« audibleのファイルをMP3にする方法 | トップページ | Difficult Conversations ~ 言いにくいことを上手にコミュニケーションする »

February 22, 2005

音声学習を続けるための3つのコツ

意識と無意識

少し間が空いてしまいましたが、今回はどうやって音声学習を続けるか、ということについて説明したいと思います。

このブログで紹介している音声学習も含め、社会人学習でもっとも難しいことは「続けること」だと思います。

どうしても、毎日が忙しいため習慣化するまでにはいろいろな言い訳が先に立ってしまって、なかなか続けることができないまま、効果が出る前に終わってしまいます。

そこで、経験則から出てきた3つのコツを紹介したいと思います。これはあくまで私の体験上のまとめですので、他の方法が合っている人もいると思いますが、とりあえず試してみてください。

音声学習を続けるための3つのコツ

1. (Input) 身の回りにたくさんの音声コンテンツ・機器を用意する。
2. (Process) 勉強ではなく、音楽を聴く気分で、無意識に気楽に聴く。
3. (Output) アウトプットにつながる場所を用意する。

以下、具体的に説明していきます。

1. (Input) 身の回りにたくさんの音声コンテンツ・機器を用意する。

音声学習は、隙間時間にコツコツと聴くことが大事です。そうすると、まずはMDとかMP3などを持ち歩くこと。次に食卓、家の書斎、寝室、会社のオフィスなど、ふだん過ごす場所に、MDプレーヤーやCDプレーヤー、コンテンツを置いておきます。

イメージで言うと、ひまなときに、ついついテレビをつけて見てしまう、あるいはウェブ・サーフィンをしてしまう、というのがあると思いますが、同じような感覚で、ちょっと時間があったら、とりあえずヘッドフォンをかぶる、あるいは近くにあるMDラジカセの音を入れる、パソコンのi-Tunesを立ち上げる、などテレビとほとんど同じ感覚でアクセスできるように、周りに心がけます。

幸い、最近の音楽機器はコンテンツに比べると値下がりのスピードが速いので、ちょっと前に発売されたものであれば、MDプレーヤーでもMP3プレーヤーでも、1万円~2万円で買うことができますので、ヘッドフォンと共に、どこでもいつでも聞けるようにしておいてください。

MP3プレーヤーを持ち歩くのもいいと思いますが、この場合は換えの電池を必ず持ち歩くことを忘れないようにしてください。

参考に、私が用意している機器は下記の通りです。

持ち歩き-MP3、Hi-MD再生専用機
パソコンの周り-MD/CD/カセットラジカセ、Hi-MD録音再生機
食卓-MD/CDステレオ
寝室-使わなくなった古いMDウォークマン、CDウォークマン
会社-通常のMD録音再生機

そうすると、鞄の中に数枚のMDがあれば、自分の行動半径であれば、いつ・どこにいっても、テレビをつけるのと全く同じ感覚で、MDの再生を始めることができます。

2. (Process) 勉強ではなく、音楽を聴く気分で、無意識に気楽に聴く。

学習だと思うのではなく、音楽を聴くのだ、という感じで聴けば十分です。どうしてかというと、音で聴く、ということは意識してヒアリングする、ということをしなくとも、聴いているだけで無意識の記憶の方に入っていきますから、必要なときに意識をする・しないにかかわらず、アウトプットできるようになるからです。

私たちが記憶や学習と言うことを考える際に、意識しているそうと無意識に蓄積しているそうでは、3%対97%ぐらいの割合で、無意識層の蓄積が大きいというのが最近の学説になっています。

勉強を意識してするのではなく、気持ちのよい音楽を聴きながら、気がついたら無意識層に内容が自然と入っている、そのような感覚で十分です。

ですので、できれば音質のよい音声機器やヘッドフォンがあった方が、気持ちがよく音声学習を続けることができます。外を散歩しながら、日本でも英語でもよいオーディオをよい機器で聴いて歩いていますと、とてもいい気分になります。

3. (Output) アウトプットにつながる場所を用意する。

せっかく無意識に蓄積したのに、アウトプットをしなければ中身は出てきません。アウトプットにつなげるためには、自分の現実的な目標を使うのが一番です。

職場の昇進試験でもいいですし、TOEICでもいいですし、売上ノルマの達成でもいいです。あるいは、このブログ/メルマガのように、とりあえず内容を人に話して聞いてもらう、というのがいいと思います。

ブログに書くのが面倒だ、周りに聴いてくれる人がいないということであれば、自分専用のメモを作ってもいいし、自分の説明をボイスレコーダーに話して録音してもいいです。

自分でもびっくりするくらい、無意識に聴いていたオーディオの内容を覚えていて、びっくりすると思います。

学習の結果は、リニアではなく、幾何級数的、それもときどき階段状に上っていくと言われています。少し試してみて、あまり効果がないな、ということでやめてしまうのではなく、自分の好みのオーディオを見つけて(極端な話、自分が覚えたい内容を自分で吹き込むのでも十分立派なコンテンツです)、継続してみてください。

音声学習により、みなさんが自身の新しい能力に気付かれることを願っています。

2005 02 22 [2.音声学習のこつ] | 固定リンク

トラックバック

この記事のトラックバックURL:

この記事へのトラックバック一覧です: 音声学習を続けるための3つのコツ:

コメント

投稿者: ichiyu (Feb 22, 2005, 2:31:48 PM)

はじめまして。
このエントリーで紹介されているコツ(特に2のProcessの箇所です)は語学の学習でも効果があるとお考えでしょうか?
よく分からない状態で英語の教材を聞き流していても、これでいいのかなあって思ってしまうんです。

3のアウトプットの効用に関しては私も実感しています。私は英文を読んで、どんなことが書いてあったかをブログに書いているのですが、アウトプットすることを意識していると理解力が高まるような気がします。

投稿者: nanako (Feb 22, 2005, 6:25:28 PM)

はじめまして。

社会人&司法試験受験生です。
仕事もハードで可処分時間が限られているため、普段より音声学習は欠かせません。

移動中や、家事をやっている間、身支度中、お風呂と隙間時間で講義を聞いているのですが、内容を理解しきれていない講義、特にテクニカルタームや条文のオンパレードを聞いているときなど、理解できないままなのですが、それでも無意識下で蓄積されているのでしょうか?
もっとも、それを期待してのべつ幕なしに聞いているわけですが(笑)

因みに、英語をマスターしたときはニュースやラジオ、映画の音声を音楽のように聞き流していたのですが、とても効果があったと思います。
ただ、それは発音(アクセント、イントネーションも含めて)に役立つというくらいにしか考えていませんでしたがどうなのでしょう?

投稿者: ムギ (Feb 24, 2005, 1:58:33 AM)

ichiyuさん、はじめまして。

ご質問の件ですが、アファメーションという肯定的な自己暗示が大事なようです。

これでいいのかな、と思ってしまうと、私たちの頭にも迷いが生じるので、学習効果が低いというのが各種の識者が言っている部分です。

ですので、効果があるのだ、と強く信じることが重要なようです。

私は、2週間ほど海外に出張に行って、帰ってきたら英語の先生曰く劇的に発音がよくなっていた(本人はぜんぜん違いはわからない)という体験をしたことがあり、聴くだけでも効果がある、ということについては信用しています。

参考になると幸いです。

投稿者: ムギ (Feb 24, 2005, 2:04:37 AM)

nanakoさん、はじめまして。

こちらも前のコメントと同じになりますが、効くと思うと効くようです。

私は会計士試験の勉強をしていたとき、企業会計原則と商法を車の中でテープでずっと聞いていましたが、特に本番の試験にあたってはむちゃくちゃ役に立ちました。

というのは、私が受かった本試験で、簿記と原価計算、商法で非常に基本的だが、ちょっとひねった問題が出たためです。とにかく、その原理原則にそって思うことを解いて、答えていきました。

専門学校で原理原則もわからずに模範解答を丸覚えしていった人たちは模擬試験の結果がよかった人でも、軒並み不合格になってしまい、大変だったようでした。

ですので、例えば講義を聴く前に、それこそ言葉の定義をずっと言ってくれるテープとか、その一歩手前で良質なものをたくさん増やすとおもしろいかもしれません。

投稿者: ichiyu (Feb 24, 2005, 6:34:09 AM)

ありがとうございました。大変参考になりました。

投稿者: nanako (Feb 24, 2005, 3:19:17 PM)

お忙しい中お返事ありがとうございました。
司法試験も近年、原理原則をきちんと理解している人のほうが細かい知識を詰め込んでいるいわゆるベテランさんより受かりやすくなってきているようですので、大変納得できました。
まずは、効くと信じることにします。

投稿者: shigeo (Feb 26, 2005, 10:28:10 PM)

音声学習をビジネスに取りいえることはもちろんなんですが、児童のサッカー練習に「音声学習」「マインドマッピング」「深代先生の股関節活性化ドリル」などを取り入れられないかと研究中です。子供は、とっかかりは集中力が続きませんが、日々楽しく訓練することで見る見る伸びます。
特に、「運動会で1番になる方法」http://shigeo26162.livedoor.biz/は、強靭な肉体にこそ強靭な精神が宿ることを物語っています。ただ、そのように会社できるには数々のビジネス上の経験が必要だと感じますが。ともかく音声学習は児童にとっても重要な効果をもたらすと感じます。

投稿者: ムギ (Feb 27, 2005, 11:20:41 PM)

shigenoさん、こんにちは。

そうですね、フォトリーディングの講座でももうすぐ小学生用を開講する、と言っていました。

もう内容は全く覚えていませんが、そういえば私も幼稚園に行く前くらいから小学校前半まで、そういう講座のあるスクールに親が連れて行ってくれていたのを思い出します。

あまりお金をかける必要はありませんが、子どもの可能性もなるべく伸ばして上げたいですね。

カテゴリー