April 2005 バックナンバー
- 英語で音声学習を楽しみたい方への商品・サービス紹介 (2005/04/30)
- 日本語で音声学習を楽しみたい方への商品・サービス紹介 (2005/04/23)
- ムギ流学習のコツ5箇条 (2005/04/17)
- Flow ~ 今この瞬間を充実させるための理論 (2005/04/09)
- Mean Genes - いじわるな遺伝子。なぜ私たちは食欲・金銭欲・性欲をコントロールできないのか? (2005/04/02)
« March 2005 | トップページ | May 2005 »
April 30, 2005
英語で音声学習を楽しみたい方への商品・サービス紹介
.gif)

今回は、前回の日本語に引き続き、英語の学習教材の情報入手方法について、簡単にまとめます。
まずは、とりあえずチェックするのはここです。
これまで紹介してきたようなAudio Bookが所狭しとジャンル別にまとまっています。おそらく、ここよりも情報が多いところはないと思います(あったら教えてください)。何が売れているか、ユーザーのReviewなどもとても便利です。
さて、ここで注意が一つ。例え、ここでいいものを見つけても、そのまま買ってはいけません。なぜなら、日本に送るための手数料と送料がかなりかかってしまうからです。ですので、ここでいいな、と思うものを見つけたら、次に下記をチェックしてください。
アメリカのサイトで見つけたものをそのまま日本で検索します。すると、検索結果が出てきますので、探している書籍を選びます。
そして、だいたいふつうの書籍が検索順位の上の方に出てきてしまうので、その本の画面を一度開けてから、下記の書籍データの「その他のエディション」に注目してください。
書籍データ
* 言語:英語
* ハードカバー: 300 p ; サイズ(cm):
* 出版社: Harperbusiness ; ISBN: 0066620996 ; (2001/10/16)
* その他のエディション: ペーパーバック, 単行本, オーディオカセット, オーディオCD
その他のエディションにオーディオCDを見つけたらめっけもの。在庫があることを祈って、クリックし、無事在庫がある場合には、手数料・送料込みのアメリカよりも安く注文することができます。
たまにどうしてもアメリカしか在庫がないものや、すでに絶版で中古しかなく、アメリカでしか売っていないものもあるので、それは我慢してアメリカで買いましょう。海外発送の場合は、基本手数料が$7、さらにCD1枚ごとに$4.5の手数料がかかるので、けっこう高くなります。
また、アマゾン以外では、私は下記の二つによく注文を出しています。
何度も説明をしてきているAudibleです。対応のMP3プレーヤーを持っている方にはお勧めです。アマゾンに比べてかなり品揃えは劣りますが、アマゾンでトップセラーになっていくるものであれば、8割方はこちらでも扱っています。
アマゾンで注文すると日本に届くまで7-14日かかりますが、Audibleならその場でダウンロードできますし、値段もCDに比べると半額から2/3くらいです。手元にCDのパッケージも嵩まないので、スペースの節約にもなります。
また、Linked、Mean Geneなど、いくつかアマゾンになくてAudibleにある、という音声コンテンツも散見されます。WSJやFast Companyなど、CDになりにくい雑誌類もいろいろと音声で取り扱いがあります。
4. Lerning Strategies Corporation
Photo Readingを開発した本家本元のサイトです。Photo Readingだけではなく、ジーニアス・コードやMemory Optimizer、パラリミナルCDなど、おもしろい通信教育教材を多数取り扱っています。
問題は、頼んでから届く待て、だいたい2-3週間かかることです。また、パッケージがかなりボロで、なぜか日本に届く頃には、教材を包んでいるビニールの袋は崩壊しています。
教材の宣伝文句はかなりベタで、日本と違って臆面なくその効果を宣伝しきっていますので、話半分と思って読むことをお勧めします。
もっとも、教材自身は良くできていますし、返金制度もありますので、安心して注文できます。
★ ★ ★
とりあえず、1-4があれば、普段の生活では聞ききれないほどの学習用の音声コンテンツが手に入りますので、お試しください。
また、もし、上記以外でお勧めのコンテンツ供給場所があれば、教えていただければ幸いです。
G/Wの長いお休み、ぜひ音声漬けでお楽しみください。
2005 04 30 [2.音声学習のこつ] | 固定リンク | コメント (9) | トラックバック
April 23, 2005
日本語で音声学習を楽しみたい方への商品・サービス紹介
やや英語に偏りがちになるこのブログですが、今回は日本語で音声学習を楽しみたい方向けの情報を紹介します。
まず、月刊で楽しみたい場合、以下が代表的なサービスになります。
年間30,000円で、月々CDを1枚届けてくれます。そのCDにはビジネス書4冊のエッセンスが入っており、それらのビジネス書を読まずとも、エッセンスの部分は得ることができます。
こちらは月5,000円で、少し高めです。ご存じカリスマコンサルタント、神田昌典氏が各界の有名人にインタビューを行い、その内容を毎月届けてくれます。会員になるとそのインタビューの傍聴ができるほか、バックナンバーもいろいろ買えておもしろいです。
こちらは年間37,800円で、船井総研社長の小山政彦氏が、毎月ご本人及び各界の著名人との対談等を吹き込んでCDを月1枚届けてくれます。
どのサービスも試したことがありますが、まぁ、値段なりです。質としてはやはり2>3>1という印象を受けていますが、Audibleや英語のCDに比べると、感覚的に倍くらい割高かな、という気がします。
月刊ではなく、個別で買いたい場合には以下が参考になります。
毎月1回程度行っている講演のビデオやテープを販売しています。品揃えは日本の経営オーディオの中ではいちばんいいと思います。
フォレスト出版で出した本や、主催したセミナーのCDをいろいろと売っています。
オリジナルの日本語のオーディオブックを多数取り扱っています。
英語だと敷居が高いという方、ぜひいろいろと試してみてください。
2005 04 23 [2.音声学習のこつ] | 固定リンク | コメント (3) | トラックバック
April 17, 2005
ムギ流学習のコツ5箇条
今回は、何人かの方からリクエストがありました「ムギ流勉強法」をまとめてみたいと思います。
勉強法にしろ、仕事術にしろ、あくまでその人それぞれに合っている方法があると思いますので、あくまで参考としてお聞きください。
具体的な統計を取ったことがありませんが、おそらく私はガリ勉タイプではありません。それでも、資格試験等に一定の成果を残すことができてきたのは、以下が理由かと思います。
(資格試験マニアだと思われるので書いていませんが、会計士の他、会計事務所時代の方針で受けていた中小企業診断士とオンラインシステムエンジニア試験にも受かっています。)
■ムギ流学習のコツ5箇条■
1. 基礎を最初に徹底して固めること
2. 人からの学びを徹底して優先すること
3. 学習する内容の基本構造・基本思想を抑えること
4. 言葉によるアウトプットでしっかりと理解内容を確認すること
5. 内容をわくわくと楽しむこと
以下、具体的に説明していきます。
1. 基礎を最初に徹底して固めること
ある分野を勉強しようとしたら、一定の時間を基礎固めに割くことが、遠回りに感じるようで、近道だと思っています。家を建てるとき、強固な土台があるとよい構造になるのと同じことです。
例えば、会計士試験を受けようと思ったら何をすればいいのか。それは、簿記を徹底的に学ぶことです。簿記をわからないまま、財務諸表論や原価計算を学んでも、土台がしっかりしていないところに家を建ててしまうのと同じで、欠陥工事で傾いた家になってしまうためです。
私は会計士試験のコースの試験を勉強する前に、簿記を、高校3年生の春休みの3級を皮切りに大学1年生の夏休みまでに1級までならっておいたことが、大学2年生の思いもかけない合格に通じたと思っています。(会計士試験自体はもともと3年生に受けるコースで習っていたので、2年生の時は次の年の試し受験のつもりでした)
同じ年にやはり大学2年生で受かった人がもう1人いましたが、その方も高校時代までに簿記1級まで終わらせていたそうです。
また、司法試験に海外での独学で1年半の勉強で合格した友人が居ますが、彼女も「最初の半年は、法体系の全体像の理解に費やし、枝葉は勉強しなかった」ということを言っていました。
学びたい対象の分野によってその基礎が何かと言うことは異なると思いますが、スポーツでも基礎の方の練習が大事なのと同じように、徹底して足腰を鍛えておくと応用力がつくと思います。
2. 人からの学びを徹底して優先すること
勉強というと、テキストで学び自習する、という感じがありますが、実際には人から学ぶのがいちばん効率的です。
よく、学生時代、授業はろくに聞かずにあわてて寸前に人のコピーを取ったり、テキストで付け焼き刃で勉強をした記憶があると思いますが(私ももちろんやっていました)、でも結局授業をちゃんと聞いていると、テスト勉強はしなくてすみます。
同じように、周りにいる、すでに自分が学習したいことを達成している人や、ちょっと上の先輩からその経験のエッセンスを語ってもらうと、とても効果的です。
学習とは、これまで人がいろいろと積み重ねてきた知識を共有し、その上に何かを積み上げていく行為だと思っています。書籍はなるべくたくさんの人に知識を広げるときには効果的なメディアですが、目の前に人がいればその人から学ぶのが最も効果的だと思います。
3. 学習する内容の基本構造・基本思想を抑えること
学習する対象がそもそも何のために発達してきた学問・分野で、それを学ぶことでどのようなメリットが自分や社会にとってあるのか、ということへの理解が重要です。それを理解すると、なぜ今小のようなことを学んでおり、どこに学習の重点を置くべきかがわかってきます。
例えば、公認会計士、というのは企業の決算が株主にとって虚偽記載がないかどうか、外部の専門家の視点から監査を行うための資格です。従って、その資格試験である会計士試験で求められる能力は、以下になります。
×ありがちな誤解-高度かつ詳細な専門知識を有しているかどうか
○実際に振り分けられること-知識は一定レベルの基礎知識でよく、むしろ限られた情報の中で会計的な判断を正しくできるかどうか
残念ながら、教える側もしっかりとそういう根っこを掴んで教えている人と、表面的な知識を教える人がいるので、後者の話ばかり聞いていると、基本を迷うことになります。
4. 言葉によるアウトプットでしっかりと理解内容を確認すること
わかったつもり、と本当にわかっている、の差は、「言葉(含む数字)」という形で他人にも一目で共有できるようにしますと、自分の曖昧模糊とした頭の中がしっかりと整理されて実用レベルに達しているのか否か、明確にわかるようになります。
言葉、というのは本当にすごいもので、言葉で伝えられる内容のみが真の身に付いた学習であり、言葉にできないものは、実は理解できていないのだと言うことを知っていると、わかったつもり、が減ってくると思います。
よく、司法修習生ならぬ資料修習生、と言う言葉が司法試験の勉強組にはあるそうですが、資料を収集して、勉強してインプットをする、というプロセスは受け身的でとっても楽なのですが、これをアウトプットできるか否かが、たとえは工場の生産プロセスで言うと「歩留まり」であり、この歩留まりを高めることが費用対コストが最も良くなる方法です。
5. 内容をわくわくと楽しむこと
習ったこと、考えたことが頭の中でつながった瞬間に、身震いするほどの感動、おもしろさを学習をしているときに感じたことはありますか?
ああ、そうなんだ、そういうことだったのか、いままでなんでそんなことがわからなかったのだろう、でもこれからはそれがわかるようになってとてもうれしい、
そんな感覚が学習中に現れれば現れるほど、頭の中が幸福感で一杯になると思います。よく勉強が苦痛だという人がいますが、そういうわくわく感を体験できたことがないのかと思います。
以上、抽象的な話が多くて恐縮ですが、こんなことを考えていくと、まるでスポーツを楽しむように、映画を楽しむように、学習を楽しむことができるようになります。
ぜひ、お試しください。
2005 04 17 [2.音声学習のこつ] | 固定リンク | コメント (8) | トラックバック
April 09, 2005
Flow ~ 今この瞬間を充実させるための理論
Flow: The Psychology of Optimal Experience
by Mihaly Csikszentmihalyi
Jさんの新しいお勧めが届きました。「フロー理論」と日本では呼ばれる、幸福感を感じるための心理学の講演です。正直、「今まさしくこういうものを探していた」という心境だったので、そのタイミングでJさんがこういうレビューをくださることの縁の不思議を感じます。
以下は、Jさんからいただいたレビューです。
--------------------------------------
“Flow”という大変に充実した心理状態についての本です。著者名はミハイイ・チクセントミハイイとCDでは発音されています。ヨーロッパからアメリカに渡ってきてシカゴ大学の心理学部長を務めた心理学者です。
2枚組みのCDは本の朗読ではなく、Csikszentmihalyiの講話のような形で進んでいきます。書籍自体は「楽しみの社会学」という名前で日本語訳も出ているようです。
お金や財産、権力というようなmaterial wellbeingは人間の本当の幸福の源にはならない。本当の幸福感とは、毎日の普段の生活の中の瞬間瞬間(moments)をフルに満喫する(relish)することによって得られるで、それを生み出すのが“Flow”という心理状態です。
端的に言えば、今やっていることに完全に集中してのめりこんでいて、何にも惑わされず、時間の経過にも気がつかないような没頭状態のことです。“State of optimal experience,” “living at your peak of your abilities”などと説明されています。ノリにノッて止まらない状態とでも言いましょうか。
Csikszentmihalyiは30年以上に渡ってこのFlowについて研究を重ねてきました。世界中で8000人以上の人をインタビューした結果によると、ある人がFlowの状態にあるときは次の8つの特徴が、いつも8つ全てが同時ではないにしても、見られます。
1. ゴールが明確である。これは長期的なゴールのことでは必ずしもなく、瞬間瞬間のゴールのこと。例えばチェスで次の一手が局面をどう変えるか、楽器を弾いていて次のコードをどう出すか。
2. やっていることが目標に向かっているのか遠ざかっているのかのフィードバックが即座に(moment by moment)ある。
3. 行っていることのチャレンジ度が自分の能力とマッチ・バランスしている。
4. 今行っていることに完全に集中している、しかもspontaneousでeffortlessに。Attentionがsplitしていない。(だから同じ時間で多くを達成できる。)
5. 日常生活の雑事やフラストレーションがまったく気にならない。現実からの逃避(escape)の効果があるが、お酒やドラッグのようなescape backwardでなく escape forwardである。
6. 人生・行動をコントロールできているという実感がある。
7. 自己意識(self consciousness)がなくなる。他人が自分をどう見ているかというego defenseから無縁の状態になる。むしろSense of transcendenceを感じる。しかしFlowが終わってから振り返ってみると、自分がいかに好調だったか、スキルを伸ばしたかなど、self esteemが高まっていることに気がつく。
8. 時間の感覚がまったく変わってしまう。1時間が数分に感じられたり、あるいは逆に実際は数秒しかたっていないのに15分以上に感じられたりする。
Flowの状態は、言い方を変えると “autotelic experience”から生じるといいます。Autotelicという単語は私の辞書には載っていないのですが、著者によると”having for its own sake”という意味だそうです。
本CDの後半では、このautotelicな経験がその人のpersonalityを複雑なものし、そしてそうしたcomplex personalityの持ち主はストレスというものを上手に扱えるようになると、論じます。
ちなみにFlowと対極にある心理状態はpsychic entropyと呼ばれ、それはboredomとanxietyを指します。
Csikszentmihalyiが強調しているのはpleasureとenjoymentの違いです。Pleasureというのは食欲・性欲などの欲求を満たすということなので、オートマティックに感じることができる(例:食べればおいしい)上、スキルというものが関わってこないので、普通は成長にはつながらない。
しかしFlowによって得られるenjoymentは、新しいチャレンジに向かってスキルを高めることが入ってくるので、人間の心の成長につながる。それによって人格というものがhigher level of complexityを獲得します。
ですから、自分の意識というものをよく理解して、Flowの状態を常に作り出せるようにしておくと、例えやっていることが雑用でも単純労働の繰り返しでも、本人にとっては人生の1分1秒がこの上なく幸福感にあふれたものになるのだ、とCsikszentmihalyiは結んでいます。
そう言われてみれば、私はこのFlowという概念を聴きながら、もちろんスポーツ選手や将棋の棋士、芸術家などもそうですが、同時にいつもとても楽しそうに掃除をしているホテルのメイドさんとか、靴磨き一筋30年とか、老舗のせんべい焼き職人がこの道40年とか、そういう人たちの仕事にこめる思いみたいなものを思い浮かべました。
またその昔新入社員のころ言われた「コピー取りひとつにしても人によって仕上がりに大きな差が出る」という話や、「ボール拾いを見ているだけで野球選手として大成するかがわかる」という高校野球のある監督さんの話なども思い出しました。傍目にはどんなに退屈・単調そうな作業も、それに取り組む心がけ次第で本当の成長や幸せにつながる、ということなのでしょう。
(参考-これまでのJさんのレビュー)
My Live
Difficult Conversations
blink
How Full is Your Bucket?
Execution: The Discipline of Getting Done
Spontaneous Fulfillment of Desire
What Should I Do with My Life?
Re-Imagine!
The Power of Full Engagement
2005 04 09 [3.英語-Audio Bookのお勧め, 8.自己研鑽・Selfhelp] | 固定リンク | コメント (5) | トラックバック
April 02, 2005
Mean Genes - いじわるな遺伝子。なぜ私たちは食欲・金銭欲・性欲をコントロールできないのか?
今回は、遺伝子が日常の人間の欲望、例えばお金、食欲、性欲、家族愛などにどういう影響をもたらすのか、おもしろく読み聞かせてくれるMean Genesを紹介します。このAudio BookはCD販売はなく、audibleからのダウンロードのみです。
このAudiob Bookを聞くと、例えばなぜ人間はお金をあるだけ使ってしまうのか、最初が支払いが少なくて後からたくさん払うローンについはまってしまうのか、なぜダイエットが失敗するのか、なぜ宝くじを喜んで買うのか、などが、「おーーー、そういうことだったのか」とすーーーっとわかるようになっています。
邦訳はいじわるな遺伝子という表題ででていますが、あまり売れていないようなので(2005年に買ったのに、2002年1月の初版本でした)、絶版にならないうちに、興味がある方はお買い求めください。
実は、このAudio Book、告白すると、Richard DawkinsのThe Selfish Gene(利己的な遺伝子)と一瞬、混同して買いました。Audibleで半額セールで、あまり中身を見ずにぽーーーんとカートに入れて買ったのです。
あとで間違いには気付いたのですが、まあいいや、ということで聞き始めたのですが、意外に意外、おもしろい。特に語り手の女性の英語が聞きやすく、かつ薬物嗜好や食欲について、どういう流れで人間がそのような欲望の仕組みを身につけてしまったのか、それを避けるにはどうしたらいいのかについて、数々の実験やケースを元に丁寧に教えてくれます。
例えば、なぜ私たちは割高だとわかっていても、ローンを組んで物を買うのか。無料入会お試しセールに誘われて長期の契約を組むのか、0円端末で携帯電話の契約を組んでしまうのか。これは、人間はどうも「現在のお金」については高い評価を与え、「将来のお金」は利子以上にディスカウントしてしまうためのようです。
それは誰でも知っています。でも、なぜそれが起きるのか。どうも、人間は「お金を貯める」ということについて、理性ではわかっていても、本能には身に付いていないからです。なぜなら、これまで人間は腐るものや品質が劣化するものしか貯蔵できなかったため、お金のように貯蔵しても品質が劣化しないものを、感覚的に上手に計算できないからです。つまり、お金は腐らないということを本能が理解できないのです。
これは食べ物も同じ。目の前にある食べ物は、どんなに太るとわかっていても、抑制ができない。なぜなら、食べ物を得るには、たくさん動き回り、苦労して得なければならなかったため、自然界において太るほど食べ物を得ることができるというのはあり得なかったから、食べ物を見つけたら、とりあえず食べるのです。
同様に、アルコール・ニコチンは、「脳内にある快楽物質を強制的に出させる」ことで人間を虜にします。したがって、尋常な意思の力では、この性癖を取り除くことは限りなく難しいのです。
また、人間の欲望に限りはなく、例えば宝くじで高額賞金が当たった人と、そうでない人の自分が考える幸せ度を比較すると、宝くじが当たった人は当初は幸せ度が高いのですが、直ぐに他の人と同じになってしまいます。これは、人間が欲望に向かって努力し、生存するよう、あえて「幸せで過不足ない状態」にすることを本能が避けるためです。
このようにいろいろな事例を挙げてきましたが、では、欲望を自制することはできないのか? 結びとして、作者はおもしろい実験を示しています。
4歳の子どもにマシュマロを1つ渡しました。そして、15分間、このマシュマロを食べずにいられた子どもだけにもう一つマシュマロをあげる、ということにしました。もちろん、大半の子は欲望を我慢しきれずに食べてしまい、一部の自制心が強い子どもだけが倍のマシュマロを食べることができました。
この実験がおもしろいのは、このマシュマロの子どもたちを追加調査していることです。大人になって、社会的に成功したのはどちらの子どもたちか、言わなくてもわかりますよね?
でも、私が最後にわからなかったのは、作者もそこは結論を出していませんが、欲望を楽しんで大きくなった子どもたちと、自制をした子どもたち、後者の方が社会的に成功したのは間違いないでしょうが、では、本当に社会的成功と比例して生活も幸せだったのでしょうか?
その部分についての回答は、また別の機会に探していきたいと思います。
2005 04 02 [3.英語-Audio Bookのお勧め] | 固定リンク | コメント (14) | トラックバック












