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December 11, 2004

Good to Great (邦訳ビジョナリーカンパニー2)~人生に生かしたい「Hedgehog(ハリネズミ)」の概念

Good To Great: Why Some Companies Make The Leap...and Other's Don't
by Jim Collins

表紙

今回は邦訳名「ビジョナリー・カンパニー2」の原書「Good To Great」のCDの紹介です。要約版で、ポイントを著者が自ら熱く語るため、かなり聞きやすく、邦訳よりも原書よりも、私はおもしろいと感じました。

特に、著者がセミナーを求められる機会が多く、回りきれないのでこのCDをあえて作った、というところが、私が考えるCDセミナーの役割と同じことを考えていて、いいな、と感じました。

中身は非常にシンプルです。前作のビジョナリー・カンパニーでは3M、IBMなどのすでに優れた会社がなぜ優れているか、ということをまとめましたが、今回のシリーズでは、普通の会社が優れた会社に変化するのはなぜか、ということをさまざまな調査やインタビューから洞察しています。

そして、この話、自分の会社のことを考えても、あるいは投資を考える際にも、とても優れた考え方なのです。実際、ここで取り上げられている11社、ジレットやフィリップス・モリス、ファニーメイなどはどの会社もすばらしい株価のパフォーマンスを継続的に長期間、示しました。

発売直後に邦訳の本を読んではいたのですが、ふーーーん、という感じであまり心に残らなかったのですが、数年ぶりにCDで聞いてみたところ、すごくよかったです。著者から直接英語で語ってもらうのと、自分で訳されたものの中からなんとか著者が言いたいことを読みこなすのでは雲泥の差があると言うことを痛感した次第です。

中でも、「Hedgehog」というコンセプトが繰り返し、繰り返しCDの中で語られます。「Hedgehog」とは日本語にするとハリネズミで、

-自分が世界一すごくて
-もうかって
-情熱がもてること

以外はやらない、ということが、すばらしい企業になる鍵だ、という部分です。また、こういった会社は

-Not to do list (やらないことをまとめたリスト)
-上記3つの要件を生かす管理指標(例えば顧客訪問一回あたりの利益)

をもっており、かつメディアがそのすばらしさに気付く10-15年前から、そういった変化は徐々に進んでおり、ある時突然、それがすばらしい結果として脚光を浴びる、と言う内容です。

一方、アイアコッカによって再生したクライスラーも引き合いによく出されていますが、アイアコッカは外科手術をしてクライスラーの寿命を延ばすのには成功しましたが、健康体にはならなかったため、アイアコッカが去った後は結局また経営の厳しい会社に戻ってしまった、という洞察も同時に加えています。

これは、上記の会社は「我々」を主語にした、第五のリーダーシップと著者が呼ぶものをもっているのに対し、アイアコッカを含め、通常のリーダーは「私」を主語にした第四のリーダーシップしか持っていないのが理由だろうと考えています。

一通り聞き直してから、結局思ったのが、いかに会社が継続して存続するか、ということは人間の生活習慣の改善や体の流れと似ているのだろう、と言うことです。

すべての知識は明日つくわけではないし、成功もとつぜん明日手にはいるわけではない。まして、体については何年も、何年も鍛錬した結果が開花するか、あるいは逆に不摂生をしていたからだが発病するわけです。

そうすると、私たちも個人としても、会社の一員としても、

-自分が世界一すごくて
-もうかって
-情熱がもてること

をやらない、という原理原則が必要なのではないか、と考え込んだ次第です。

さて、あなたのHedgehogはなんでしょうか? 私も週末に考えてみたいと思います。

2004 12 11 [3.英語-Audio Bookのお勧め] | 固定リンク

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