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December 14, 2004
なぜ音声学習が効果的か~最新の二つの学説から
今回は、音声学習がなぜ効果的なのか、私なりにこれまでに得た知識からの仮説をまとめます。
12月の頭にフォトリーディングセミナーに行ってきて、いろいろと人間の脳のしくみや学習方法について講義を受けてきました。
その中で、以下の二つの新しい学説が非常に刺激的でした。この二つの学説を合わせますと、確かに音声学習は効果があるのだろう、と納得した次第です。その学説は「細胞記憶」と「7つのインテリジェンス」です。
学説1-細胞記憶の考え方
まだ仮説段階のようですけれども、どうも人間の記憶は、大脳ではなく、体の各細胞に保存されているようです。というのは、最近臓器移植を受けた人が、臓器の提供者の記憶が移るケースが増えてきて、そのような仮説が有力になったためです。大脳はディスプレイやプリンターの役割は果たしますが、必ずしもハードディスクではない、ということでした。
もともと、体の細胞は、空洞が多く、そこに何らかのエネルギーがたまっているようです。また、どうもメモリーというのはエネルギーに記憶されるらしい。したがって、極端な話、テレパシーのようなものも理論的には存在しうる、ということでした。
そう考えると、いわゆる「技」系のものが、なぜ体で覚えないと身に付かないのかも理解できますし、音声学習も含め、なるべく多くの感覚器を使った勉強法が身に付きやすいのか、納得感が出てきます。実は体は脳なのだ、と考えると刺激的ではないですか?
学説2-7つのインテリジェンス
細胞記憶に比べ、この概念はもっと行き渡っていると思います。これまで、学習や知能には、以下の二つが大きく影響していると言われていました。
(1) 言語的インテリジェンス
(2) 数学的・論理的インテリジェンス
そのため、学校教育も徹底的に上記二つを訓練してきたわけです。
ところが、最近は以下のさらに5つも学習能力や知能に大きな影響があることがわかってきました。
(3) 視覚的・空間的インテリジェンス
(4) 音楽的インテリジェンス
(5) 身体的・筋感覚的インテリジェンス
(6) 社交的インテリジェンス
(7) 内省的インテリジェンス
従って、単にこれまでの言語や論理を使う左脳的な学び方から、他の感覚器、代表的には聴覚や筋感覚を使う右脳的な学び方が有効なわけです。
こうやって考えていくと、ふだん文字とか計算しかしていない脳、なんてもったいないと思いませんか? 学習は五感で感じて、体の中に記憶を残すことで加速されるわけです。
この発想は、音声学習に限らず、日常でも恒常的に使えますし、みなさんの仕事や家庭に生かすことができるのではないかと考えています。
ぜひ、みなさんのいろいろな身の回りのことを「細胞記憶」「7つのインテリジェンス」という新しい概念から、もう一度見直してみてください。おもしろい発見があると思います。
2004 12 14 [2.音声学習のこつ] | 固定リンク
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