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January 12, 2005

Clicks and Mortar - Before InternetとAfter Internet

Clicks and Mortar: Passion Driven Growth in an Internet Driven World

Clicks and Mortar: Passion Driven Growth in an Internet Driven World

2000年のインターネット勃興期に書かれた名著、「クリック&モルタル」のAudio CDです。インターネットがもたらした変化について、特に会社面からの対応について丁寧に語っています。題名のクリック&モルタルはインターネットと実店舗を結びつけるというアイデアに対する造語ですが、このCDの内容は、主にチャールズ・シュワッブというアメリカの証券会社のケース・スタディになっています。

特徴は著者がチャールズ・シュワッブのCEOであることで、音声も本人がかなりの部分を吹き込んでいます。この本の特徴は、インターネットの広がりを不可逆な変化と捉え、ユーザーの視点から徹底的に会社の仕組みを見直してきたチャールズ・シュワッブの経験談を、かなり細部に渡って語っていることにあります。

このCDは、インターネットはどういうもので、特に現業に応用するためにはどこから具体的に手をつけるべきか、ということについて悩んでいる方にお勧めです。

私の仮説では、日本では、今の30~40歳位を境に、「Before Internet世代」と「After Internet世代」があるのではないかと思っています。特に、10代後半から20代の時期に古くはパソコン通信、最近ではインターネットや携帯電話の洗礼を浴びたかどうかで、ネットに対する考え方が大きく違うと考えています。

そして、残念ながら、会社の中でB.I.とA.I.ではなかなか会話が通じないわけです。B.I.の人たちにとってはインターネットはあった方がいいものにしか過ぎませんが、A.I.の人たちにとってはなくてはならないものになっています。

実在の会社も、当然、B.I.の会社とA.I.の会社に分かれてくると考えていまして、B.I.からA.I.の会社に転換するためにはどうするのか、ということでこのCDは大きな学びがあると思います。

私が好きな本で、海外ではベストセラーの「大地の子 エイラ」というシリーズがあります。この本は作者が綿密な調査に基づき、ネアンデルタール人とクロマニヨン人の交替期の有様を、ネアンデルタール人に育てられたクロマニヨン人の少女エイラの経験に基づいて語るものです。

ネアンデルタール人は非常に広範な知識と深い文化を持っているのですが、男女の役割差・性差が大きい上に新しい物事への対応が比較的柔軟性に欠けるため、ある面で進化の袋小路に入ってしまいます。

一方、クロマニヨン人は記憶力や知識にはネアンデルタールに負けますが、コミュニケーションや学びという点でネアンデルタールに遙かに勝っており、徐々にネアンデルタールから地上の覇権を奪い始めるわけです。

一つの見方ですが、私にはまるでその二つの民族がB.I.とA.I.の姿に重なって仕方がありません。

Internetがもたらす変化について、このCDを聞いてみて、再び意味合いを振り返ってみることをお勧めします。要約版の3枚組ですので、3時間ちょっとで気軽に聞けるボリュームです。

2005 01 12 [3.英語-Audio Bookのお勧め] | 固定リンク

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