディアも少なからずありました。
ただの自叙伝・回顧録に過ぎず面白くないと。Welchはそのことを気にしており、今回強力な元編集者をパートナーにもち、彼のGEでのさまざまな経験や実践が求職中の学生から大企業のCEOまで幅広く役に立つ経営書にしたいとの思いから、本書が書かれました。
冒頭では、企業におけるmissionとvalueの重要性について。そして彼自身の経営哲学であるところのcandor(率直さ)やdifferentiation(パフォーマンスによる人材のクラス分け)など。続いて本編での議論は大きく3つのセクションに分けられています:“Your Company”、“Your Competition”、そして“Your Career”。
“Your Company”では、Welchのトレードマークであるリーダーシップについて、そして人材の採用、活用、必要な時のクビの切り方、企業変革、危機管理について述べられます。
“Your Competition”では、企業戦略のあり方と作り方、意味のある予算作り、企業内部での新規事業による成長、M&Aの意義と陥りやすい罠、シックスシグマの有効性などが語られます。
“Your Career”では、自分に合った仕事の見つけ方、昇進するための心がけ、だめな上司との付き合い方、そして何と “Work-Life balance”についてのWelchの考え方が聴けます。
私個人は、“Work-Life balance”の章がとても面白く聴きました。前9枚のCDのうち8枚目の後半ですが、この部分を読む・聴くだけでも本書を楽しむことができると思います。
Welchいわく、自分自身2度も離婚しているぐらいだから決していい見本ではない。しかし昔は時代が時代だった。現在のWork-Life balanceの重要性は確かに無視すべきではない。しかし本当のWork-Life balanceは各人が自分でそのあり方(何が自分にとってのバランスなのか)を定義し、それを自分のパフォーマンスをもって勝ち取らなければならない。
仕事で結果を出している人に対してはいつどこでどのように働くかという希望に対して、大概の上司は理解ある対応をしてくれるものである。それを子供がいるからなんだというだけで会社に面倒を見てもらおうとするのは筋違いである。Work-Life balanceについていつもギャーギャー文句を言っている人はたいてい仕事もさっぱりしない。そういう人は仕事でも家庭でも行動管理がうまくできておらず、パフォーマンスも向上しないので自信を維持することができない上、収入も上がらないからますます家庭との両立が困難になるのである。
全体的にすばらしい内容のビジネス書だと思います。ただし、Welchの朗読はあまり上手ではありません。私の感想では、妙に力が入っていたりする上に全体のリズム感が悪いのです。(CDでは一番最後にHarper社CEOとのインタビューが特別に入っていますが、そこでの肉声が彼本来の話し方です。)辣腕の元編集者であるSuzyさんが見事な文章に仕上げたため、反面必ずしもWelch自身の言葉ではなくなり、それで読みづらくなったのかな、と勝手に憶測してみたりします。そういう意味ではハードカバーで読んだほうがいい本かもしれません。
今月末にプロモーションで、Welchによる講演&サイン会が私の住む町でありますので、行ってこようと思います。http://www.jackwelchwinning.comもご参照を。またHarper社のサイトでは第一章が読めますし、朗読もストリーミングで一部聴けます。
(参考-これまでのJさんのレビュー)
flow
My Live
Difficult Conversations
blink
How Full is Your Bucket?
Execution: The Discipline of Getting Done
Spontaneous Fulfillment of Desire
What Should I Do with My Life?
Re-Imagine!
The Power of Full Engagement
2005 05 15 [3.英語-Audio Bookのお勧め] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック
May 07, 2005
Gorilla Game, Inside the Tornado ~ ハイテク・マーケティングの名著を聞く
Gorilla Game Inside of the Tornado
今回は、キャズムを提唱したことで有名なGeoffrey A. Mooreの名作カセット2本を紹介します。すべての作品は、アメリカではベスト・セラーになりました。
Inside the Tornadoは日本で買うことが可能ですが、Gorilla Gameは品切れ中のようです。カセットテープですので、ご注意下さい。また、どちらの本も邦訳がありましたが、すでに絶版になっています。復刊ドットコムで投票等しているようです。
さて、この2本の内容ですが、ひとことで表すとハイテク・マーケティング企業が成長する際に起こりうる生態系の観察になります。ゴリラゲームはそれを株式投資の対象として考えるもの、トルネードはキャズムを超えるときに何が起こるのかを深く観察した内容です。
Geoffrey A. Mooreのキャズム理論を知らない方のために簡単に解説します。ハイテク製品は、アーリー・アダプターからアーリー・マジョリティーに移るときに「キャズム」というマーケティングの罠が存在し、それまでの進歩的なリスクテーカーから比較的保守的なメイン・ストリームの層に移るためにはそれまでとは全く違うマーケティングやプロダクト開発手法を採らなければならない、ということを丁寧に解いたものです。
ゴリラゲームでは、上記の理論について、さらに深い考察を加え、生態系のトップになる企業をゴリラとよび、その模倣者をモンキー、違う生態系を独自に作るがメジャーになりきれない企業をチンパンジーと呼びます。そして、なぜゴリラがトルネードと言われるような、アーリー・アダプターからアーリーマジョリティーに市場が広がるときにゴリラが生じるのか、わかりやすく、観察します。
ちなみに、ゴリラとはどういう企業を指すのか。例えば、マイクロソフトやインテル、オラクルなどです。彼らが生態系のトップにいて、彼らに忠誠を捧げる企業がたくさんいます。そして、彼らがちょっと仕様を変更すると、みながそれに向かってわーーーーっと応援するような形で自社製品の仕様変更も行うわけです。
そして、何がどう売れようと、その生態系で物が売れると、最終的にはゴリラ企業にその利益が落ちるようになっています。このように、ゴリラ企業とは、一定のテクノロジー・アドバンテージを背景とした、バリューチェーンの王様なのです。
ゴリラゲームの投資戦略としては、ゴリラ候補になる株をバスケットで買っておいて、ゴリラにならないものは売却し、ゴリラになったものを持ち続ける、ゴリラが自分の勢力を守れなくなった段階で売却する、と言う非常にシンプルな手法を提唱しています。
また、トルネード経営では、調子よく売れ始めた製品・サービスの経営者やマーケティング担当者がしなければならないこととしてはならないことを、まとめています。例えば、トルネードの段階においては、オーバースペックは禁じ手、品質改善よりはスループットを中心に行うこと、ニッチマーケットを埋めていくこと、などいろいろ示唆があります。
ハイテク関連や、マーケティングに興味がある方には、お勧めの2本です。邦訳は入手が難しいですが、英書は簡単に入手できますので、カセットではなく本を好む方は、下記をどうぞ。
Inside the Tornado
The Gorilla Game
ゴリラ、キャズム、トルネードなどはGeoffrey A. Mooreが提唱して以来、マーケティング関連書には繰り返し引用される用語となっています。わかっているようでわかっていないこれらのことば、原書に当たってみることをお勧めします。
2005 05 07 [3.英語-Audio Bookのお勧め, 7.投資・ファイナンス関連] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック














