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April 17, 2005

ムギ流学習のコツ5箇条

今回は、何人かの方からリクエストがありました「ムギ流勉強法」をまとめてみたいと思います。

勉強法にしろ、仕事術にしろ、あくまでその人それぞれに合っている方法があると思いますので、あくまで参考としてお聞きください。

具体的な統計を取ったことがありませんが、おそらく私はガリ勉タイプではありません。それでも、資格試験等に一定の成果を残すことができてきたのは、以下が理由かと思います。

(資格試験マニアだと思われるので書いていませんが、会計士の他、会計事務所時代の方針で受けていた中小企業診断士とオンラインシステムエンジニア試験にも受かっています。)

■ムギ流学習のコツ5箇条■
1. 基礎を最初に徹底して固めること
2. 人からの学びを徹底して優先すること
3. 学習する内容の基本構造・基本思想を抑えること
4. 言葉によるアウトプットでしっかりと理解内容を確認すること
5. 内容をわくわくと楽しむこと

以下、具体的に説明していきます。

1. 基礎を最初に徹底して固めること

ある分野を勉強しようとしたら、一定の時間を基礎固めに割くことが、遠回りに感じるようで、近道だと思っています。家を建てるとき、強固な土台があるとよい構造になるのと同じことです。

例えば、会計士試験を受けようと思ったら何をすればいいのか。それは、簿記を徹底的に学ぶことです。簿記をわからないまま、財務諸表論や原価計算を学んでも、土台がしっかりしていないところに家を建ててしまうのと同じで、欠陥工事で傾いた家になってしまうためです。

私は会計士試験のコースの試験を勉強する前に、簿記を、高校3年生の春休みの3級を皮切りに大学1年生の夏休みまでに1級までならっておいたことが、大学2年生の思いもかけない合格に通じたと思っています。(会計士試験自体はもともと3年生に受けるコースで習っていたので、2年生の時は次の年の試し受験のつもりでした)

同じ年にやはり大学2年生で受かった人がもう1人いましたが、その方も高校時代までに簿記1級まで終わらせていたそうです。

また、司法試験に海外での独学で1年半の勉強で合格した友人が居ますが、彼女も「最初の半年は、法体系の全体像の理解に費やし、枝葉は勉強しなかった」ということを言っていました。

学びたい対象の分野によってその基礎が何かと言うことは異なると思いますが、スポーツでも基礎の方の練習が大事なのと同じように、徹底して足腰を鍛えておくと応用力がつくと思います。

2. 人からの学びを徹底して優先すること

勉強というと、テキストで学び自習する、という感じがありますが、実際には人から学ぶのがいちばん効率的です。

よく、学生時代、授業はろくに聞かずにあわてて寸前に人のコピーを取ったり、テキストで付け焼き刃で勉強をした記憶があると思いますが(私ももちろんやっていました)、でも結局授業をちゃんと聞いていると、テスト勉強はしなくてすみます。

同じように、周りにいる、すでに自分が学習したいことを達成している人や、ちょっと上の先輩からその経験のエッセンスを語ってもらうと、とても効果的です。

学習とは、これまで人がいろいろと積み重ねてきた知識を共有し、その上に何かを積み上げていく行為だと思っています。書籍はなるべくたくさんの人に知識を広げるときには効果的なメディアですが、目の前に人がいればその人から学ぶのが最も効果的だと思います。

3. 学習する内容の基本構造・基本思想を抑えること

学習する対象がそもそも何のために発達してきた学問・分野で、それを学ぶことでどのようなメリットが自分や社会にとってあるのか、ということへの理解が重要です。それを理解すると、なぜ今小のようなことを学んでおり、どこに学習の重点を置くべきかがわかってきます。

例えば、公認会計士、というのは企業の決算が株主にとって虚偽記載がないかどうか、外部の専門家の視点から監査を行うための資格です。従って、その資格試験である会計士試験で求められる能力は、以下になります。

×ありがちな誤解-高度かつ詳細な専門知識を有しているかどうか
○実際に振り分けられること-知識は一定レベルの基礎知識でよく、むしろ限られた情報の中で会計的な判断を正しくできるかどうか

残念ながら、教える側もしっかりとそういう根っこを掴んで教えている人と、表面的な知識を教える人がいるので、後者の話ばかり聞いていると、基本を迷うことになります。

4. 言葉によるアウトプットでしっかりと理解内容を確認すること

わかったつもり、と本当にわかっている、の差は、「言葉(含む数字)」という形で他人にも一目で共有できるようにしますと、自分の曖昧模糊とした頭の中がしっかりと整理されて実用レベルに達しているのか否か、明確にわかるようになります。

言葉、というのは本当にすごいもので、言葉で伝えられる内容のみが真の身に付いた学習であり、言葉にできないものは、実は理解できていないのだと言うことを知っていると、わかったつもり、が減ってくると思います。

よく、司法修習生ならぬ資料修習生、と言う言葉が司法試験の勉強組にはあるそうですが、資料を収集して、勉強してインプットをする、というプロセスは受け身的でとっても楽なのですが、これをアウトプットできるか否かが、たとえは工場の生産プロセスで言うと「歩留まり」であり、この歩留まりを高めることが費用対コストが最も良くなる方法です。

5. 内容をわくわくと楽しむこと

習ったこと、考えたことが頭の中でつながった瞬間に、身震いするほどの感動、おもしろさを学習をしているときに感じたことはありますか?

ああ、そうなんだ、そういうことだったのか、いままでなんでそんなことがわからなかったのだろう、でもこれからはそれがわかるようになってとてもうれしい、

そんな感覚が学習中に現れれば現れるほど、頭の中が幸福感で一杯になると思います。よく勉強が苦痛だという人がいますが、そういうわくわく感を体験できたことがないのかと思います。

以上、抽象的な話が多くて恐縮ですが、こんなことを考えていくと、まるでスポーツを楽しむように、映画を楽しむように、学習を楽しむことができるようになります。

ぜひ、お試しください。

2005 04 17 [2.音声学習のこつ] | 固定リンク

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» 先達に学ぶ「学習のコツ5箇条」! from 「理論暗記」を中心とした私の税理士試験勉強法
◆ずいぶん前の私の記事でちょっとだけご紹介させていただいた、ムギさんのブログ(「CD、テープを聴いて勉強しよう!!by ムギ」)で、先日、「ムギ流学習のコツ5箇条」という、資格試験の受験生には非常に参考になる記事が掲載されました。 かなりボリュームのある記事ですので、ここで全部を紹介するのは不可能なんですが(汗)。 ◆・・・ただ、私の感想だけ書いてもしょうがないですから、かなり勝手ながら、要約してみたい�... 続きを読む

受信: Apr 26, 2005, 10:22:23 AM

コメント

投稿者: のぞみ (Apr 17, 2005, 4:26:43 AM)

リクエストに答えて頂きましてありがとうございます。
どれも納得させられるものばかりでした☆

会計士と言った難しい試験に挑戦したムギさんのそういうメンタル面での部分も凄いなと思いました

ムギさんを見習いまして毎日がんばっていきます☆☆

投稿者: hideto (Apr 17, 2005, 8:24:14 PM)

なんとなく少し前から基礎は重要だと思ってましたが、やっぱそうなんですね~。
その分大変なんですが・・・。
とりあえず、この資格はどれが元になってるか、とかを探すことからでしょうか?

人から教わる方がいいんですね~。
ほんと試験前でも勉強しなくて、平均前後ぐらいはなんとか取れてるのは、授業ちゃんと聞いてるおかげなのかな?
一説には、視覚からの情報がもっとも影響力が大きいとのことで、本でも効果的かなと思いましたが、学校とかの場合は複数の感覚を使ってるからいいのかもです。(板書は多い方がいいですね
その資格合格者や先生、講座を申し込んだ場合はそういうのを一番活用すべきなんですね。

3は難しそうですが、学習意欲を高めるために必要っぽいですね。
高まると頭に残りやすそうですし。

4は、ほんと言葉を覚えるの苦手なので。
いや、これはやる気の問題っぽいですが・・・。
英語とかだと前日に何度も発音したりしてると、次の日ぐらいは覚えてられ足りしますので、目で見て書いたり声に出したりするのは効果ありそうですね。

5は、あーそうなんだ~、でも疲れる・・・ってやる気がなくなったりするので、そこらへんが問題ですね。
情報系の資格勉強した時は、もう頭が痛くなったりで。
結局あまりせずに、選択問題なので運で受かっちゃったんですが・・・。

学習のコツまとめてくださってありがとうございました~。

投稿者: エワク (Apr 17, 2005, 11:16:54 PM)

 ムギさん。お久しぶりです。
 以前簿記のAUDIO CD の件でお伺いした
 エワクです。

 今回の学習5箇条、参考になりました。
 特に5番目の「内容をわくわくと楽しむこと」は
 僕もとても重要だと思います。
 
 ある事に対して
 「楽しい! 面白い!」と思いながらやる人と
 「あ~、つまらない!」と思いながらやる人では
 結果は雲泥の差になっていきますからね。

 「楽しい!」と思っている人は、
 ほっといても1人で勝手にやって
 ドンドン上達しますから、
 (僕も)何をやるにしても、
 楽しさを探しながらやっていくようにしてます。

 ココロ持ち1つで違ってきますから。

投稿者: ムギ (Apr 19, 2005, 12:19:51 AM)

のぞみさん、hidetoさん、エクワさん、コメントありがとうございました。

教育や学習が生涯型になったのはほんの10-20年のことなので、なかなかまだ社会人教育のノウハウが不足しているなと思っていますが、微力ですが、お手伝いできて幸いです。

人生短いので勉強できるときにはコツコツとやっていきたいな、と思っています。

みんなでわくわくした心持ちを共有できるといいですね。

投稿者: zin (Apr 26, 2005, 10:29:19 AM)

ムギさん、こんにちは。
ご無沙汰しております。
僭越ながら記事をご紹介させていただきました。
問題がございましたら、お手数ですがお知らせ下さい。

投稿者: ムギ (Apr 26, 2005, 10:49:51 PM)

zinさん、こんにちは。

こちそこら、丁寧なご紹介ありがとうございました。

ある意味、資格試験は範囲も決まっているし、フレームワークが決まっていますから、勉強としてはやりやすいと思います。

実際の社会では、それこそ、問題そのものから自分で見つけていかなければなりませんので。

でも、問題発見能力は問題解決能力が身に付いた上での話だと思いますので、資格試験で問題解決能力を磨くことはとてもいいなぁ、と今更ながら思っています。

とはいえ、私はあまり会計士試験の後進のサポートはしてこなかったので(今は試験制度がずいぶん変わって、サポートしたくてもできませんが)、zinさんの活動がすばらしいな、と思っているところです。

またこれからもよろしくお願いします。

投稿者: あきこ (Jun 25, 2005, 11:26:11 PM)

 最近このブロクを発見し少しずつ読ませていただいています。私は英語を学習しているのですが学習者向けの教材だけでなくネイティブ向けのものも取り入れたいと思っていたのでとても参考になります。

 「言葉によるアウトプットでしっかりと理解内容を確認すること」の有効性を私も実感しています。私は家庭教師をしているのですが毎日毎日生徒にどんな風に言ったら分かってもらえるかなーと考えながら繰り返し説明していたら文法が身につきTOEICのリーディングも急上昇しました。習うより教える方が確実に身に付きますね。

 今の私の課題は「内容をわくわくと楽しむこと」「人からの学びを徹底して優先すること」かなと思います。

投稿者: ムギ (Jun 28, 2005, 10:49:40 PM)

あきこさん、はじめまして。

そうなんです、人に話したり、説明したりすると、ぐーーーっと定着率が良くなるし、思いもかけない着想につながる気がしています。

人からの学びですが、大丈夫、おしえてくんと言われない程度に、会う人、会う人からいろいろと技術をいただいてしまいましょう。

学びのすばらしいところは、どんなにコピーして、相手のものは減らないばかりか増えるケースもあるし、自分のものは増える一方だと言うことです。

あとは、学びによる成功報酬をいろいろなところに埋め込んでしまう、それがいいかなぁ、と思います。

依存症の記事を別のブログで書いていますが、どうせ依存症になるのなら、みんなで学習依存症になりませんか(笑)?

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