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November 29, 2004

How to ASSERT yourself~アサーティブということを学ぶ

How to ASSERT yourself
表紙

日本語にしにくい概念で、でもぜひ皆さんに知って欲しい言葉として、「Assertive(アサーティブ)」という言葉があります。このCDは1,900円弱で、とてもわかりやすくその概念を説明し、具体的に明日から使えるようにするものです。

日本語の辞書で引くとAssertiveは「断言的、独断的」などと悪い表現で出ていますが、英英で引くと「behaving in a confident way so that people notice you」とあります。後者の方が、より正しい概念です。アサーティブネス・トレーニングという言葉でも最近注目されていると思います。

アサーティブとは、自己表現スキルの一種で、必要以上に攻撃的にも、防御的にもならず、自分のことも、相手のことも尊重しながら、葛藤を上手に処理する方法になります。

このCDはどうやったらアサーティブになれるのか、実例やロールプレイを用いながら、聴く人に納得感を与えます。

では、なぜ今、アサーティブが重要なのか。

このアサーティブという概念は欧米では一般的で、比較的幼少の頃から訓練されるようです。しかし、日本のように和を重んじる国(?)では、葛藤は管理するべきものではなく、避けるべきもののため、特に女性にその概念が発達しないよう、教育も文化もあるような気がしています。

しかし、実際にビジネスをしていくと、相手がアサーティブではないと、本当に生産性が落ちます。言いたいことを言わないまま相手が突然爆発する、そんなケース、多くないでしょうか? これは、相手がアサーティブにどうやって振る舞うかを知らないからです。

アサーティブの特徴としては、感情的にならない、相手のせいにしない、相手の責任を自分のものとして受け取らない、自分は間違ってもいいんだと言うことを認める、などいろいろなことを学ぶ必要があります。また、ノン・バーバルコミュニケーションと呼びますが、言葉以外のコミュニケーションがいかに重要かを同時に学びます。

この「アサーティブ」という概念を持っているか持っていないか、と言うだけでずいぶん対人折衝能力が変わると思います。日本でも何冊か翻訳本や、日本の著者による本が出ていますが、残念ながら、あまりわかりやすくないようです。それよりは、このCDを聴いた方が、より丁寧な分、腹落ちするかと考えています。

アサーティブということに興味を持った方、アサーティブではない部下の教育に悩んでいる方、あるいは自身がアサーティブになりたい方にお勧めのCDです。

2004 11 29 [3.英語-Audio Bookのお勧め8.自己研鑽・Selfhelp] | 固定リンク

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コメント

投稿者: うえだ (Nov 29, 2004, 11:08:39 PM)

先日はどうもありがとうございました。

このアサーティブという概念は初耳なのですが、最近それでちょっと困ったことがあったので、早速学んでみようと思って、買うことにしました。

ではでは。

投稿者: ムギ (Nov 30, 2004, 1:32:03 PM)

うえださん、

こちらこそ先日はわざわざいらして頂き、ありがとうございました。

アサーティブ、結局かなりの部分、問題解決スキルだったりするんです。相手の行間、言葉の端々から感情を読み取る、ということが必要みたいです。

ぜひ、その困ったことに役立つと幸いです!!

投稿者: きよricci (Feb 14, 2005, 1:17:36 PM)

最近車で遠出をすることが頻繁になったので、そのためにAudio Bookを使ってみることにしました。

今回値段のこともあり、聴いたのがこのCD。

とてもわかりやすい語り口なのと、これまでいろいろな本で「聴き方・話し方」について読んできましたが、これほどわかりやすく説得力のある内容は初めてです。
そして、よく言われる

「聴き方・話し方が変わる」
 →「言葉が変わる」
  →「関係が変わる」
   →「効果が出る(生産性が高まる」

という理論を真に納得することができました。
実際に夫婦喧嘩をこれで回避できました。
これからもAssertive、訓練していきます。

投稿者: ムギ (Feb 15, 2005, 12:37:11 AM)

きよricciさん、こんにちは。

そうですね、もともとアメリカは車社会なので、Audio Bookが発達している面があるようです。ですので、車と相性がいいと思います。

アサーティブ、という言葉が好きなのは、この概念を知っているか知っていないか、でけっこう差がつくかな、と思うことが多いためです。

こちらも、言うは易く行うは難し、一緒にコツコツと訓練させてください。

投稿者: 円山貫 (Feb 22, 2005, 2:48:47 AM)

こんにちは。初めてオーディオブックを試してみました。英語の本を読み切るのは大仕事ですが、CDは勝手に最後まで行ってしまうのがのいいところですね。

語りもゆっくりはっきりで、要約シートもあり、電車で集中して聞けばなんとかなりました。読むだけでは頭に入る情報に終わりがちですが、耳から入れると心に落ちていくのが新鮮です。オーディオブック、くせになりそうです。

アサーティブが英和辞典の訳語さえ否定的になってしまう。そんな日本の環境では、[自己表現と相互尊重の対等な関係作り]アサーティブネスは、女性に限らず非常に有効な概念だと思います。

というわけで、私のブログで紹介、トラックバックさせていただきました。

投稿者: ムギ (Feb 24, 2005, 1:55:05 AM)

円山さん、こんにちは。アサーティブのTBやCDの感想、ありがとうございました。

そうなんです、けっこう癖になります、これ。

日本語も英語も気持ちいいですが、特に英語は本で読むよりも楽だし、日本語よりも値段も安く品揃えも豊富なので、ほんと、お勧めです。

アサーティブについては、私もなるべく周りに広めたいと思っていますので、TBうれしいです。

これからもよろしくお願いします。

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